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G1クライマックス34の総括①

こんにちは。
今回もプロレスについて書きます。

早いものでもうG1も終わりましたね。
今回と次回はG1に出場した各選手への感想と思いを書き残したいと思います。長くなるので2回に分けることにします。
今回はAブロックの選手について書きます。

House of TortureとWar Dogsが好きなのでそこの選手に肩入れ気味になることと、一部の選手には厳しいことも書くので、そこのところはご了承ください<(_ _)>

※以下、敬称略とさせていただきます。

ザックセイバーJr.

彼が報われて本当に良かった、それに尽きます。

ザックは2017年から新日本に参戦しており、コロナ禍の中でも母国に帰らず日本に残って試合に出続けました。
あのコロナ禍を異国の地で過ごすのは本当に苦しかったと思います…
そして、彼と同時期に活躍した外国人選手が次々に海外に拠点を移すなかでもザックはずっと新日本で戦ってくれています。

ザックが参戦した当初から新日本を観ているファンとして、感謝と報われてほしいという願いがありました。
「今年のうちにG1かIWGPを獲れなければ俺の人生は…」といった旨の発言もあったので、今年G1を獲れて本当に良かったと思います。

また、優勝後に彼が言った「来年の1.4東京ドームまで待たずに10月の両国でIWGPに挑戦する」というのもいいですね。
これまで通り「G1優勝=ドームのメイン」だと、どうしてもG1優勝を期待できる選手が限られてきます。
実際、G1優勝者がドームのメイン確約になってから優勝者がマンネリ化しているのは否めませんしね。
ですので、来年以降もG1優勝→即挑戦の流れは続けてほしいです。

改めて、今年は貢献度、試合内容を考えてもザックが優勝して本当に良かったと思います。
このままIWGPも獲ってほしいです!

鷹木信悟

今年も凄い戦いを見せてくれましたが、正直彼が決勝トーナメントに残るとは思っていなかったです。

というのも、鷹木は試合内容、コンディション、実績、パフォーマンスのどれをとっても素晴らしい選手なのは間違いないのですが、G1においては大事な場面で足を引っ張られることが多い印象があったからです(特にトーチャー相手に笑)

今年も序盤で海野やカラムに負けており、終盤にEVILとジェイク戦を控えていたので、足を引っ張られそうな予感が凄くしていましたが、なんとか勝ちきって2位で決勝に進みました。
1位通過のザックやIWGP王者の内藤、KOPW王者のオーカーンに公式戦で勝っているのも流石ですね。

一部で退団説も目にしましたが、本人も否定しているのでまあ大丈夫でしょう。
20周年記念大会も楽しみですね。

オーカーン

彼がついにG1で爪痕を残せて良かったと思います。

今回は4連敗からの5連勝とギリギリでしたが決勝トーナメントに進めました。
序盤はこれまで一度も勝ったことのないザックや鷹木にまた負けてしまったり、後輩の海野にも負けたりで「結局今年もダメなのか」と思っていましたが、大空スバル式羊殺し→逆河津落とし→エリミネーターの必勝パターンを確立してから一気に捲りましたね。

特に当時5連勝中だったEVIL戦は東郷の執拗な介入に遭いながらもEVILの腕のテーピングを剥がすほど徹底的に攻撃して勝ってみせたのが強く印象に残っています。
最終戦ではメインでIWGP王者の内藤にも勝ち、お客さんのオーカーンを推す声も増えていましたね。

ただ、ザックや鷹木に負けっぱなしなのは問題で、決勝トーナメントで鷹木には勝ってほしかったなというのは思います。

とはいえ、9月に神戸で初めてIWGPに挑戦することが決まったので、大きなチャンスが巡ってきたのではないでしょうか。
内藤のコンディションについて結構踏み込んだ発言もしていますし、オーカーンにはこのチャンスを活かしてほしいと思います。

カラム・ニューマン

予選トーナメントを勝ち抜いて進出しましたが、2勝7敗と結果は振るいませんでした。
リング上でのあのスピードは凄いと思いますし、鷹木に勝つという大金星も挙げたのですが、少し"ノレない"んですよね。
フィニッシャーがオスカッターというのもそれで、本家と違うというのは理解はできても納得はできてないんです。

