[L&F]07 "鉄紺"輪るガイドプーリー ~底辺と頂点の融合~ <SHIMANO WP-Y5X098140>
ばばーん!
おいら的マッコイ商会の一角たるAmazonから資材が搬入される。
これは何かちゅと
シマノ プーリーセット(RD-7900) WP-Y5X098140
ちゅ名前のもんです。
パッケージが商品写真と違うのね。
プラッチックやめるからブリスターから紙箱にしたとかそんな感じ?
開けてみょん。
ぱかー。ぱさー。
封筒ぽい紙袋に包まれてました。
出してみた。
ネジネジで留めてある。
このネジネジも樹脂でねくて紙。徹底してんのね。まあ一部変えて文句ゆわれてまた修正してとかいちいちやるな無駄だしね。全部やっときゃ1回で済むんだから賢い。
ネジネジも取ったった。
改めましてこんにちは。
今回はこの歯車みたいのの話。
プーリー
気になって調べたんだけど、何か思ってたよかややこしかった。
言葉の意味としちゃプーリーちゅな「滑車」のことだそで、ロープやベルトに噛ます部品ですよと。
でもこゆギザギザがついたもんは違うらしい。んじゃ歯車かちゅわれるとそれも違うぽい。調べて一番近いなと思ったのはこの「遊び車」。
あんまし耳馴染みねなーと思ったんだけど英語呼びの「アイドラーホイール」ちゅわれたらしっくりきた。
あーIV号とかのアレなw
んでアレはいいけどチャリのどこにいるのかちゅと、後ろの変速機、リアディレイラー(以降RD)に使われてる。
そんなアレなこいつらは2個セットでそれぞれ名称が違う。
右が「ガイドプーリー」。
左が「テンションプーリー」。
名前が違えば役目が違う。ややこしい。
ガイドプーリー
ガイドプーリーはリアのスプロケに近い方。チェーンをスプロケの任意の段に導くからガイドだと覚えることにした。
テンションプーリー
スプロケから遠い方。変速して必要な長さが変わるチェーンをうまいこと張って弛まんよにするからテンションと覚えた。
はいここまでが今回買ったモノの簡単な説明w
次はこのプーリーを仕入れた理由の話。
松竹梅
鉄紺のRDの型番はシマノのクラリスグレードの「RD-R2000」。
シマノのロードバイク用パーツにゃグレードちゅ格付けがされてて、プロ御用達の「DURA-ACE(デュラエース)」を頂点に、技術や素材や価格を6段くらい下げてって「Claris(クラリス)」は入門用のほぼ底辺w
まあ底辺なんだけど加工精度なんかは全然手抜かれてねのがさすが世界のシマノ。重さじゃ負けるけどその分丈夫だったりしてメリットがないこともない。
さっきグレードがいっぱいあるて書いたんだけど、部品によってはそんな細かく分かれてない。
プーリーのグレードは3段。
・DURA-ACE用のULTIMATE
・ULTEGRA用のADVAVCED
・それ以外用のSELECT
段階分け飽きちゃったんかしらw
何が違うかちゅと、軸受のベアリングが違う。あとお値段。
・ULTIMATEはガイドとテンション両方ボールベアリング。(3000円くらい)
・ADVANCEDはガイドだけボールベアリング。テンションはブッシュベアリング。(2000円くらい)
・SELECTは両方ブッシュベアリング。(1000円くらい)
後でバラした写真出すけど、まあ見るからに複雑さが違う。
