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[L&F]21 "鉄紺"荒れるぜぇー、止めてみな!! <RIDEREVER MCX-2(FM)>

ブレーキ換装の話。

届いた

今日もはるばる大陸から物資が搬入されましたよー。

マッコイ商会アリエク支部から届いたんだけどさ。ここって段ボール使わんよね。いっつもこんな感じの袋。輸送効率はこっちのがいいよね。

開封

ぱさー。
ちゃんとプチプチに包んである。

ぱささー。
袋入りのパーツ。

ぱさささー。
プチプチ小袋入りのが2つ。普通の小袋2つ。厚紙に巻かれたのが1つ。

少しずつ中身の観察

紙に巻かれてたのはディスクローター。紙を挟んで2枚入り。でも鉄紺では使わない。6ボルトだもん。ローターのマウント方式の話ね。国際規格なんかな?の6ボルトと、シマノ提案のセンターロック。鉄紺はセンターロックのホイールなのでこれは使わない。アダプター咬ませばいけるけどよっぽどオンリーワンないいのがあれば使うかもしれんけどね。軽いのが多いけどアダプターの分考えたらね。

でもいきなり計量。123.9g。

「RIDEREVER」のレーザー?刻印。

「22A」。モデル名?


「160mmSR1」。160mmは直径だろけどSR1はわからない。アルルの乗ってるエンゲージオクターバーが関係ねな間違いないw

「BOLT 6N-m」は6ボルトの締め付けトルクだべな。

「MIN. TH. 1.5mm」は最小厚1.5mmまで頑張りますよちゅこったな。

矢印は「この方向に回転するよに組みなさいよ」ちゅ意味だべな。
さあ観察したからこのローターは封印。さようならw

はい確認進めるよー。

ぽろり。
はいキャリパー本体出てきたよ。

新しいキャリパー

メインディッシュね。
新ブレーキとしてこいつを選んだ理由をダラダラ書く。

冷やしたい

ブレーキちゅなかけると熱くなる。摩擦熱で熱くなる。これは絶対に避けられない。おいらのレベルではそうそうならんとは思うけど、熱くなり過ぎてレッドライン超えると効かなくなっちゃう。だからなるべく冷やしたい。極力冷やしたい。シマノ曰く、ローターの冷却が一番効果的だそで、そのための工夫が色々ある。

ICE TECH

その工夫の一つがシマノの「ICE TECH」。
ローターを三層構造にして、熱伝導が高くて熱を逃がしやすいアルミ合金を、ブレーキ面として丈夫なステンレスで挟むちゅ工夫にそゆ名前をつけた。
このICE TECHはシマノのパーツのグレード通称「松竹梅」でゆうとこの竹以上で使ってる。特許取ったらしくて他のメーカーじゃ見ない。あるかもしれんけど相当調べたけど見つからん。だからシマノのローター使いたい。松1モデル竹2モデルあって竹の安い方「SM-RT70」を使おうと目論む。

ナロー

ここで一つ問題発生。
シマノの竹以上のローターは「ナロー」なのだ
ナローちゅなディスクブレーキの規格?タイプ?の名称で、シマノは「ワイド」「ナロー」の2種類の規格を出してる。何が広い細いのかちゅとブレーキ面。ギュッと挟んでパッドが当たるとこの幅が広いか細いか。今まであったのがワイドで、シマノがナローちゅのを提唱して、他のメーカーは全然採用しないw
採用せんな自由なんだけど、このワイドとナローの互換性がめんどくさい
ローターと同様にパッドの方もワイドとナローがあるんだけど、一つのブレーキキャリパーでどっちも使えるちゅのはない。パッドの形が全然違う。だからキャリパーを選んだ時点でワイドかナローか確定する。
で、パッドがワイドな時はローターはワイドしか使えん。でもパッドがナローの時はローターはワイドもナローも使える。もしローターがナローならナローのパッドしか使えない。なのでナローローター使いたい→ナローのパッドしか対応しない→ナローパッド使うキャリパーしか使えないちゅことになる。

