お告げ界隈
お告げ界隈、と言っても特にスピリチュアルな話ではない。ワードセンスが絶妙な友達が、急に思い立って何か大きな決断をする人々のことをこう表現したのだ。彼らはきっとなんらかのお告げに導かれて生きているのだろう、と。そしてその友達曰く私もお告げ界隈の片隅に位置しているらしい。
確かに私の人生は突発的で突飛な決断の連続だ。自主退学、急な進学、突然の引っ越し、転職。今月末の引越しに至っては、深夜の思いつきで内見予約をし、そのまま夜が明けたら内見に行っていた。私としてはお告げに従って引越すわけではないのだけれど、確かに、思い立ってからのスピード感は通常の範疇を逸してしまっているのかもしれない。
「そうだ!あれやってみよう!」と急に思いついたとき、私は必ずすぐに思いついたことをやってみないと気が済まない。例えそれがもう夜遅くても、「無人島行ってみよう!」と思ったら、私はそのままカバン一つで家を出て、行けるところまでとりあえず無人島に向かって行ってしまう。「この街住んでみたい!」と布団の中で思ったら、すぐに物件探しが始まる。しかもこの突発的なエネルギーの放出は、たま〜にあるといった頻度でなく一年中で、その結果、絶えず私の生活は衝動に突き動かされてせかせか動き回ることで成立している。
唐突に決断するし、その決断が人生においてまあまあ大きなこともあるのだが、私は思い立って決めた選択を後悔したことはない。寧ろよくよく熟考するより、自分の感覚を信じて選んだ時のほうが、選んだ結果に納得できるように思う。残念なほど論理的なタイプではないし、衝動性も高すぎるくらいだが、自分の「わくわくエネルギー」を巧く乗りこなしていければいいかな〜くらいに構えている。
余談だが、私の友達は皆、急に大きな決断をしたり人生の方向転換をしたりする。冒頭の友達の言葉を借りれば、このコミュニティはきっと「お告げ界隈」なのだろう。でも何かに突き動かされて全力で生きるのってわくわくする。やっぱりお告げ界隈最高!ってはなしです。
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