佐野元春 and The Hobo King Band Billboard Live Smoke & Blue TOKYO 2nd 2012.05.10.
3月からスタートしたBillboard Live、東京と大阪でのマンスリー・ライヴ。4月公演は足を運べなかったが、5月は東京で1回、2ndのみ観ることができた。
5月のみ、事前にゲストが発表されたライヴとなったが、何とそれは雪村いづみ。コアな佐野元春ファンにとって、この組み合わせは「!」なのか「?」なのか…。僕自身はまったくわからなかったし、実際に会場で体験しても、それは同じだった。彼女はステージで " 私が初めてファンレターを出したのが、彼 " と話していたが、どう反応していいのかわからない…のではなく、反応できないのだ。
だからこそ、余計なことは何も知らなかったからこそ、純粋に二人のコラボを楽しめたことになったのは良かったなぁ。
二人のセッションでは、既に3月公演から披露されていた新曲「トーキョー・シック」がハイライト。というか、この日のライヴの個人的ハイライトもこの曲だった。
こういうことが無ければ、雪村いづみのヴォーカルを生で聴くなんてことはないわけで、それは想像すらしないし、予想すらできないわけで、まったくのニュートラルな状態で音を浴びることになる。
ラジオでオンエアされたこの曲のスタジオ・ヴァージョンはビッグ・バンド・アレンジ。しかし、今回のライヴでは最低限の楽器編成である。いったいどんな音に…はまったくの杞憂。雪村いづみのヴォーカルの華が素晴らしかった。彼女が歌っているそこだけが別の場所で光っているように見えた。バンドの音の上に彼女のヴォーカルが乗るという感じではなく、彼女のヴォーカルとバンドが対等に…といったセッションだった。
彼女がステージにあがる前、そしておりるとき、僕はすぐそばでそんなシーンを目の当たりにできたのだが、小柄で華奢で、ちょっと押したら倒れてしまうような感じなのだが、いざ歌い始めるとまったく印象が変わる。凄い。まさにエンターテイナー。さすがだと思った。
ゲストを迎えた以外のパートは、基本、3月から5月まで同じメニューだったようだ。マンスリーの特別なライヴということだったから、僕は月ごとにメニューが変わるだろうと当たり前のように思っていたので、肩透かしをくらった感じは否めない。比べてもまったく意味がないけれど、仲井戸麗市…チャボとは、佐野元春は真逆なスタイルなのだろう。
そうは言っても、そのことだけを抜かせばライヴは素晴らしかったし、久しぶりにプライベートでも佐野元春に触れる時間が多い3ヶ月でもあった。おかげで彼の音楽の魅力をあらためて感じることができたのは嬉しいことだった。<2012-05-18 記>
【東京・大阪 5月公演 ビルボード セットリスト】
1st show:
Please don't tell me a lie
It's alright
マンハッタンブリッジにたたずんで
だいじょうぶ、と彼女は言った
ハッピーエンド
ジュジュ
7日じゃ足りない
バルセロナの夜
虹を追いかけて
君の魂 大事な魂
二人のバースディ
L-O-V-E(feat. 雪村いづみ)
トーキョー・シック(feat. 雪村いづみ)
恋人になって(feat. 雪村いづみ)
情けない週末
約束の橋
ドライブ
Devil with a Blue Dress On ~ Good Golly Miss Molly ~ Jenny Jenny ~ Bye Bye Handy Love メドレー
ケ・セラ・セラ(feat. 雪村いづみ)
2nd. show:
Please don't tell me a lie
It's alright
マンハッタンブリッジにたたずんで
だいじょうぶ、と彼女は言った
ハッピーエンド
ジュジュ
7日じゃ足りない
ウィークリー・ニュース
楽しい時
君の魂 大事な魂
二人のバースディ
L-O-V-E(feat. 雪村いづみ)
トーキョー・シック(feat. 雪村いづみ)
恋人になって(feat. 雪村いづみ)
情けない週末
約束の橋
ドライブ
Devil with a Blue Dress On ~ Good Golly Miss Molly ~ Jenny Jenny ~ Bye Bye Handy Love メドレー
ケ・セラ・セラ(feat. 雪村いづみ)
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