オスプレイがオスカッターをフィニッシャーにしていたのは2018年の春までですし、例えば鷹木はオスプレイのオスカッターを何度もキックアウトしているわけです。
正直に言うと、オスプレイから技を受け継ぐならストームブレイカーを受け継いでほしかったです。

とはいえ彼はまだ21歳なので、これからどんどん伸びていく選手だと思います。
もう少し彼の思いやオリジナリティが見えると、もっと凄い選手になると思います。

海野翔太

開幕前に腰を痛めるアクシデントがあったので、まずは完走できてよかったと思います。
優勝したザックを含め、決勝トーナメントに進出した3人全員に勝利しているのは、意地を見せたなと思います。

ただ、彼の「本隊エース」という立場を考えると、ゲイブ戦でブーイングが起きたのはだいぶしんどいと思います…
確かにこのG1でゲイブは人気を得ましたが、あくまでも彼はヒールです。
試合に負けるのはまだしも、本隊のエースが"ヒール相手に"ヒーローとして負けるなど、本人からすればたまったもんじゃないでしょう。

ネットではよく「海野は口だけ、顔じゃない」、「海野は昔の内藤みたいだから本隊は合わない」という意見を見ますが、個人的にはもう少し長い目で見てあげてもいいんじゃないかと思います。
さすがに3年後も同じような状態なら考えものですが、今はまだ先輩と戦いながら経験を積んで、試合内容を磨いてほしいと思います。

彼の"華"は他の新世代の選手にはないと思っているので、会社が推したいのもわかりますし、僕も彼の「本隊のエース」にこだわる姿勢は応援したいです。
本人も言っているように「本隊のエース」は茨の道です。
あの棚橋社長も若い頃は叩かれまくったと聞いています。
ロスインゴがあれだけ人気になったことからもわかるように、ファンは綺麗事を言うベビーフェイスよりもファンの意見を代弁して上に噛みつくダークヒーローを好む傾向にあります。
そんな中でも本隊にこだわり、外見も良くて"華"のある彼に、エースを諦めてほしくないなと思います。

ゲイブ・キッド

このG1で一番支持を得たのは彼だと思います。
彼の溢れんばかりの新日本への愛とファイトスタイルがファンにもしっかり伝わってきたんだろうと思います。

開幕戦のEVIL戦ではゲイブコールが起き、「ゲイブはダークヒーロー」という風潮がにわかに出てきたように思います。

彼がダークヒーローかどうかについては上の記事で書いたので省略しますが、彼の新日本への愛や試合内容、全方位に噛みつくスタイルについては逆張りする気は一切ありません。

ちなみに他に印象に残った試合は横浜のザック戦と福岡の鷹木戦です。
ザック戦では逆水平を打ちまくってザックの胸板を真っ赤にしたり、スリーパーで締められながら中指を立てたりしていたのがかっこよかったですし、鷹木戦は試合内容はもちろん、試合後に握手してから急所蹴りをかましたのも好きです。

今後はNEVERでバチバチの試合をするところも見たいですし、ジェイクとのタッグで暴れ回るところも見たいです。

ジェイク・リー

正直、結果だけ見れば期待外れです。
新日本に来るまでの実績や開幕戦でSANADA相手に完勝したのを見て、最低でも勝ち越しはするだろうと思っていたので、まさか負け越すとは…
特に広島の内藤戦はオールトゥギャザーに続いてまた負けるとは思っていませんでした。

しかし、このG1を通して"War Dogsの"ジェイクが見えてきたのは良かったと思います。
特にゲイブとあそこまで仲を深めるとは、G1前では考えられませんでした。
ジェイクが初めて新日本に来た時に渋そうな顔をしていましたので…笑

G1後はすぐにでもIWGPに挑戦するかなと思っていますが、ゲイブとのタッグを見るとタッグ戦線に殴りこむのも面白そうだなと思います。
ジェイクとゲイブの"MAD BASTARD"にワールドタッグリーグを優勝してほしくなってきました…!

