【木育キャラバンinしゅうなん】周南市におもちゃ美術館がやってきた!
2024年(令和6年)9月28日から29日にかけて、周南市呼坂の熊毛体育センターにおいて、「木育キャラバンinしゅうなん」が開かれました。
木のおもちゃが大集合したイベントでは、キラキラと瞳を輝かせる子どもと童心に返った大人の姿が!
木育キャラバンの様子をお伝えします。
木育キャラバンとは?
木育キャラバンとは、木のおもちゃと人との出会いの場を提供するために、年間40ヶ所以上の会場で行われている移動型のおもちゃ美術館です。
昨年に続き2回目の開催となった今年は、周南市中心部から会場を熊毛体育センターに移し開催されました。
会場では前日から、東京おもちゃ美術館によるスタッフや近隣からこられたボランティアによって、おもちゃが設置されています。
運ばれたおもちゃは、300点以上。
体育センターのフロアいっぱいに、所狭しとおもちゃが広げられていました。
木育インストラクター養成講座を受けたボランティアさん
会場には、周南市在住のボランティアの方もおられます。
お話しを聞かせていただくと、9月7日に周南市役所にて行われた「木育インストラクター養成講座」を受講したことがきっかけで、今日のボランティアに参加されていました。
「一番上は小学6年生、下は年中の3人の子どもの母です。木のおもちゃに興味があり木育インストラクター養成講座に参加しました。せっかく学んだことを生かしたいと思い、木育キャラバンのボランティアにも参加しています」
子どもたちにさりげなく声をかけたり、興味を持つようにテーブルの上の積み木を並べたり、会場の様子を見ながら動かれていました。
子どもと一緒に遊ぶ親の姿
会場を周りながら目に留まったのは、子どもと一緒に遊ぶお父さんの姿です。
人型積み木でピラミッド
田布施から来られたこちらの親子は、人型の積み木をピラミッド型に積んでおられました。
お子さんが高く積み上げている横で、お父さんも一工夫。
ピラミッドの途中が膨らんだ楕円型で積んでいます。
思わず、積み木をお父さんの手が届きやすい位置に移してお子さんと一緒に応援してしまいました。
つながる積み木
こちらは積み木を積むにはまだ幼いお子さんのために、円形に積み木を並べているお父さん。
光景をみた瞬間、家での姿を垣間見た気がしました。
円形に並んだ積み木に、今度は一人で積み木を置きます。
お父さんが自然な姿でお子さんと遊ばれていることに驚きました。
なぜなら、子どもにとって視覚や聴覚からの刺激が少ない木のおもちゃは、遊びやすいおもちゃではないからです。
普段からコミュニケーションをとりながら一緒に遊んでいる様子が、この親子から伝わってきます。
複雑な形のおもちゃ
少し大きなお子さんは、細かいパーツのおもちゃにチャレンジ中です。
まるで家を建てているようですね。
こちらは顔の形をした積み木。
大きいお子さんは、自分でどんどんと世界を作ってます。
自由な発想
福岡から来られたボランティアの方とお話ししていると、目の端に驚きの光景が見えました。
男の子が一人でこの形に積み木を置いて、さっと立ち去ったのです。
形を生かした自由な発想に、ボランティアの方と思わず歓声をあげました。
こちらの形、絶対に「見たて遊び」の真っ最中です。
普段から豊かな遊びの環境があるのでしょうね。
体育センターの外ではワークショップが開催
体育館の外では、ワークショップが行われていました。
お父さんと一緒に、周南市の木材を使った「びゅんびゅんごま」を作っています。
木育キャラバンでは、地域の自然や森林への興味を持ってもらうことも目的の一つです。
地元の木材を使ったワークショップも大切な木育。
こちらは山口県東部森林組合による丸太切り体験です。
自分で切った丸太は、桜の枝の脚をつけて飾り椅子になりました。
豊かな自然と子育て環境
会場を周りながら遊んでいる親子の姿を見ていると、子どもたちの自由で豊かな遊びが目に入ってきます。
私が子育て中に良質な積み木に出会ったのは、周南市内にあったおもちゃ屋さんでした。
自転車に子どもを乗せて、市の子育て支援センターで開催される積み木のワークショップにも通いました。
今も豊かな遊びの環境がこの地にはある。
自分自身も童心に返りながら、そう確信した1日でした。