そして鉄紺のブレーキは「TEKTRO MD-C510 FM」。
シマノ以外のメーカーだけど、シマノのワイドのパッド「Bタイプ」と互換性あるからワイド。つまりナローなSM-RT70は使えない

結論

つまり、ナローローターで冷えたいならナローパッドを採用したキャリパーを探して替えんとならんちゅことになる。
あーーーややこしいめんどくさいw

立案

条件設定
1.機械式
2.ナローパッド
3.2ピストン

これで探す。「2ピストン」て何だ急に出てきたぞと思うだろから順番に書く。

1.機械式

ディスクブレーキの駆動方法にゃ2種類あって、今までのブレーキワイヤーを引っ張って動かす方式に対応した「機械式(ワイヤー式と呼ぶ事もある)」と、車やオートバイでも採用してる「油圧式」の2種類。
大雑把な特徴は、安くてシンプルでメンテしやすいけど性能に劣る機械式ややお高くて構造が少し複雑でメンテに知識と経験が必要だけど1回組んじゃえばローメンテで効きはバッチリな油圧式て感じかしら。今のロード業界の主流は油圧式。エントリーモデル以外はほぼ油圧式。
鉄紺の搭載コンポはシマノの8速CLARIS。ブレーキは機械式しかない。これを油圧対応にするな8速放棄してほぼ全とっかえなんであんまし現実的じゃない。8速気に入ってるし。
なので機械式から探したい。

2.ナローパッド

これはさっき書いたね。冷やしたいからICE TECH採用の中で一番安いSM-RT70使うのに必須のナローパッド採用にしたい。

3.2ピストン

出た。これがまたちょっとややこしい。
ディスクブレーキちゅなローターをブレーキパッドでギューッと挟んで止まるわけだけども、どやってパッドで挟むのかちゅと、ピストンを押し出してパッドをどついてローターにギューっと押し付けて挟む。そのピストンを動かす方法がワイヤーか油圧かちゅことなんだけど、ピストンの数ちゅのも種類がある。機械式は1個か2個かでこの数が違うと色々違う。

1ピストンは片側だけにピストンが付いてて、片側からギューッと反対側に押し付ける。反対側は固定されてるのね。仕組みはシンプルだけど効かせ方にやや無理があるせいかちょっと効きは甘い。あとパッドの調整も片っぽだけなので詰めが甘くなる。

2ピストンは対抗ピストンて呼ぶ事もあるんだけど、ローターの両側に1個ずつピストンが付いてて、いっぺんに動いて両側からギュッと挟む。両側から力をかけるから効きがよくなる。仕組みはちょっと複雑になる。両側のパッドを調整できるのでもう1歩詰めれる。

探索

状況開始。
まあ機械式はそれなりにある。主流じゃねくても需要はそれなりにあるし絶滅するこたねだろから。
2ピストンちゅと一気に減るけどそこそこいる。
ナローこれがない全然ない
例えば鉄紺についてる「TEKTRO MD-C510 FM」も2ピストンバージョンの「MD-C550 FM」ちゅのがある。メーカーでデフォルトに採用してるのもある。でもワイド。TEKTROの機械式は全部ワイド。上位ブランドのTRPも機械式はワイド。
人気のAvidてとこのBB7シリーズは1ピストンなれど好評だけどパッド的にはワイドらしい。そしてややお高い
最近出たEQUALのキャリパーも1ピストンだけどかなり好評。そしてなんとナロー。そして結構お高いw
こりゃ欲張り過ぎかーまだ時代はおいらの考えに追いついてねかったかーwとだいぶ諦めてた頃にダメ元で条件を英語にして検索してたらいくつかそれぽいのが引っかかった。
ZENO SPEEDCLIP
Origin8 Vise II FM
RIDEREVER MCX-2(FM)
んーーーー…こいつら全員全っ然聞いたことナッシングメーカーだわw外見もスペックもよく似てるけどどっかのOEMなんかしら?日本の代理店もねし使用レポートも見当たらん。そもそも日本じゃ全然売ってない。海外通販でも中々見つからんかったけどたまたまAmazonでみっけた。安くなってたんでポチった。

