はじめるか、日記

永遠に感じるような冷たくて痛い冬も終わる時が来るらしい。そして、終わればまた茹だるようにあつくて苦しい夏がやってくるらしい。憂鬱な季節を繰り返す苦行、人生。終わりがあるから美しいなんて言うが、人生ってちょっと長すぎると思う。夏は嫌いで、冬は惨めで、春は何かに追われているようで、秋になると君を思い出してしまう。そんなことを言っている場合ではない。好きな季節なんていうものは、無い。辛いが終わればまた次の辛いがやってきて、その辛いが終わればまた次の辛いがやってくる。どこまでも追いかけてくる憂鬱に飲み込まれないように、じっと身をひそめる。


躁に飲み込まれていたらしく、去年の夏のことを何も思い出せない。昼間はラーメン屋、夜はやきとり屋、夜中はガールズバーでバイトしていた上に遊びの予定も詰め込みまくりしっかり散財もしている。狂っている。鬱で死んでいた冬のことも、なにも覚えていない。生きているというよりも死んでいないだけの季節、いつでも私を苦しめているのはビョーキの私自身なのだ。お酒を辞めて正しく薬を服用し、早寝早起きをして太陽の光を浴びることを心がけよ。


思い出せない2023年はお酒に飲まれる1年だった。酒ばかり飲んでいたら手がふるえるようになり、家でも外でも仕事中もそうでない時も飲まないといられなくなってしまっていた。その結果10キロ以上の体重の増加。終わっている。お酒やめたら痩せられるのだろうか。


私が生まれ育った町は狭くてあたたかくて、くるしい。大好きだけど、大好きが故に傷つくことが多い。生まれ育った町、家族、好きな人、好きなもの、好きでいたくて好きでいるわけではない。勝手に心が引っ張られてしまう。引っ張られすぎて依存にも近いそれは、自分の意思でないから抑えられなくて、一人で傷つくことが多い。父親のこと、尊敬してて大好きだけど、狭い町で、父親が有名人で、みんながなぜか私のことを知っていて、親との関係も狭い町で拗れていって、息苦しくて、いや、もうもはや息ができなくて、静かに死んでいた。腐りかけていたら、この町にいるのは良くないよ、って言って知り合いがすくいだしてくれた。今は東京に住んでいる。好きなひとが住んでいる好きな街に住めてうれしい。


いまは少し元気な気がしているけど、鬱が来る時のことを思うと怖い。お酒を飲まないと眠れない。働けない私には何の価値もない。絶対に地元に戻りたくないので、今住んでいるこの街で正しく働くしか道がない。働けなくなったらどうしよう。そんなことばっかり考えているからよくないのは分かっている。そんな心配をしてしょうもない文章を書いているくらいなら早く寝て早く起きて朝飯しばいてストレッチとかして一歩でも健康に近づく努力をすればいいのに…。小さい頃から努力ができない。ずっと怠惰なのだ。とりあえず今日は眠ることにする。下書きにずっとあった最初の10行、消してしまおうかと思ったけどとりあえず。読み返してないからおかしいかもしれないけど、日記ってこんなもんなんじゃないですか?おやすみ

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