"The Point of No Return"|詩|青紗蘭さんの企画に参加します
飲み干したそれが
甘い媚薬だと知ったとき
もう戻れないと気づいたの
あなたの暗く
かがよう瞳に
うつる
孤独な夢を
私もたどって
たとえそのまま
闇の底に堕ちようと
どこまでも
従うわ
罪に祝福された
花嫁のように
炎の愛撫が
魂を解き放つ
焼き尽くされた光の果て
最後に
ふたり
打ち上げられた岸辺で
どんな夢に
休らうの?
静けさがこんなにも
私を苦しめるのなら
思い乱れた心のままに
いっそこの胸を
切り裂いてしまおうか
クリスタルのように
ふたりの姿を
暗い炎の先に
重ね合わせるのは
いつなのか
私が知りたいのは
ただ、それだけ...
* * *
青紗蘭さんの企画↓↓に参加します。
そして、先日来お世話になっている🎨せきぞうさん🎨の絵↓↓
この絵を見ていたら、ミュージカル『オペラ座の怪人』を思い出したので、久しぶりにサントラを聴きながら詩を書きました。
(せきぞうさん、募集もしていないのに、こんな詩にリンクされて大丈夫でしたか💦)
このミュージカルは一生好きだと思う。
満たされない愛と孤独、血を流し続ける傷口と...美しいものに焦がれ続けるファントムの姿が、ひたひたと胸に迫ります。
クリスティーヌは最後にラウルを選んだけれど、もしエリック(ファントム)を選んでいたら...という架空の設定に基づいて、クリスティーヌの覚悟をつづった詩です。
タイトルは、ミュージカルのクライマックスの1曲から引きました。
日本語で言うなら"最後の一線を越える"というような感覚だと思います。
(詩の〆の部分は、かなり歌詞に寄せています。)
エリックほどの闇に染め抜かれたひとを愛するのなら、生半可な魂の器ではともに滅び去るだけ――
私のような気弱な人間は、こわいもの見たさで覗くだけです(^^ゞ
すごいなあ、アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽💕
そして、なにより青紗蘭ちゃん、せきぞうさん、ありがとうございました。
いつもサポートくださり、ありがとうございます。 お気持ち、心よりありがたく拝受し、励みとしております。