SHOKO マリンバ弾き語りライヴ~木片と 歌と 月と~ゲスト・仲井戸麗市 November Eleventh1111 2009.02.26.
1st stageの5曲目に、新谷さんがエレピを弾きながらチャボの「ガルシアの風」を歌った。その途中で、チャボがギターを弾きながらステージに現れ、演奏に加わる。「ガルシアの風」での二人の共演を観ていたら、あまりにもキレイなので泣きそうになった。
個人的ライヴ強化月間である2月の締めくくりは、いちばん期待していた新谷祥子&仲井戸麗市の共演再びである。開場時間が来て受付を済ませ、テーブルに着くと、そこには本日のプログラムが置いてあった。開くと、そこには演奏される曲が記載されている。
しまった! 見なければ良かった…
と思ったけれど、事前に知ってしまったことは、今日のライヴには関係が無かったかなぁ。今回のメニューはこんな内容でした。
このうち二人の共演は、1stの「ガルシアの風」「Blue Moon」「牧歌~Rainy Day」「Don't Look Back」。2ndの「糧(ポエトリー・リーディング)」「ホームタウン」「冴えた月の下で」。そしてアンコールに応えてくれての「November Travail」。最初に書いたように、新谷さんの解釈による「ガルシアの風」が白眉。新谷さんが演ると、あれがこーなるのかー! 「ガルシアの風」を " キレイな曲 " と僕の中では形容したことが無いんだけれど、新谷ヴァージョンはキレイだった。しかも、チャボのギターが加わったら、それが倍増したのである。これは聴きものだったと思う。
ここでちょっとした個人的確信。元々、チャボの曲は他人に歌われると、その曲の良さが再認識できると感じていたけれど、それは女性アーティストが歌うと、いっそう際立つんじゃないかなーと思った。矢野真紀の「Good Time」。丸山圭子の「月夜のHIGHWAY-DRIVE」。J-Minの「久遠」。そして今回の新谷祥子による「ガルシアの風」。どうでしょうか?
さて、「ガルシアの風」の感動の余韻に浸っている間もなく、このライヴで僕が最高だと思ったシーンが、次に飛び出した。「Blue Moon」。チャボのライヴの超定番でもあり、共演ライヴでも課題曲として必ず演奏される。僕自身も、これまでかなりの回数でこの曲をライヴで観て、聴いてきたけれど、この日の演奏は、細かい点は別にして、これまで観た「Blue Moon」の中でベストだった。そのテンションと迫力。スピード感とスリル。息の合った演奏での表現力。どれをとっても素晴らしかったと思う。声にこそ出さなかったけれど、僕はココロの中で 凄ぇ! を連発していた。
会場のNovember Eleventh1111は演奏ができるスペースがあるレストラン…という感じで、当然、通常のライヴと違って独特な雰囲気だったが、それだからこそ、ここでしか味わえないライヴであったと思う。新谷さんのMCも良くて、X-JAPANのネタからシュトックハウゼンのパクリ(笑)など、楽しいエピソードが満載だった。
それにしてもチャボと新谷さんの共演はいいなぁ。音楽で会話するという表現があるけれど、この二人を観ていると、それが本当にできるんだなぁ…ということがわかるしね。もちろん、お互いに音楽を楽しんでいることがこちらにも伝わってくるので、観ている僕も楽しくなるし、羨ましくなるし、そして幸せな気分になる。早くも次回の共演(近々あるらしい!)が楽しみ!<2009-02-27 記>
※03/29(日)追記
マーサメリー代表取締役の安武真佐子さんによるライヴ・レポートがアップされています。
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