SANADA

彼もこのG1は期待外れだったと言わざるを得ません。

開幕戦でジェイクに5分足らずで負け、内藤に今年3連敗目となる負け、最終戦ですでにトーナメント1位通過を決めているザックに負け…
特にこの3つの負けは痛かったと思います。

若手3人には勝っているので、若手の壁としての役割は果たしていますが、最後までトーナメント進出を争った選手の殆どに負けているのも厳しいです。
今のところ下半期のシリーズのテーマがありませんし、ここから作りあげていく姿も想像できません。

同い年で好敵手のザックがG1を制したように、この世代は今が旬であり、若手の高い壁になってほしいと思っていますので、まだまだ意地を見せてほしいところです。

内藤哲也

IWGP王者として最低限の結果は出したかなと思います。

序盤はかなりコンディションが悪く、特に広島のジェイク戦は彼の勝ちに全く納得できませんでした。
その後のEVIL戦以降は少し持ち直したようで、最終戦でオーカーンに負けて決勝進出はなりませんでしたが、勝ち越しは死守しました。

正直、オカダの退団で特に悪い影響を受けてそうなのが内藤だと思っています。
ただでさえ身体中ボロボロなうえに、彼の退団で"オカダと同格の"若手の壁を一人で務めないといけなくなったからです。
そのうえ非常に人気のある選手なので興行的にも休ませづらいという状況です。本人も休みたがらないでしょうし。

今後は9月にオーカーン、10月にザック相手に防衛戦を行いますが、僕はオーカーン相手に防衛し、ザック相手に敗れるんじゃないかと思います。

内藤自身もG1の出場選手紹介の動画で今までにない悲壮感を漂わせていましたし、彼が動けるうちにやるべき相手と試合をしてほしいですね。
ヒロムとのシングルとか何年寝かすんですかね…

EVIL

5連勝からの4連敗で予選敗退だったので結果は残念でしたが、今年も存在感は存分に示したと思います。

WDの二人に試合でもヒールとしても勝利し、SANADAにもトーチャーに勧誘したうえであの「裏EVIL」で勝ち、内藤戦では試合後も盛り上げてくれました。
内藤に対しては「さっさと引退しろ!」と言うと思っていたので、反対に「俺の会社で馬車馬のごとく働け!」と言ったときは驚きました…

その後はオーカーンに負けたところから4連敗しましたが、鷹木戦の"金丸BUSHI信"やザック戦後の鬼ごっこも存在感は発揮したと思います。

ただ、冷静に考えるとザック戦と海野戦は結果も内容も僕の望んだものではありませんでした。

まず、ザック相手に瞬殺されるのはこれで何回目だって話ですよ。
EVILがロスインゴで頭打ちになったのって2018年の鈴木軍との抗争でザックに負け続けたあたりだと思っていますし、バレクラに入ってからも一度も勝ててないんですよね。
EVILの長年の天敵である以上、これ以上ネタ試合にされるのは見てられないというのが本音です。
次こそは15分くらいのまともな試合をしたうえでEVILに勝ってほしいです。

海野戦に関しては、最終戦で組まれた時点で嫌な予感はしていました。
まだ海野には負けないでほしいと思っていたのですが、あれだけ乱入したのに棚橋社長一人に蹴散らされて、下半期も本隊と抗争することになりそうですし…
次の記事でも書きますが、最終日もファンタズモ周りのよくわからない茶番につきあわされてましたし…

とはいえ、この時代に悪を貫くEVILには尊敬と感謝の気持ちでいっぱいですし、これからも悪いことしまくってファンのヘイトを買ってほしいですね。

まとめ

思っていた以上に長くなってしまいましたね(^^;
出場選手への思いをあまり遠慮せず綴ったので書きたいことは書けたかなと思います。

次の記事ではBブロックの選手について同じように書いていこうと思います。
次も一部選手には厳しめな書き方をしてしまうと思うので、読んでくれる方はご了承ください<(_ _)>

以上になります。
読んでくださってありがとうございました。


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