ひとはなぜ生きるのか?
この半年ほど、生きるということについて考えてきました。人はなぜ生きるのだろう?なぜ生きたいのだろう?と。
病院勤務時代、「この治療が成功したら、死んでもいいんです!!」と仰る患者さまがいらっしゃいました。
ん??ってなりますけど…
でもそれだけ 生きたいという強い想いの表れ。傍観しつつも どこかでそう言えることがうらやましかったのかもしれません。
わたし自身、そこまで生きたいって思ったことがないので なぜ生きるのか?がよくわからなかったのです。
でも本日ふと「生命を全うする」という言葉がすとんと腑に落ちてくれました。なんてシンプル。
肉体というものはすごく緻密に作られていて 完全分担制で細胞一つひとつに役割があります。その役割を全うすると 次の世代にその生命を譲るべく自ら死を選択するのです。
この数ミクロンの世界で起こっている現象そのものこそ 私たちの生命の本質というもの。
今ここに在って 出会うひと・こと・ものと関わりの中で何かしらの役割みたいなものを果たすことこそが生命を全うするということ。
だから 生きるのではなく 生かされているって言うんだなぁと。
井生という苗字がずっと嫌いでした。読めないし、聞き取れない。
でも「生」という漢字を携えて今在ることは その熟考の必要性を与えられたのかなぁと解釈し 日々うだうだあれこれ考える日々なのです。