「産まなきゃシキュパが悪すぎる」 中1の娘は宣った
娘「まっじで生理めんどくさい。お腹と頭と腰が痛い💢」
母「薬飲んだら?ほら」
娘「これさーマイカイマイカイ、ほんとやだ。子宮使わず子供産まなきゃさ、この痛みと薬とナプキンに使われてる原料無駄じゃない?
シキュパ悪すぎ!!
母「んんん?シキュパ?なにそれ?どういういみ?若者用語?流行ってるの?」
娘「いま思いついた。コスパとかタイパって大学生とか20代くらいのおじさん達がよく言ってんじゃん、それの子宮バージョン」
私「…」「外でその言葉、面白がって使っちゃだめだからね、生理に対する不満を上手い事表現出来たとか思ってるだろうけどさ。家の中だけにして。」
娘「そもそもさ、男はずるいよね、今度予約してる子宮頸がんワクチン打つのも女子だけじゃん。撒き散らしてるのは男なのに、辛くて痛い思いは女しかしないって全然平等じゃない。タツノオトシゴみたいにさ、人間もオスが産めばいいのに」
でるわでるわ、これ以上文字に残すのも憚られるほどの悪態をついている‥言わんとしてることは理解出来る。なにせ、生理中だから、情緒も不安定この上ない。
生理中は飼い犬(3キロ)が腰に常に張り付いて乗っかっているかのように重だるく、目の奥のズキズキする痛みと腹痛を訴えてくる。軽度の生理痛を月に3日ほど経験するようになって一年半の12歳の娘の発言に、この思考のまま大人になった娘は、将来子供を産む選択はしないかもしれないなと、思った。
子を宿し産み育む行為は、女性にとって、経済的、時間的、身体的にパフォーマンスが最高に悪いものなのだ。その最高にパフォーマンスの悪い事を、日々乗り越えていく過程にこそ喜びがあり、人間としての器を広げる機会がある。もし愛する人と、それらを経験し、苦しみも喜びも分かちあえたら、やっぱりそれは仕合わせなんじゃないかな?と。母は思う。子育て以上に心震わす事の出来る夫との共同作業を、今の所私は見つけられていないのだから。
私は、娘の育て方をどこかで間違えてしまった。
猛省している。中学受験のせいか?小学生のくせに、共通テストの文章かと見間違えるほどの大人の読み物を大量に読まされたせいなのか?効率的な勉強方法を自ら考えながら日々タスクをこなしていたせいなのか?
今の時代の、何もかもをタイパとコスパで選択しようとする風潮は、小学校を卒業したばかりの子供達にまで行き渡っているようだ。
子育てより、NISA枠うめる老後の為の資金にしたい。職場の人に、子持ち様とか言われながら働くのは無理。
これから日本は、子供を育てる事に価値を見出さない遺伝子は淘汰され、減っていくんだろうな。それは仕方のない事で、誰にも止められない。
一つだけ方法を思いついた!産んだ時点で3000万が母親の口座に振り込まれる。しかも期間限定!産まなきゃ損だから、産んでみるかとなるか?