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私の読書遍歴
スマホの普及により、すっかり活字離れが進んでいて、紙の本は売れない時代になっています。しかし、インターネットが普及するまで「読書」は誰もが履歴書の「趣味欄」に書くポピュラーな娯楽でした。
基本的に、私は今でも読書が好きです。
そんな私の読書遍歴を振り返ってみようと思います。
① 本との出会い
一番古い記憶の中の読書は、「世界名作童話」
挿絵入りで、グリムやアンデルセン、中には日本の昔話なども含まれていました。
当時の一般家庭では、百科事典や名作童話集など、セットで本を買うのが流行っていたのだと思います。
世界名作童話の中で、私のお気に入りは「不思議の国のアリス」と「森は生きている」。
「アリス」はみんなが知っている有名な作品ですが「森は生きている」はあまり知っている人が少ないような気がします。
私はどちらかというと、お姫様と王子様が幸せになるストーリーよりも、このようなちょっと教訓めいた、単純ではない内容の童話を好んだようです…ひねくれていますね。
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② 小学生のころ
図書館という本の宝庫で私は「推理小説」に初めて出会います。
私は「シャーロック・ホームズの冒険」や「アルセーヌ・ルパン」シリーズに夢中になりました。
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海外への憧れやいわゆる「イケオジ」に夢中になり、それらのシリーズを読破しました。
入り口は古典的なそれらの海外の推理小説でしたが、それがその後一世を風靡した「横溝正史人気」に流れていき、「犬神家の一族」「悪魔の手毬歌」「悪魔が来りて笛を吹く」など、映画になった小説を読みまくりました。
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女子らしく「赤毛のアン」も私の想像力を刺激して、カナダの美しい自然や丁寧に描かれた海外の田舎の生活習慣は、その後の私の「憧れの生活スタイル」に結びつきます。
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おどろおどろしい推理小説の世界と、あこがれのカントリー調の生活…それが私の小学生時代の読書体験でした。
③ 中学生のころ
このころ、SF小説というものに出合います。
星新一先生や筒井康隆先生の本を読み、来るべく近未来を想像して胸を躍らせました。
ちょうど「時をかける少女」の映画が公開されるなど、SFブームもあり、ちょっと不思議な、そして現実世界でも起こりそうな、手の届く想像可能な近未来が、思春期の乙女心をくすぐったのだと思います。
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④ 高校時代
高校時代、赤川次郎先生の作品が大ムーブとなりました。
私も流行に乗って三毛猫ホームズシリーズや三姉妹探偵シリーズなどをむさぼるように読みました。
赤川先生の作品はコミック感覚で短時間で読めて、「事件→謎→仮説→驚きの真相→解決」という流れがテンポよく進行します。
息抜き、気分転換にはもってこいでした。
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⑤ 大学時代
青春真っ盛りの私は、あまり本を読まなくなりましたが、それでも村上春樹先生の小説だけはよく読んでいました。
恋愛や進路など、人生の分岐点にいた若者にとって、村上作品に出てくるひょうひょうとした主人公は、生き方のお手本のように見えました。
そんなに深刻に考えず、気楽に、でも芯はぶれない…。
竹のように柔軟にしなる人間性の理想像を必死に真似ようとしていました。
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⑥ 社会人になってから
しばらくは仕事に慣れるのに精いっぱいで、本を読む時間をとることなどできなかったのですが、だんだんベテランになるにつれ、社会で生きていく上でのお手本を求めて、「主人公に共感できる本」を求め乱読し始めました。
学生時代は「好きな作家の本」を読破する…というスタイルだったのが、「流行りの本を読んでみる」と方向転換。
そのため、世間では流行っていても、私は好きになれない…という本も多々ありました。
そこで、自費で買って読むのはもったいないと、図書館で借りて読むようになりました。
乱読する中で私の好みに合ったのは「伊坂幸太郎先生」。
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村上春樹作品の主人公もそうですが、私はひょうひょうとした性格の主人公にあこがれるのだと思います。
伊坂作品は繊細で緻密に伏線が張り巡らせた中で、スピード感ある展開の中にユーモアもあり、そしてどんどん引き込まれているうちにパズルが最後にはぴったりとはまってすっきりする…そんな小説のエンターテイメントを完璧にやり切っているようなものばかり。
どれを読んでも「はずれがない!」と思います。
東野圭吾先生や宮部みゆき先生の作品も、夢中で読みました。
この両巨匠は、よくぞこんなにまで幅広いジャンルの作品をかけるものだと「小説家」という職業の偉大さを感じさせられました。
決して私は本の虫ではないのですが、それなりに読書好きで、「有名な作家さん」の作品はどれか一つぐらいは読んでいるのでは…と思っています。
読書のだいご味は、自分の知らない世界や自分ではない第三者の人生を追体験できること。
追体験は本物の体験ではないけれど、多ければ多いほど人間としての経験値が積まれるのではないか…というのが持論です。
今は英語の勉強のために、海外の作家さんの作品を、日本語と英語で読む…ということにチャレンジしています。
まだまだ児童文学レベルのものしか読めませんけれど…。
それでも経験値を日本だけではなく世界で詰めるのであれば、読書はなかなか良い時間の使い方であると思います。