Yuki izuru

あべす。

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【profile】伊鶴由貴です

こんにちは🌞 伊鶴由貴です~! 無所属で愛知でお芝居に携わっていましたが、 今年3月から、壱劇屋東京支部の準劇団員になりました。 こんな自分の脳内がはみでたnoteで今更すぎますが! 改めて自己紹介をさせてください〜! ⁡【自己紹介】1999年生まれ 愛知県出身 14-15歳の間だけ中国(上海)で育った なんちゃって帰国子女。 言葉はそこそこにしか覚えられなかったけれど、 中国の大らかさと日本のトップ層の競争に触れて 自分のアイデンティティとか満足感とかプライドとか、そう

    • 「リップヴァンビンクルの花嫁」

      「リップヴァンビンクルの花嫁」を数日引きずってる。 ましろは不安でいっぱいだったんだろうな、 対価を支払うことでやっと、一緒にいてほしいと相手にお願いできる。 相手から拒絶される不安をかき消そうとしてる。 これって相手じゃなくて自分を信じられないから生じる不安だよね、、 「幸せには受け取れる総量が決まってて私の限界は人より少ないから、私は幸せに耐えられないの。」って言葉も。 幸せの背後には拒絶されたり裏切られたり、いつか来る終わりへの不安があって 彼女はきっと幸せに耐えられ

      • 2022、最高だぜ〜

        2022、時が流れるスピードをこんなに体感できる年はもう二度と来ない気がする。 復学した10月を境に、濃く煮詰めたため池から一気に急斜面な川を下るが如く。転機、転機、転機の連続で、それ即ち人との出会いに恵まれたということで、そんな1年がもうすぐ終わって過去のものになってしまうのがちょっと寂しい。 明日からも今日までの続きであることはよくわかってるんだけど、卒論の締切が1/5なのもわかってるんだけど、皆が2022にお別れを告げてるのをみてそう思わずにはいられなかった 皆さん

        • 絵を描くのは得意じゃない。 大雑把だし、技術もないし、特に描きたいこともない。絵よりも文字の方が自分に馴染むし…。 大学の美術課題も、正直「なんでこんな忙しい時にこんな時間をかけなきゃいけないのー!」と毎週頭を抱えてる。 でも、少し前の「好きなアーティストの作品を真似して描きなさい」って課題は少し楽しかった。私は2年前に観た塩田千春さんの作品を選んだ。 見えない輪郭を描いているみたいで好きだから。塩田さんの赤は血管や血縁や縁を表しているらしい。どう世界を捉えたのか?どんな

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        【profile】伊鶴由貴です

          東京デスロック「再生」三重ver.観劇

          私の代わりに死んでくれたと、 3周目の終わりに静かに泣いた。 来年の私ってどうやって生きてるんだろ、 希望のない未来に不安になることばかり。 いっそのこと、 今までに出会った愛おしいものを抱えながら死んでしまいたい。 人並みに、そう思う時がある。 自分の死にたさを隠しきれないような日に、 東京デスロックさんの「再生 三重ver.」を拝見した。 実際に起こった集団自殺をテーマにした30分の内容を 3回繰り返すという、変わった構成の作品。 元々は、憧れの2人の役者さんを観

          東京デスロック「再生」三重ver.観劇

          シェアハウスはぴ

          今年の初夏1か月半ほど、私は京都に滞在した。 金銭的に初めて、親から自立した。 滞在中は、シェアハウスで暮らしていたんだけど、 これがもう大正解!!! 不安でいっぱいな時も、 住んでる人達の存在にすごく救われたの。 印象的な出来事を箇条書きしちゃお。 ・同室のゆつちゃんとの 「いってらっしゃい」「いってきます」 ・私が作りすぎたスープを美味しい!って飲んでくれたツージーさんたち ・バイト先でもらった大量のパンの耳を分てくれたしほたん(めちゃ食べた) ・シェアハウスの先輩と

