kyOn淳ROULET 高円寺JIROKICHI 2013.11.03.
最近はROCK'N ROLL GYPSIESもそうなのだが、下山淳を観る機会をなかなか持てていないので、本当に久しぶりのそんな機会だった。
kyOnとの交遊を知ってはいても、はるか昔の下郎しか本格的な共演は体験していない。よって、この日のkyOn淳ROULETがいったいどんな音を出すのかはまったくわからなかった。わからない分、楽しみだったのも事実だし、しかもドラマーに三原重夫とくれば、そりゃぁ期待が高まる。ただし、決してそこにROOSTERZを見てはいなかった。
ライヴは二部構成。インストと歌もの、オリジナルとカヴァーが半々くらいだっただろうか。いきなりオープニングは「剣の舞」。これがまたカッコよかった。実にロック(しかもプログレ)していた。こういったセンスはkyOnなのか、それとも下山のものなのか。
全編を通してみれば、変拍子がビシビシ決まる曲の一方でブルースもあるし、とてもバラエティにとんでいて楽しめた。歌ものが少ない印象だったけれど、演奏だけでもじゅうぶんに唸らせてくれた。
個人的白眉は本編のラストを飾った「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」と「曼陀羅」。前者はビートルズ、後者はもちろんROOSTERZのナンバーだ。
下山淳が歌ったこの2曲はメドレー的に繋がれており、その勢いも含めて最後を締めくくるに相応しい演奏だった。
あっという間に終わってしまった感じがしたが、聴きごたえは抜群。現在はコンスタントに活動しているユニットではないようなのは残念。思い出した時でもよいので、ぜひ、続けてほしいと思う。また観に行きたい。
<2013-11-04 記>