ARABAKI ROCK FEST.18 村越 HARRY 弘明 with THE STREET SLIDERS 35th ANNIVERSARY BAND 2018.04.29.
♪ 踊ろよベイビー
中村達也の口から発せられたこのフレーズを藤井謙二が引き継ぐと、ステージ袖からHARRYが登場し、テレキャスターを背負う。そのままセンター・マイクで声を重ねた時点で凄い音が鳴っていた。そして「Tokyo Junk」。
HARRYが率いるストリート・スライダーズ35周年バンドのARABAKIは、こうして始まった。
◆THE STREET SLIDERS 35th ANNIVERSARY BAND
Gt.&Vo. 村越"HARRY"弘明
Gt. 藤井謙二
Key. 高野勲
Ba. ウエノコウジ
Dr. 中村達也
Sax. 田中邦和
Tp. タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS )
◆SET LIST
Toa-Lit-Tone(踊ろよベイビー)
Tokyo Junk
So Heavy
のら犬にさえなれない
風が強い日
Special Women
Back To Back
Boys Jump The Midnight
組まれたのはスライダーズのベスト・アルバムのようなリストだ。これをプレイするのが30周年を冠にしたこのメンバー。あんなビンビンぶんぶんベースがうなる「Special Women」は初めてだし、「Back To Back」のイントロは、フジケンに達也が切り込むので、スライダーズの音ではないスライダーズである。しかし、そんな音をバックにHARRYが放つのは僕が聴きなれた歌だ。この新鮮かつ見事なコントラストの効果は抜群で、本当に素晴らしかった。
そうはいっても個人の思い入れを述べさせてもらえるならば、たとえば達也のタイコが実にいい音で鳴っていたので、野外という事もあって日比谷野音のZUZUを思い浮かべたりしたし、さらにフジケンが手にするのはホワイトのSGだったりするからさ。こうしたことから僕だけに聴こえてくる音も実際にあるわけで…。
まぁ、とにかく最高のロックン・ロールだったことは確かだ。
ただでさえ身体が揺れるスライダーズのロックン・ロールを、ARABAKIではココロも躍らせてくれるものとしてHARRYは演ってくれた。すかさず東北の空へぶちこまれた不滅のブギー。最高の40分だった。<2018-05-01 記>
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