ふわふわ流されて
今日から2月。
去年の自粛期間からもうすぐ1年、、、早い、早すぎる。
わたしの日常は、この1年の間にずいぶん変化した。
そして心の状態も、自分が実際に感じている以上に、変化したように思う。
月に何度かの仕事…ある教室を開催していたが、初夏に手放した。
年上の生徒さん達から、人生での学びをたくさん貰っていたから、その大切なご縁がなんとなく終わってしまったようで、少し寂しかった。
友人、知人とも会える回数が減り、これまた、寂しく感じた。
この寂しさは、これまでの人生で、あまり感じたことがない種類の寂しさだった。
わたしは、今回、この寂しさに深く向き合った気がする。
若いころは、寂しさを感じるのが怖くて、よく、何かに逃げて気を紛らせていた。
もちろん、それもまた、正解だと思う。
何かで気を紛らせなければ、やっていられない時だって多々ある。
でもこの1年は、逃げずにひたすら自分と向き合っていた。
こうやって文章を書き、本を読み、天気が良い日はもちろん、雨がしとしと降る日も、散歩に出た。
アロマを焚きながら、ヨガをして、深い呼吸をした。
リビングの机や、時には静かなカフェでお茶を飲み、遠くの景色を見ながらボンヤリした。
すると時折、わたしの心に、何か行動をして、結果を出し、充実感を得たい気持ちが湧いて出た。
これまでの人生、病気をしていた数年間を除いて、ずっとそのやり方で生きてきたのだ。
そのやり方にやっぱり慣れているんだな、わたし…って思ったりした。
だから、ぼんやりしたり、成果の出ないことに時間を割くことは、最初、とっても怖かった。
それでもわたしは今回、なんとか頑張って?(笑)そんな生活を続けた。
そして1年が過ぎた。
同居する、認知症の義母との時間は少し気忙しいが、それ以外の時間は相変わらず、のんびりと過ごしている。
でも心は1年の間に、ずいぶん変化した。
無意識だったけれど、人生では、結果を出すことが、何より大切だと思っていた気持ち。
それが、今のわたしの中にはない。
代わりに、何の役に立たなくても、「自分の好き」に忠実になって、人生を楽しみ、深く味わいたい気持ちがやって来ている。
こんなふうに感じたことがなかったから、少し戸惑ってはいるけれど、まあいいか。
心地いい風が吹く方向へ、ふわふわ流されていこう。
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