あのG1馬は今...
あなたは今どこで何をしていますか
この空の続く場所にいますか
競走馬の世界は残酷だ。
その中でも牡馬(オス)はG1を1つ勝っただけでは余生が保証されるとは限らない。
特に早い時期にG1を制しながらもその後振るわなくなる"早熟"、"早枯れ"と言われる馬はなおさら。
今回はそんなG1馬たちに発破をかけたい(何様)
キラーアビリティ
イクイノックスやドウデュースを擁する4歳世代の一角を担うはずだった2021年のホープフルステークス勝ち馬。
2021年は横山武史の年で皐月賞、菊花賞、天皇賞秋、有馬記念を勝ち、ホープフルまで勝って、「まだ勝つか~すげえな~」って思った記憶がある。
そんな横山武史と2歳王者になり、皐月賞に直行したが大敗。
気性が荒いとは聞いていたがここまで負けるとは思わんかった。
ダービーでは少しだけ盛り返して6着だったが、イクイノックスやドウデュースとの差は歴然としていた。
その後は中日新聞杯を辛勝して重賞2勝目。
ここで一度復活したが、続く京都記念5着、大阪杯13着、新潟大賞典5着とまた何とも言えない成績に落ち着いている。
早熟で早枯れの典型的なディープ産駒の牡馬だと思うし、俺はディープのファンではない。
ただ、好きな世代、初めて2歳から観ている世代の2歳王者の一頭なので多少なりとも思い入れはある。
先に逝った同じディープ産駒の菊花賞馬の分まで頑張ってほしい。
ダノンスコーピオン
同じく4歳世代のNHKマイルカップ勝ち馬。
NHKマイルカップを勝つ馬は早熟早枯れが多く、その後鳴かず飛ばずということも多いが、この馬もその典型になりそうだ。
そう考えるとシュネルマイスターはようやっとる。
NHKマイルを勝った後の富士ステークス3着までは良かったが、マイルCSで11着になってから全く振るわなくなった。
今年の安田記念で13着になったところで「もう無理なんだな」と思ったな。
京王杯は11着だったけど着差は少なかったからまだワンチャンあると思っていた。
G3の中京記念すら12着ならもう厳しいと思う。
ちなみに種牡馬はワンチャンなれるのではと思っている。
というのも、サンデーサイレンスの血が一滴も入っていないからだ。
サンデーの血があふれかえっている現状においてサンデーの血を持たないというのは差別化にはなると思う。
サンデーの血を持つ牝馬を付け放題だからな。
なんかこの馬には発破をかけるというよりは今後を憂う感じになったが、復活すれば嬉しいのは間違いないだろう。
厳しいと思うが良い馬生を過ごせることを祈っているよ。
グレナディアガーズ
5歳世代の朝日杯FS勝ち馬。
3歳まではマイル戦線を走っていたが、古馬になってからは主に短距離を走っている。
3歳時の阪神カップ以降は勝てていないが、今年の高松宮記念は5着で上がり最速の脚を使えていることを考えてもまだ枯れてはないはず。
今は骨折で長期休養を強いられているが、無事に復帰してもう1回勝ちたいところよな。
日本では希少なフランケルの産駒で血統的な価値もあると思うので、このまま引退しても種牡馬にはなれるだろうが、より質の高い繫殖牝馬を集めるためには結果が必要だ。
前2頭ほど悲壮感はないが、頑張ってくれ。
ピクシーナイト
3歳でスプリンターズステークスを制すも香港スプリントで落馬事故に巻き込まれ、1年以上の休養を強いられていた馬。
福永"騎手"最後の相棒と言っても過言ではなく、母父がキングヘイローであるのも芸術点が高い。
今年の高松宮記念で1年以上ぶりに復帰し13着、京王杯で8着と少しずつだが復調への段階を進んでいるように思う。
晩成で有名なモーリス産駒なので枯れたとは思わないし、絶対王者不在の今の短距離界ならチャンスはあると思う。
次走はセントウルステークス。
2年前にスプリンターズステークスを勝ったときと同じローテになるだろう。
まずはここで最低でも掲示板には入ってほしいところ。
相棒の福永は騎手を引退してしまったが、戸崎とともにもう一度栄光を掴み、定年が迫る音無調教師にもう1つG1の称号を加えてほしい。
このまま終わっていい馬ではない。
その他
牝馬だとサークルオブライフは復帰してもう一花咲かせてほしいが、正直牝馬だとG1勝ってる時点で繁殖入りは決まっているようなもんだからあんまり悲壮感はないんだよな…
あと3歳世代の2歳王者2頭はすでに嫌な予感がする…
特に朝日杯馬のドルチェモアは3歳になってから全く振っていない。
次は距離を伸ばしてセントライト記念に行くそうだが…
最後に
才能はないが努力を重ねて徐々に成長し、栄光を掴むストーリーは好きだ。
しかし、一度結果を出したがその後振るわず、それでもめげずに頑張り復活を遂げるストーリーも好きだ。
強い馬が圧倒的に勝つのもいいが、ここで挙げたような実績馬がもう一度栄光を掴む姿も見てみたい。
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