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返歌
「ええ、いるわ...思い出のなかに」
神さまは過去の中にいる。
未来にはいないから
漠とした不安のうちに
過ごすことになるけれど
どうぞ思い出して
青空とあの日の
刹那刹那の夕暮れに
確かに
神さまの裳裾が
ふわりと風に光ってた
それを
あなたの横顔に
透かして見ていたの
福田尚弘さんの詩へ、僭越ながら返歌を...。(サンクチュアリに踏み込んでいたらごめんなさい💦)
この詩は、私の「感想」ではなく、福田さんの詩に描かれている女性からの「返事」です。
なので、体裁や過去への指向性をそのまま受け取って詩にしました。
小説を書くときの階層にいたので、自力では思いつかない切り口だったように思います。
生き方として、思想として、つまりは文学を愛好するように、キリスト教と関わっている。けれど、誠実でありたいがゆえに、信仰を持っているふりはできない私の、神さまに対する「態度」が図らずも現れたように思える詩でした。
キルケゴールが『愛について』で、「恋愛の愛」と「神さまへの愛」は違いますよ、と熱弁をふるっています。つまり、両者はある程度...もしくはかなり似ているということの裏返しなのだろうと思います。
福田さんの詩が、神の在不在を恋愛の文脈で問うているのも、そういうことなんだろうと思ったので、返歌もその路線で仕上げたのでした。
また後々、考えてみたいテーマなので、福田さんのコメント欄に書いたものをここにも置いておきます。
福田さん、貴重なつぶやきを、ありがとうございました♪
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