なしてこんな歯車だけ売ってんのさちゅと、そこそこの消耗品だからここだけ替えてリフレッシュできるよにちゅ配慮なんだな。
まあシマノはこれに限らず結構細かいネジやバネでも1個単位でバラ売りしてくれたりするんだけどね。
そこで先人たちはこう考えた
「下のグレードの民でもこれ買って交換すりゃ頂点にちょっと近づけるんじゃね?」
なんせグレード1段違うだけで値段が倍くらい違ったりする世界。3千円出しゃ頂点に触れるとなりゃやってみたくなるのが人情。
ほんでもそんな都合よくくっつくもんなの?と思うんだけど、先人のレポート読む限りポン付けできるらしいんだわこれがw
ちなみにお高いパーツ屋さんだとセラミックだのカーボンだのてんこ盛りにしてプーリーセット何万ですとか珍しくねからね。そんなん色々見た後だとちょっと麻痺してるし世界のシマノちゅ信頼もあってすごいリーズナボーに視えてきちゃうw
まあそこまで入れ込んじゃいねんだけどwちょっと予算が取れたし鉄紺にデメリット見当たらんなと思って今回試すことにしてみたのだ。
下拵え
この写真に戻ってくる。
マニュアルには「プーリーキャップ内側に、グリスを十分塗布すること。」て書いたるのよね。プーリーキャップちゅなたぶんこの真ん中の銀色のやーつ。たぶんなのはそれについての説明はマニュアルのどこにも書いてねからw
ぱかーん。
ガイドプーリーのキャップはのっけてあるだけ。ネジネジで留めとかんとどっかいっちゃうw
テンションプーリーのキャップは浅いけどぴったりハマってる。細い薄いもんでゆっくり外す。
これでシールドベアリングが丸出しに。キャー。
ガイドプーリーの方はベアリングの外側に溝が隠されてた。これはたぶん「センタロン」のための構造と思われる。センタロンが何かちゅな後で書く。
プーリーキャップの内側にグリス塗れちゅなここの事と思うんだけども、更にもう一歩踏み込んだこと仕掛けてみる。
ガイドプーリー
ガイドプーリーから下拵え。
1個ずつやろうね。
このベアリングのダストシールを外す。ベアリングのとこに嵌ってる文字が刻印されてる黒い輪っかね。ゴムを被せた薄い金属の輪っか。
さっきより丁寧にしないと後で戻すからね。
取れたー。
ボールが視えるね。ボールを使ったベアリングだからボールベアリング。ダストシールで異物を防いでるからシールドベアリング。
普通のシールドベアリングならここでボールのとこにグリス詰め込んでおしまいなんだけど、こいつはセンタロン機構なんでもう1段進む。
つまり軸が抜ける。
これは今回やってみるまで知らんかった。何事もやってみるもんだ。
軸には黒い樹脂のスペーサーを挟んでボールが2列。それぞれの列が独立して回転できる。樹脂のボールリテーナー?的なのが付いててこの状態で自然にボールが外れたりはしない。
この仕組みによって軸に対してプーリーがちょっとだけ動く「意図的なガタ」が付けてある。
これがセンタロン。
ボールにもボール受けの方にもメッタメタにグリスを塗ったくる。グリスはウレアグリス。なんかちょっと生キャラメルぽく視えるw
軸を戻す。
グリスがいっぱいはみ出る。
内部を満たしたいのではみ出すのはいいけどちょっと多すぎる?ちょっと取る?
満たすには取り過ぎた?
