藍 着物なミニマリスト

着物で暮らす多趣味なミニマリスト。 丁寧な暮らしに挑戦中。そんな日々に感じたことを書き留めて、こつこつ文章をこしらえています。 おもなテーマ:着物、ミニマリズム、資産形成

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マガジン

  • 静かな暮らし

    静かに暮らすミニマリストが、生活の中の感情やひらめきを書き溜めていく、思考の引き出しのような場所です。

最近の記事

着物にかかった「気にし過ぎ」という呪い

 誰もあなたを見ていない。  これが腑に落ちるまで、好きな服を着て出かけることにずっと抵抗を感じていました。特に着物は珍しいために目立ってしまう気がして、見られてる気がする、着崩れて変になってないかな、なんて。悩みを抱えながら着物で買い物したり旅行に出かけていたので、心の底からファッションを楽しんでいたとは言えませんでした。  そんなこんなとしているうちに、着物の暮らしを続けて7年が経ちました。今なら過去の自分にこう伝えてあげられそうです。「節子、それ変やない。気にし過ぎ

    • ミニマリストが転職で幸せになるためには

       どんな仕事に転職できたら幸せになれるんだろう。    こんなことを考えるのは、就活生や青い鳥症候群の人だけではありません。元看護師の大学教員である私も、現在進行形で悩んでいます。仕事を辞めたいという話を以前書きましたが、それの続編というわけです。  その辞めたい職場で研究していたテーマが「看護師の幸福度を高める要因」なのですから、なんだか悲しい…。    今回は、そんな幸福を追い求めるミニマリストが、幸福度を高める転職について考えたことを記録していきます。幸せという抽象的

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      • 浴衣の洗い方

         まだまだ暑いけれど、暦の上では立秋を過ぎ、朝や夜には秋の気配。そろそろ、夏祭りや花火大会で着た浴衣を仕舞いたくなってくる。  そこで、着物で暮らして7年が経つ筆者が実践している浴衣の洗い方をご紹介したいと思う。 浴衣を畳む 洗濯ネットに入れる 洗濯機でお洒落着洗い 脱水を10秒 着物ハンガーで陰干し 以上。おしまい。  「着物は洗えない」とよく聞くけれど、それはシルクの着物の話。今回みなさんにお伝えするのは浴衣、すなわち木綿の着物の洗い方。Tシャツやデニムと

        • ミニマリストは資産形成の過程を自由の糧とする

           わたしはミニマリストである。  これは別に、千円札から追い出された夏目漱石先生の名著のオマージュではない。    ミニマリズムを取り入れた暮らしには、いろんな主義や価値観があると思う。わたしの場合、ミニマリズムには豊かさ、軽やかさ、自由という魅力があると感じる。それを実現するために少ないもので暮らしている。とはいえ、こつこつ増やし続けているものもある。  それはお金である。ほかにも知識や友情、骨密度など、増やした方がいいことは山積しているものの、とりあえず「お金」に関し

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        記事

          着物の断捨離のすすめ

           本日は、着物で暮らして7年が経過した筆者の経験をもとに、着物好きさんにおすすめの着物の断捨離について書いていきます。  安い古着をたくさんゲットしたけれど、着こなしがぱっとしない。  収納棚いっぱいに入った着物は、出すだけ一苦労。  憧れのあの人と同じ着物を買いたいな。  着物を持て余し、収納場所に悩み、はたまた素敵な着こなしを模索したり。そんな着物民に試していただきたいのが断捨離です。着物を着る際に感じている悩みや煩わしさは、もしかしたらご自身や着物ではなく、着物の「

          着物の断捨離のすすめ

          なんで資産形成してるのか、ときどき分からなくなる

           自由を手に入れる。  そんな気持ちで、いわゆるFIREというやつを目指し始めた。そうして節約、貯金、積み立て投資をこつこつ続け、気づけばもうすぐ丸3年。得たものもあるけれど、失ったものもあるかもしれない。ふと、そんなすきま風が心にひゅーっと吹くことがある。私はなんのために、せっせとお金を集めているんだろう。自由って、どんなものなのだろう。  そもそも、なんでFIREに魅力を感じたのだろうか。  そうそう。働かなくてもいい暮らしへの憧れと、仕事が嫌でたまらなかった一種の

          なんで資産形成してるのか、ときどき分からなくなる

          夏の着物の最適解

           立春もとうに過ぎ去り、夏の到来を間近に迫った今日この頃。  みなさんは、お祭りや盆踊りなど、夏の楽しみなイベントをスケジュール帳に書き込んだりされているのでしょうか。学生時代、友人と夏祭りに出掛けた折、「みんなで浴衣を着よう」という友人の提案を気恥ずかしさから断ってしまった自分が、今では着物で暮らしているなんて不思議なものです。  今日は、そんな夏にまつわる着物の話です。 夏の着物選びは難しい 着物で暮らし始めて何度目かの、散り桜を眺める時分。  少しずつ着物に慣れ

          「思考の断捨離」という罠

           「無駄な思考を省きましょう」  ミニマリズム系のインフルエンサーは、こんな主張をよくしています。心理学、哲学などの研究論文や著書からの引用、偉人の名言、はたまたご自身の経験からくるのでしょう。SNSでは、そんな主張を称賛する声のなんと多いことか。  思い悩みたくないのになぜだか考え込んでしまう。きっと、こんな風に困っている方が大勢いらっしゃるのではないかな、と感じました。そしてそんな方は、ややもするとミニマリズムに傾倒してしまい、「思考すること自体」を無駄だとみなしてし

