【Voice of Cards】体験版感想
なんか絵が好みだったので体験版をやってみました。
● シナリオ
×テキストが貧弱
×不要な演出
体験版時点なので大して中身は無し。普通のコンピュータRPGにおける簡単なサブクエスト1個、という感じだったので評価のしようがありませんでした。
静止画(カード)で表現されるため、必然的に演出は(ノベルゲー並みに)テキストでカバーする必要があるのですが、肝心のテキストのレベルが低く絵の雰囲気に付いていけてません。あろうことかカードをちまちま動かしてみたり、滑った文章を入れてみたりでフリゲ以下です。台無し。
(追記)
Twitterのキャラクター紹介が流れていたので見てみましたが、明らかにウケ狙いの滑り倒したテキストがカードに記されていて本格的に駄目そう。
どう宣伝していいのかキャンペーンなんかもそうで、自分たちがやっている事がただのオタクの内輪ノリであることを自覚していない。
● グラフィック
〇見た目は好み(個人差があります)
×カード表現がゲーム的な意味を持っていない
各種オブジェクト、UIの見た目、キャラクターの絵などは個人的に非常に好みです。でもそれだけです。カードで色々なものを表現しているようですが、表現しているだけでそれがゲーム的に何か機能している、ということは少なくとも体験版時点ではありません。
もういっそゲームとしてではなく、TRPG演出用カードセット(駒・ダイス・ジェム付き)で売ったらいいんじゃないでしょうか。マップはカード並べるの大変だから紙一枚でいいよ(笑)
● バトル
1コストで撃てるスキルだけで敵が死んでいくので、スキルがいくつあっても意味が無く、いまいち戦略性を感じられませんでした。
これをただ拡大していくだけのデザインだったらゲー無になってしまうので、製品版ではもうひと捻り何かあるのかもしれません。
あとどうでもいいですが、ステータス計算に危険なニオイを薄っすら感じました。中盤過ぎた辺りから、ワンパンで倒すか倒されるかの2択になるとかそういう類の。
● サウンド
○手堅いBGM
○雰囲気を引き立てるSE
×ナレーション要らない
BGMは結構好みです。サウンドトラックに期待。
ナレーションは要らなかったと思います。ゲーム開始時にONにするのをお勧めされますが、私は最初の町に着いて暫くしてOFFにしました。声がどうのというより、読み上げるようなテキストじゃないのが原因かと思います。
● UI
×病的な演出過多
余計なアニメーションを挟んだりキーレスポンスが悪いため、非常にテンポが悪くプレイ自体が億劫になりました。演出に全力過ぎてUIの本懐がどこかにすっ飛んでいます。本プレイのストレスの8割以上を占めていると言っても過言ではありません。
● その他システム
・本編よりはゲーム性のあるトランプゲーム
×ロード微妙に長い……長くない?
×とにかく不要で冗長な演出
本編よりも遊技場の方が遊べた気がします。楽しいかと言われたら別に楽しく無いですし、相変わらずクドい演出でテンポが最悪ですが、それでも本編よりはゲームらしかった気がします。
● 総評
TRPGモチーフを謳いながらも、アナログの再現という方向へのアプローチが一切見られません。「TRPGらしさ」を言い訳に(そういう意図が無かったとしても)ひたすら手を抜いた作品にも見える、今の所本当に見た目とか雰囲気だけのゲーム。
これやるくらいなら普通のコンピュータRPGやるかオンラインセッションでも組んだ方が良いのでは……と思ってしまいました。
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