まあ外側の溝にも詰め込むので問題なし。
キャップを戻す。
これを両面やる。
やったところでちょっと具合を見てみたら。回転はヌルヌルとして潤滑が効いてる感じなんだけど、ガタの動きが重たい。結構ぐっと力入れんと動かん。これは多分溝にパンパンに詰まってるグリスが抵抗になってんだべと推測して溝のグリスを取る。キッチリは取らんでキャップとの隙間はを塞いで異物を防ぐ程度にラフに残す。
溝の底に穴開いてるけどこれが左右の溝を繋いでて、プーリーが動いても空気が移動して抵抗にならんよにしてたんだべな。そこを稠度の低いグリスで満たしちゃったらそら抵抗にしかならんわな。当然。御尤も。余計な事してごめんなさいw
テンションプーリー
テンションプーリーにも同様のことする。
テンションプーリーだけ回転方向を指示する矢印の刻印が付いてるの視えるかしら。
これDURA-ACEのテンションプーリーだけらしい。
よく見るとギザギザの形も前後非対称なのよ。
そしてこっちはセンタロンないから外側の溝ないのね。
よっしゃダストシール外すー
外れたー。
こいつは普通のカートリッジベアリングだから軸は抜けない。
ボールも金属?のリテーナー付きのちょっと大きいのが1列。
ミッチミチにグリス詰めたったでw
ダストシールの裏にも盛って戻す。
戻った。
プーリーキャップも戻すからこの上に少しグリス盛る。
当然プーリーキャップの裏にも盛る。
こんな感じ。
もうニチャニチャw
これでプーリーキャップ戻す。
戻った。
これと同じことを裏面でもやる。
裏面もやって、どっちのプーリーもキャップ取れんよにネジネジし直して、下拵え完了。
交換
さあプーリー交換やるよー。
ホイールは邪魔だから外す。
はい外したからガイドプーリーのボルト丸出しになったー。
3mmで回すー。
取れたー。
きちゃないからパーツクリーナーで掃除。
はいキレイー。
写真じゃよくわからんw
ガイドプーリー入りゃしたーありがとござまーす。
締め付け2.5-5N・mてなってっけどまだトルクレンチ買ってねから外した時の位置でw
テンションプーリーいこかーってこっちのボルトは外向きかーい。
んじゃこっちから外すわ。
外れたー。
気ぃ抜くとチェーンにかかってる力で吹っ飛ぶからちょっとドキドキしてる。
こっちもちゃんと拭き掃除してからデュラプーリー入れる。
はい替えたー。
マジで写真じゃ区別できんw
さあできたド。
ホイール戻そう。
はい復活。
ペダル手で回して変速も少し試してみた。
ちょっとキレがよくなった気がするんだけどな。気のせいかしらね。
あと安定ちゅか落ち着きを感じる。チェーンの挙動に。
まあプラシーボ要素が強いとは思うけどねw
今シーズンはこれで走って色々感じ取る努力をしよう。感覚を育てよう。
ついでに
交換したちゅこたデフォルトのプーリーが余るわけで、回収したついでにバラして観察してみましょ。
当然のよに小汚ねかったからパーツクリーナーで拭きまくって持ってきた。
ガイドプーリー
「CENTERON G-PULLEY SHIMANO」て刻印されてるね。
デュラプーリーの刻印は「SEILED BEARING PULLEY DURA-ACE」だった。
プーリーキャップ外す。
当然ボールベアリングはいなーい。
外側の溝はあるけど底の穴はない。微妙に違う。
内側の軸が抜ける。
ストッパーになりそなものはない。
プーリー側の軸受に4つの溝が見える。グリス塗って保持するんかしら?軸のスライドを誘導するんかしら?謎。
軸もただの金属の筒。何かのスペーサーみたいw
精度高そうで表面の加工は滑らか。
テンションプーリー
刻印は「NARROW SHIMANO」
デュラプーリーは「SEILED BEARING PULLEY → DURA-ACE →」て名前と一緒に回転方向が指定されてる。
こっちのプーリーは回転方向指定なし。歯の形も対象。
プーリーキャップ取ってみる。
ガイドプーリーみたいな外溝あるね。
こいつも軸だけ抜ける。
軸受的なとこにリサイクルマークみたいなのの後に「>POM<」て刻印がある。
たぶんエンジニアリングプラスチックのPOM(ポリアセタール)よね。
このプーリーがPOMの塊た思わんけども、ここだけ取れる感じでもねし。中々興味深い。こゆな実際にバラしてみんとわからんもんね。
軸は同じ共用かしら。センタロンの分長さが違うくらいはあるかもね。
〆
こんな感じでお手軽カスタムの定番デュラプーリー交換やってみた。
まあそんなデメリット要素も見当たらんし、今季乗り回して具合見てみるべさ。
ちゅこて
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