音楽好きにはラテン音楽を聴いてもらいたい。その4
とりあえず、ラテン音楽のリズムがなぜ鋭いかの話をしようかと思う。
とりあえずはティンバレスだろう。ティンバレスは立って演奏するドラムセットで、バスドラがないやつだ。
結論から言うとティンバレスは叩かないパーカションだということ。ヘッドを叩いているようで叩いてない。
例えばこれは有名なNicky Marreroという70年代のサルサブームを支えたティンバレス奏者だけど、バッキングではヘッドを叩いてないことが良く分かる。カウベルで16ビートを取っている感じだ。またはティンバレスの胴体を横から叩いて16ビートを刻む。とにかく曲のアクセントが来ない限りティンバレスはヘッドを叩かない。
この辺がラテン音楽の特色だけど、どうしてもドラムセットをバンバン叩いてしまうとリズムがもたもたする。叩いている本人はもたもたしてないけどドラムの音がデカすぎるので聴いてる方は残響でもたっているように聞こえる。特にタムやバスドラを叩いたら残響がすごくてもうダメだ。
ジャズやジャズロックで有名なビリーコブハムはラテンもやるけど、正直あんまりバンバン叩くとリズムがもたもたしてラテン感はなくなるよな~と言ったところか。
なのでラテンジャズとかでドラムセットががっつり入っていると違和感しかないという話でした。
つづく
おしマイケル。