入手

そやって搬入されたのが今回の話。

RIDEREVER MCX-2(FM)

ほんでようやくここに戻ってくるわけだw

あっちこっちから観察してみる。

マウントアダプタ抜きの重さは1個162.7g。
公称は160g。まあまあこんなもんしょw

2つ合わせて325.5g
2で割ったら162.75だから誤差は少ないよね。

外見は他の候補もかなり似てんだけど、唯一こいつだけの特徴がこれ。パッドピン抜いてパッドを出してみる。

このパッドを繋ぐ穴空いた板。冷却板これが特徴。パッドの外側にこの板を挟み込んで熱を逃がす。
ただし、純正パッド以外に互換性はないw
バックプレートが通常厚さ1.6mmのとこが1.0mmの特製になってて厚さ0.5mmの冷却板を挟み込んで熱を逃がす。縦横の寸法が同じ社外品を入れれば入るけど、その場合は冷却板は使えない。でも純正パッドなんか売ってるの見たことないw本体が既にかなりレアなんだもん当然よねww
なので純正パッドも冷却板も使わん。最初っから社外品のパッド使う

これは純正パッド。セミメタルちゅ表記がある。

裏に型番とか書いてない。
メーカーの展開図には「DBDD505-8RJ」と書いてあるが、検索しても当然出てきやせずw最新カタログにも記載ナシ。どないせちゅんねんwマニュアルにようやく「シマノのGタイプと互換性あるよ」て書いたった。
ようやく情報みっけた。
けどまさか騙されるとはこの時は予想できんかったw

Vesrah BP-041 Trail

このパッド使うことにした。VesrahのBP-041 Trail。
Vesrahは日本のブレーキパッド専門メーカーで、パッドに関しちゃ老舗らしい。オートバイ用(今はそっちがメインらしい)で一定の評価あるし、上記のEQUALで共同開発に参加してる。評価によるとローターへの攻撃性が低いらしい。そりゃ興味深い。採用w
BP-041ちゅのがシマノのGタイプ互換の型。Trailちゅなグレードの名前で、一番下の入門用万能型。Roadちゅロードバイク向けのグレードもあるけどお値段倍位するwTrailでも十分らしいんでこれ使ってみて気に入ったら考えてもいいかなー。

中身はこんなの。
このメーカーはチャリ用は全グレードセミメタル。セミメタルで攻撃性低いてこれまた興味深い。何か理由が…んんんん?

何か形違くね?

並べてみる。上が純正品。
どう見ても完全に形違うよねえ。

純正の寸法。下半分のバックプレート部ね。
縦16.5mm横26.3mm

BP-041の寸法。
縦16.2mm横32.3mm
んーーー?全然違うじゃんw

今まで使ってたTektro MD-C510で交換して保存してたTektro 10.11。シマノのBタイプ互換なんでこいつ測ってみる。
縦19.9mm横30.4mm
Bでもねじゃん。
そりゃそだわ。Bはワイド。ワイドじゃねから選んだんだもんよw

ちょっと確認のために付けるだけ付けてみよ。試すだけよ。
これは純正。スッと入る。当然の結果。さっきまで入ってたんだからねw

G互換のVesrah BP-041。
ほーら入んないw全然デカい。見間違いじゃねかったべさ。

B互換のTektro 10.11。
入らんよね。Gより小さいちゅても4mm位デカいもんね。

続・探索

調べるさ。もう調べるしかねべさ。測った純正の寸法とVesrahのカタログの仕様見比べて探すさ。何ならいけるんさ。寸法違うのが50種以上あんだぞ規格乱立しすぎだべさwちゅかよくこんなに対応品作るよな。すげーわ。