          「思考の断捨離」という罠

          着物はシンプルな方がいい

          「着物に興味はあるけれど、どう着こなせばいいのか分からない。だからいつまでも挑戦できない」  洋服のような流行もなければ、コーデについて解説したSNSもほぼ見かけない、着物というファッションアイテム。情報が少なすぎて、何が正解なのか分かりません。そんな着物初心者のなんと多いことか。  そんな悩みを抱いた人々に向けて、筆者の経験も交えた「着物のコーディネート」について、本日は書いていこうと思います。  さきにこの文章の結論をお伝えしておきます。ファッションは自由で、自信を

          着物はシンプルな方がいい

          着物で自転車に乗るコツ

           「いや、それは無理でしょ」  着物で暮らしたいなと思っていた頃、わたしが着物に抱いていたイメージの一つが『動きづらい、活動的ではない』というものでした。しかし、今では着物を日常的に着るようになり、その印象は徐々に薄れていくことになります。着物で旅行もすれば車も運転するし、デイキャンプにも行きました。ただ、着物に慣れてきてもなお、手を出さないことがありました。それは、着物で自転車に乗ること。  だって着物を運転する姿勢がそもそも着物に合ってなさそうでしたもん。かといって、

          着物で自転車に乗るコツ

          お洒落な人は服が少ない

           衣服とは、いったい何でしょうか。  暑さ、寒さをしのぎ快適に過ごすために必要なもの。はたまた、コンプレックスを隠し、補い、なりたい姿にしてくれる布。  つまりは道具です。掃除道具やキッチン用品と変わらない、使うための道具なのだと、ミニマリストな私は考えています(TPOに合わせるという社会的側面は、今回は触れません。他人のためではなく、自分のために心地よく暮らすことについて書いていこうと考えています)。  服をただの道具だとすると、用途ごとにひとつだけあれば十分と考える

          お洒落な人は服が少ない

          着物を着る価値が、今後上昇していく理由

           本記事では「わざわざ着物を着るということ」について書いていきます。具体的には、「今後、『着物を着る』という価値は増していく」と仮定し、根拠となる推論を列挙し、そこから現代社会であえて着物を着ることについて思考を深めていく試みになります。  さきに断っておきますと、よく述べられている「伝統、職人技、愛国心、上品に見られる」などといった、さもメリットに聞こえるように曖昧な要素を羅列して、着物を着る動機付けを図る内容にはしていません。そんなシャンプーだかボディソープだかわかんな

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          ミニマリストが感じた時短家電のデメリット

           時短家電は、暮らしを無機質に、そして複雑にしてしまう。  ミニマリズムにおいて、時間というものには『豊かさ』というキーワードが密接に関係しています。それはつまり、ミニマリストは『時間の質』を重視するということでしょう。しかし昨今、無駄な時間は省き、タイパ(タイムパフォーマンスの略。費やした時間に対する成果の尺度を表す言葉)を追求すること、つまり『時間の量』を重視する傾向が強まっているように感じます。この文脈にのっとれば、「時間を生み出す」時短家電はそれを助長してしまうでし

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          着物に革靴を合わせてみる

           「和服には必ず草履を履かなきゃいけないの?」  着物に興味のある方の中には、こんな悩みを持ってしまいがち。だって、いつも足を入れているのはスニーカーや革靴、パンプスであって、草履なんて持っていないという方が大半なのですから、当然です。  そんな迷える子羊たる皆さんに、「いいえ、靴を履いてもいいんです」と私はお伝えしたいのです。もっと我を出していいのなら、「特に革靴は、着物の足元に合わせると格好いいです」と。しかし、革靴なら何でも格好良くなるわけではありませんから、注意が

          着物に革靴を合わせてみる

          着物で悪目立ちしない方法

           「着物を着たい。でも街中で浮きたくはない」  着物が気になっているものの、ここで立ち止まり、あきらめる方も多いのではないでしょうか。わたしも常々、『悪目立ちしない』ように服を着ているので、気持ちはよく分かります…。  しかし、今では着物生活7年目。自転車に乗ってスーパーに行きますし、英会話や映画館も着物で行きます(通勤時は洋服です。制服に着替えるロッカールームの床が汚いので、着脱で着物を汚したくないから…)。  そんな風に着物で暮らす中で、視線を感じたことは数知れず。

          着物で悪目立ちしない方法

          ミニマリストと実家の部屋

           それは、実家で暮らしていた頃の話。  ミニマリズムを暮らしに取り入れ、その余白と身軽さに心地よさを感じている自分が、過去の自分の集積と対峙した話です。  とある連休の初日。「せっかくの休み。読書や映画、英語の勉強、おでかけと有意義に使うぞ~」とるんるんしていたのも束の間。ふと、こどもの頃の部屋(現在は家族全員の物置部屋と化した)を片付けたいという衝動に駆られました。  ミニマリストにとって、部屋の片付けはお金をかけず楽しめる一種の遊びです。自分の居住空間は全て整えてし

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