浜田真理子 -Our Favorite Songs- 高円寺JIROKICHI 2020.10.13.
今年の2月、高円寺のJIROKICHIでHOBO KING SESSIONを観た。このライヴはJIROKICHI 45th Anniversaryシリーズのひとつで、同じく浜田真理子のライヴも3月14日に予定されていたのだが…。
実に8ヶ月ぶりの生のライヴである。コロナ禍で数々のライヴが中止となってしまったが、その前に足を運んだ最後が高円寺JIROKICHIのホボキン・セッション。そしてコロナ禍後、初のライヴがやはり高円寺JIROKICHI。しかも浜田真理子である。この必然と思える巡りあわせだけで感動してしまう。
開場時の検温や消毒。そして20名限定の客席。やはりこれまでとは異なる環境に身を置くと、普段通りに開演を待つことはできない。それでも、この場にいることができる幸福は感じられた。この場が自分のいる場所のひとつだと確かめられただけでも、来てよかった、来られてよかったと心から思えた。
配信で何度も観ていた浜田真理子とMarinoの演奏は、特別な感情は二人にもあったと思うが、いつものライヴを、いつも通りにやってくれたのだと思う。そのことで、かえって特別感を味わうことができたような気がする。その特別感は、他人に大きな声で話したくなるようなものではなく、自分の中にだけで生まれる小さな喜びや楽しさであり、だからこそ自分にとっては何よりも大きなものなのである。<2020-10-14 記>