日本人が外国の音楽を聴くこととは何か?
前に言葉も分からない外国の音楽を日本人は好んで聴く傾向にあるということを書いた。何でなのかということだ。結論から言うと日本にないものだからかもしれない。
日本人の作り出すポップスは何と言うかよくわからないけど、4畳半フォークというか、まあそういった感じの小唄だ。こういったのが非常に上手いと思う。
けっきょくいろいろとアレンジを加えて今風の音楽性にしてみても行きつく先はミニマルな歌になる。日本人は非常にうまいと思う。
なんでこういった傾向にあるのかというと、アメリカみたいに黒人音楽にさらされなかったということがある。特に黒人の40年代~50年代のR&Bの影響はすべての英米のロックに影響を与えている。
50年代の白人は黒人のR&Bをマネした。そういったR&Bの背景が日本にはない。
個人的に好きなラテン音楽もそうだ。当たり前だけど日本にそもそもラテンのリズムなんてない。でも日本人はラテンが好きだったらしくラテンブームがあってラテンをカバーしていた。でも正直リズム感が微妙過ぎて違和感しかない。
どこの国の音楽か分からない感じは一体何なんだと言わざるを得ない。でも細野晴臣大先生もやっているのだから間違いはないと思うけどそれにしてもリズム感が微妙じゃないか?
原曲は多分キューバのこの辺りだと思う。原曲のリズムを聴くとなんとなく安心する。
世界史や地理的に考えて日本のようなアジアの国ほど黒人のリズム感から遠い国もあるまい。
なぜ自国の4畳半フォークじゃダメなのか。なぜ他国の音楽をマネしたがるのだろうか?日本にだってあるだろう!踊り念仏が!
おしマイケル。