そこら辺の女の大切な場所
先日も、いつものお店へ、夜な夜な向かった。
マスターは、バーテンダー時代の先輩で、飲み手の先輩で、街の先輩で、人生の先輩。
10年接してきて、とても素朴で真っすぐな人だと思う。
最近は、今の私を優しく見守ってくれているように感じてる。
昔話や、私の知らない事の話や、人間とか、男と女とか、酒を飲みながら、ゆるゆる話すのを聞いていると、時間が経つことを忘れる。
絶対に噂話はしない。
居心地がいいなって思う。
決して経営の余裕があるわけでは無いようだが、もし無くなってしまったら、私は寂しい以上にどうなるか分からない。
それだけ、このお店は大切な場所になっている。
マスターは、もし閉めることになったら、大々的に何かすることはないだろうな。
そして閉めたら、何も残さず街からいなくなるんだろうな。
マスターはここ数年で、色んな整理をしてきたそう。
主に10代の一所懸命が叶わなかった事への整理。
向き合うのに時間がかかったんだって。
過去を話すような人ではないから、そんな話を聞けてびっくりもしたし、マスターの、今までの、そしてこれからも言い続けるであろう言葉の意味を、少し知ることが出来た。
マスターの話は、ちょっと極端なところもあるけれど、私の曇っている部分を少しずつクリアにさせてくれてるように感じる。
この人と、嘘偽りない言葉で話し合えて、とても嬉しいなって感じる。
そんな今日この頃。
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