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          シゲじい

          自由で可愛くて最高におもろいシゲじい。 私もかくありたい。 私は長いことばあちゃんが離婚してるのを知らず、 シゲじいはずっと前に亡くなってると思ってた。 シゲじいに会えたのは生後半年の頃、 「『孫』って曲を歌うから、孫を見にきた!」と 突然家にやってきた時と、 20年経って、認知症が進んでからの数回だけ。 ちゃんと生きてたシゲじいは、 予想以上にふわふわしていて可愛らしい人だった。 確か20年越しの再会を果たした時は 「こんなに美味しい飲み物は初めてだ;;」って、 なっ

          欅坂と剣道と。

          欅の映画を観て、 ふと、限界まで自分を出し切ろうとしてた高校の剣道部時代を思い出した。 毎日のように過呼吸になる癖がついても、 やればやるほど自分の精神的な弱さと向き合うことになっても、 そのくせ強くなれない自分が大嫌いなままでも、 剣道のことだけに集中できたあの頃は、すごくすごく幸せだったなぁ 今思い返すといかんことなのだけど、 団体戦の練習試合なのに、 同期が全員体調不良で休むことになってしまって、 私も調子悪かったけど1日中練習試合に出た

          欅坂と剣道と。

          「僕達の嘘と真実」感想

          徒然に。 私にとって、てちは「なりたい自分」そのもの。 性別に収まらず、人を惹きつける表現の才能があって、スタイル良くて、 可愛さもかっこよさも兼ね備えていて。 そして何よりひとつの世界にストイックなところ。 器用に、不器用に、真っ直ぐ。 そんな彼女や彼女と一緒に欅坂を作って生きた人たちの苦しみがダイレクトに伝わってくる映画だった。 観た後は、彼女達への感謝と、こんなになるまで追い込んでしまったファンの1人としてごめんなさいって気持ちと、それでも応援した

          「僕達の嘘と真実」感想

          輪郭

          苦悩は他者との境界、ひいては輪郭になりうる ぽつぽつと言葉を紡いで、 生徒は何かを形容しようとしていた。 苦しげな表情で、口にしたばかりの言葉を 何度も訂正していた。 私はただ、自習の時間に「それは何の自習か」と 問いかけただけなのに。 私は、彼が何に苦しんでいるのかを理解したいと思った。 しかし言葉は点に過ぎず、 私の糸で結ぶ限り 彼の苦悩はきっとその形ではない。 「俺は登山を人より早く登って、 皆が上がってくるのを待ってるんです」 「やりたいことがあるけど言えない

          うつくしいひと

          大事な人と会った。 友達のような、先輩のような、 間柄に名前の付け難いその方は御年80歳。 「歳を取って刺激的な出来事が少ないから」と、 私の近況を応援も否定もせず楽しそうに聞いてくれた。 私も彼から聞くお話が大好きで。 学年で1番小柄な孫が、運動会のかけっこで 一等賞を取った話。奥さんとのお見合いの話。 日本史や美術品への気づきや学びについて。 穏やかな生活の中でもなお、少し寂しそうな姿と 自分を磨き続ける姿が美しかった。 別れ際、さいごにぽつりと、 「僕は孫のようにゆ

          うつくしいひと

          ひとりたぴ【陸前高田・大船渡】

          2021年4月。 バイトで陸前高田の観光PRブースに派遣された。 知らなかった土地に急激に惹かれた私は、 その翌週には飛行機に乗ってひとりで向かった。 穏やかな海は遠かった。 防波堤や柵があってなかなか近づけなかった。 震災から10年。津波の跡は今も残っていた。 内陸から海に向かって、 10年前から存在している建物が並ぶところ、 町ごと新品のところ、 嵩上げが終わったばかりで何も無いところ、と 階層ができているのがはっきり見て取れた。 津波は植物も押し流すから、 到達し

          ひとりたぴ【陸前高田・大船渡】