Vesrah BP-052 Trail

みっけた
Vesrah BP-052 Trail。052なんだわ。
で、これ、シマノのKタイプの互換品なのよ。KGじゃねの
だーまーさーれーたーーー!!
もうね、色々調べ直しよ。そしたら奇妙なことに気付いた。同じモデルのマウント違いMCX-2(PM)のマニュアルにはKタイプて書いたる
なして?確かに一部変更は必要よ。でもそこは触る必要なくね?
PM版買う予定ないから入れ替え間違いなのかは確認できん。でもマウントが違うだけでパッドも変える理由が見当たらんのよなー。やっぱド単純なミスかしらねえ。でもめんどくさくなりそだから通報なんかしてやらんw

そして発注して届いてすぐ交換に入っちゃう。そして開封時の写真忘れるw

交換

散々調べたけどもう疑心暗鬼に取り憑かれてるので試しに入れてみるwスッと入るーてそりゃ当然だw

改めてバネも挟んでペアでセット。
収まる
よかったよかった。

交換前と後を並べる。放熱板のあるなしで印象がちょっと変わるね。

両方換えた。

計量その1。163.6g。
を?1g増えたね。バックプレートが重いのか、放熱板が軽いのか。

計量その2。163.7g。誤差ほとんどない。
まあさっきも書いたけど公称160gだからねw

パッド交換完了。

換装下拵え

さてほいじゃ今まで頑張ってくれたTektro MD-C510を降ろそかね。

降ろした。
マウントアダプター外して、拭いて、観察して、計量して、モスボール保管するよ。

アダプター抜きで157.8gと157.6g。
MCX-2よかちょぴっとだけ軽いね。ちなみにパッドは以前シマノ製に換装してる。重さの有利不利にはならん感じ。

新装備RIDEREVER MCX-2と旧装備Tektro MD-C510を並べて各面を同じ方向から観察。

ワイヤーでレバーを引いて軸を回してピストンを押し出すちゅ理屈は同じだからそんなに構造が違わんと思うんだけど、ワイヤーの固定位置がだいぶ違うのがおもしいなと。MCX-2のがワイヤーの軸線をあんまり曲げない。引きがスムーズになりそね。けどアームの長さは長くなる。テコの増幅は大きくなるけど引き量とかアームの剛性とか色んな要素が絡むから有利不利は単純にはゆえん感じ。

Tektroのフロントアダプタ。11.5g

アダプタをキャリパーに付けるボルト。4.5g

合わせると15.5g
なして?0.4gどっかいっちゃったよw

リアのアダプタ。11.5g

ボルトは4.9g。誤差あるねえ。

合わせて15.7g
今度は0.7gどっかいったぞおいw何があった?変動重力源が近くにいるんか?w

RIDEREVERのフロントアダプタ。12.2g。ちょぴっと重い。

リアアダプタ。11.0gちょぴっと軽い。
ボルトはめんどくさいから計るのやめたw

ほいじゃアダプタ組もうね。

はいあがったよー。

フロントが179.7g。
引き算でボルトは3.9g

リアが178.5g。ボルトは3.8g

組む前に、フラットマウントの断面にサビを見つけたんでサビチェンジャー塗っとこかなと。鉄紺はクロモリなんで気付いた時に可能な対処しとこと思ってね。

塗って一晩乾かす。

組み付けてワイヤー通す。

完成

ワイヤーエンドキャップ付けて組付けは完了。
でもこれがゴールでねくてホイール装着してローター挟んだ状態でマウント微調整して本締めしてパッド調整したらやっと全部完了。
めんどくさいw

パッド調整ダイヤル回すのにこんなの買った。超なっがーい六角レンチ2mmのやつ。こんな長いのあんのねw
ほんでこれ使ってめんどくさいこともやって、完了。
めでたしめでたしおつかれちゃん
これから頑張って走ろうねー




で戦いはつづくなんだけども、シーズン入ってなんぼか走ったとこでローター仕入れちゃって換えた話も書かないと話が収まらんよね、そもそもブレーキ換えたな使いたいローターがあるからだし。でもそれはそれでそれなりに長くなっちゃうから別の記事に書きますよと。
ちゅこて

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