白崎映美 月のみる夢 ~ロックの塊~ 初台The DOORS 2010.11.05.
民謡も演歌もロックのココロで歌うのだ!
最強ロック・メンバーでお届けします。
爆発、ロックの塊。
というライヴに行ってきた。白崎映美は上々颱風のヴォーカリスト。そんな彼女が言う最強のロック・メンバーは次の通り。
早川岳晴(B)
下山淳(G)
湊雅史(Dr)
中山努(Key)
RCファンの立場から見れば、早川岳晴(B)と湊雅史(Dr)は、「おお! GLAD ALL OVERのリズム隊!」となり、ROOSTERZファンの立場から見ると、下山淳(G)と湊雅史(Dr)は、「おお!60/40!」となるわけである。
そういったことはもちろんなのだが、何より下山淳&早川岳晴というバンドを観ない手は無いでしょう。こんな機会はそうそうあるもんじゃないだろうし。
このメンバーから " 緊張感溢れる轟音セッション " というのを想像することは容易だが、実はどんな音が出てくるのかがまったく予測できなかった。開演前のステージには、確かに下山淳の機材がセットされ、早川岳晴のベースも置いてある。間違いなくこの二人がここに出てくるのである。それでも、どんなライヴになるんだろう…と、落ち着かない開演前であった。
11/4付の白崎映美のブログ。エントリーのタイトルは " いよいよ人生の祭り、ロックの塊 " 。ここにはこんな記述があった。
私白崎映美ソロライブ、
今までソロライブは長年の上々暮らしの反動でおしとやかでしたが、
ほほ、今年は爆発じゃあ~うりゃあロックの塊!
すんごいロックの塊なメンバーで血管切れそうです。
いえい!ろくんろ人生。
結論から言うと、このまんまのライヴだった。
ロック・バンドがやりたくてたまらない女の子が、テクニシャン達を集めてバンドを結成し、初めてステージに立つ…というような、実にハッピーな雰囲気が溢れるライヴだったと思う。このバンドで歌うのが楽しくて仕方が無い…という思いがビンビンに伝わってきた。
僕自身は、特に上々颱風のファンということではない。だから、演奏された曲には当然、初めて聴く曲が多かった。でも、それでも十分に楽しめた。
最初に緊張感溢れる轟音セッション云々と書いたが、実はまったく逆の音であり、良い意味でリラックスしたセッションとなっていた。MCによれば、リハは2回。そのうち1回を下山は欠席したそうだ。ということは、この日の本番は3回目の音合わせということになる。もちろん音が固まっていない部分が露呈していたと思うけれど、それでもこの面子である。出てくる音はぶっつけ本番に近いからこその聴き応えがあるものだった。もし、このメンバーでツアーを行い、音が固まっていったら、とんでもないものになるだろうなぁ。
さて、僕が知らない曲はともかく、知っている曲については、もう何でもアリだった。「黒の舟歌」、「夢は夜ひらく」、「山谷ブルース」、「Cry Baby」を繋いでメンバー紹介をするわ、「もう一度逢いたい(八代亜紀だよ!)」を、このバンドをバックに熱唱するわ、そしてLED ZEPPELINの「Rock And Roll」までもがぶちかまされるわ…。本当に何でもアリであった。
観ているお客さんはもちろん、演っている当の本人達が楽しそうだった。そして、何よりも嬉しそうに楽しそうに気持ち良さそうに歌う白崎映美を観ていると、こちらも幸せな気分になってくる。そんなライヴだった。
P.S.
そうそう、ライヴの途中に東北弁で話す白崎映美と下山淳。何と16歳の頃からお互いに知っていたそうで、そんな話をステージ上でする二人は新鮮。何てったって、こんなに素で会話する下山を観られたのは貴重だろう。ROOSTERZ時代はあり得なかったし、GYPSIESのライヴでだって、まず無いだろうし。
P.S.2
早川岳晴の、例のブンブンうなるベースに下山のギターが乗るという、何とも新鮮で、カッコ良く、初めて聴く音を十分に堪能させてもらった。またいつか二人には共演してもらいたい。<2010-11-05 記>
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