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マンボ(ウ)ブーム再来か?
テレビ等をみているとマンボブームが到来しているような感じだ。マンボは何かと言われたらペレスプラード(前に書いた)の音楽だと言っていい。戦後間もない頃にホントのマンボブームがあった。
以前私がラテンセッションに参加したときに日本のマンボブームを支えたおじさん(おじいさん)達がマンボをしていた。日本人の戦後の音楽はマンボから始まったと言っても過言ではない。よくわからないが。
おじさん達はマンボブームの時に美空ひばりのマンボのレコーディングに参加したと言っていた。ではマンボブームとは何か?
第二次世界大戦が終わってまあ余裕が少しだけ出てきて、日本にはない海外のグルーヴのある音楽を日本人がこぞって真似たのだろう。当時の日本のバンドは思っている以上に質の高いマンボのグルーヴを作り上げているのが分かる。それとキューバルーツのマンボと日本のお祭りのミックスというのも斬新としか言えない。
美空ひばりはたくさんのマンボを録音したらしいが、江利チエミもそうだ。チャチャチャはミドルテンポのマンボと言ってよいだろう。でもこの曲は歌詞がギリギリだ。
残りの三人娘の雪村いづみもマンボをしていた。やはりマンボブームだったのだ。美空ひばりはちょっとバカみたいだったが、これはカッコいいというかナウい感じになってきている。戦後10年でもうナウかったのが分かる。
こういった40年代~50年代の日本の戦後ポップスのバックバンドについてはすでにペレスプラード楽団並みの完成度だ。
個人的に強烈だと思ったのがこれ。トニー谷のさいざんすマンボだ。元祖のペレスプラードを超えたと言っても過言ではない。バンドのリズムも完璧だ。
さらに謎なのがギロというラテン音楽に欠かせないパーカッションをソロバンで代用していことだ。
恐るべしマンボブーム。
おしマイケル。