記事をシェア"「ついやってみたくなる」手の“消毒装置”が登場"
NHK web 2018.10.30
インフルエンザのシーズンを前に、手の消毒を徹底してもらおうと、大阪大学附属病院の正面玄関に「ついやってみたくなる」という人の気持ちを活用した、一風変わった消毒装置が登場しました。
大阪 吹田市の大阪大学医学部附属病院の正面玄関に設置されたのは、映画「ローマの休日」にも登場する「真実の口」をモチーフにした消毒装置です。
高さ2メートルほどの箱の正面に、偽りの心を持つ人が手を入れると手をかみ切られるという伝説で知られるギリシャ神話の神、オーケアノスの顔のレリーフが取り付けられています。
口の中には消毒液を噴射する装置があり、手を入れると自動で消毒される仕組みです。
病院では以前から玄関に消毒液を設置していましたが、実際に使う人は200人に1人程度だったことから、つい手を入れてみたくなる「真実の口」のデザインを採用したということで、早速おそるおそる手を入れてみたり、おもしろそうに何度も手を入れたりする姿が見られました。
消毒を体験した女性は「真実の口なので手を入れてみようと思いました。消毒は必要だとわかっていても、なかなかしないので、おもしろい取り組みだと思います」と話していました。
大阪大学医学部附属病院の木村正病院長は「消毒を呼びかけるだけでは効果が薄いので、このような仕掛けを考えた。病院から感染症をなくしていきたい」と話していました。
↑引用ここまで。
分かっているのにできないこと。それをちょっとしたアイデアで行動に移してやる。
よく経済学でも出てくるテーマだ。
ゴミが散乱している公園にゴミ箱を置いても捨ててもらえない。
では、ゴミ箱にゴミを入れたら音楽が鳴るようにしたら...
エスカレーターではなく、階段を使ってもらいたいが、なかなか使ってもらえない。
では階段の側面に、ここまで登ると何カロリー消費できるのか?という数値を記載するようにしたら...
人を良い意味で誘導して、より良い在り方へと繋げる仕組み。
ワクワクするとても素晴らしい取り組みだと思う。
どういうトリガーを設定するかで、その後の人の行動がうまくいくのかが決まるから、そのトリガーとなる仕組みを熟考する必要がある。
まだまだ熟考とまでは行けないが、考えてみることにまずは意味があると思い、私も仕掛けを考えてみた。
●思わず席を譲りたくなる仕掛け→あまり長いこと乗らない人はその旨をわかりやすく表示して譲って欲しい人にもわかりやすくする。
●思わず席に座らず立って電車に乗りたくなる仕掛け→立って乗ったときのカロリーを表示。立ってつり革につかまると、つり革にアイドルやスターからの励ましの言葉が書いてある。つり革につかまって立ったときだけニュースや広告が見える。立って電車に乗ったときだけ景色が見える。立って乗った人だけ面白いコンテンツが見られる。立った時でも本を読んだりしやすいようにする。混雑時の時間帯で立って乗ったら電車賃安くする。
つり革のあるところの足もとに足跡の絵をつけておく。
つり革につかまるとつり革の色が変わる。
●電車の中でケータイの電源を切りたくなる仕掛け→電車の車両に目のイラストを表示させる(あなたの行動は見られてますよ、的なインパクトを与えるもの)。ケータイのGPSで電車の線路内に入ったら、電車に乗るときは電源を切るよう表示させる。電車に乗ってる時間は本を読んでもらうように、駅ごとに本や雑誌を置いておいて、改札抜ける前に返してもらう。
●思わず朝早く起きたくなる仕掛け→朝早い時間のガス給湯、水道代金を安くする。夜遅くに使うと高くする。朝活した記録をSNSで共有する。朝に面白い番組を流す。朝に語学などの勉強のラジオやテレビを流す。朝早く出社した人を表彰する。
●思わず省エネしたくなる仕掛け→電気を消すとマリオのコインの音がする。もしくは好きなキャラに喋ってもらう。毎月の電気やガスの使用量を見やすいところに掲示する。前月比、前年比も記載する。
●思わずゴミを減らしたくなる仕掛け→ゴミ袋を小さなものしか置かない。再利用できるものはその仕方をゴミ袋に明記しておく。
近所の人とゴミの量を比べられるようにする。もしくは地域ごとにゴミの量を競争させる。リサイクルした費用を表示する。
お肉やお魚などパックしないでお店に売ってもらう。料金をその分引いてもらう。
包装、ラッピングしないときに安くする。手間も省けるし、ゴミも減る。
昔、肉や魚を売る時使っていた包装に回帰する。
改善の余地大アリだが...皆さんも考えられた仕掛けを是非教えていただきたい。私も引き続きテーマと仕掛けは考えていこうと思う。