愛なんて死ねよ

一人暮らしに戻って二ヶ月半が過ぎた。心がとても平和になった。職場では独身時代からかわいがってくれてるひと※と、また下らないお喋りして、気難しいプロを宥めて弛めて教わって、出来ることも少し増えた。

※このひとの冥王星が藤下の金星と合なので、控えめにもかわいがってくれる。既婚者で十歳以上年上なんだけどマジでイケオジでイケボだから目と耳の保養しまくり。

数えるほどしか恋なんてしてないけど、恋も結婚ももういらないや。誰も側には残らない。それは自分が魅力的じゃないからって言い換えられるかもしれん。金星海王星スクエアで少数派だから合わない説を採用してる。何に魅力感じるかなんて所詮は他人の心だもの、知るかよ。永遠に釣り合わない供給と需要なんざ消しゴムかけてゼロにしとけ。

愛さないくせにおれを産みやがって。

なんて親に文句垂れたところで今さら死ねやしない。

あまったれた少女時代なんて許されなかった。砂糖菓子みたいな時代なんてなかった。子供も少女も許されなくて大人みたいに振る舞うしかなかったのに、今度はかわいくないってつねられる。親の要求が理不尽すぎるって気付いたのは社会人になって、おじいちゃま方からとてつもなくかわいがってもらったときだよ。あれがなかったら死んでた。



愛が一方通行で許されるのは親子間だけ。

他人同士で、夫婦間で、恋人間で一方通行なんて許さない。

愛さないなら消えてくれ。

愛されないなら死んでくれ。

誰もお前なんか愛さない。



愛なんて死ね。

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藤下雷
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