【使える!伝わる!英語でひと言!】
英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。
★今日のひと言 Vol.1★
May I have your name please?
お名前教えて頂けますか?
「お名前を教えて下さい」なら、 Please tell me your name. じゃないの? teach meか? ここはやっぱり What is your name?「お名前は?」でしょ。確かに全て間違いではありませんし、名前を知りたいというあなたの意図は伝わるでしょう。でも英語で電話を取り次ぐとき、あるいは初対面でまだ名前を聞いてなかったときなど、ふさわしい敬語で対応したいですよね。英語には敬語がないから、命令文に please つければ十分じゃないの? と中学で習った英語を疑いたくなるかもしれません。でも日本語の敬語がいろいろあるように、英語だって敬語の使い分けがあるということです。ならばビジネスで英語を使う以上、できれば好印象な表現を使いたいですよね。
そこで気になる May I ~? を使ったビジネスライクな表現と、have が登場する理由についてこ説明します。
《PleaseではなくMay I ~? を》
May I ~? は「~してもよろしいですか」です。相手に対して許可を求める時に使います。相手の名前を聞く場合、「教えて下さい」という相手の意思を無視した命令ではなく、「あなたの名前をお聞きしてもよろしいか」とお伺いを
します。ですから、口頭で依頼をする時にはこの May I ~? がよく使われます。Can I ~? という表現もありますが、「~してもいい?」という感じで少しカジュアルになってしまいます。親しい間柄なら問題ありません。
(1) お客さんの社内で写真を撮りたいときなど
May I take photos here?
ここで写真をとってもよろしいですか。
(2) 会議室など、中に入りたいとき
May I come in?
入ってもよろしいですか。
(3) 英語圏以外の地域で、現地の方に英語で話したいとき
May I speak to you in English?
英語で話しても構いませんか。
(3)の場面については、Can you speak English?「英語が話せますか?」は失礼です。Can you〜? は相手の能力を問うているので、特に英語が普通に話せる人も多い欧州では、あんたに言われたくないわ、と思われるかも…。
《相手から頂きたいものは give me〜 ではなく I have〜 で》
お願いして自分が持つ(所有する)ことの許可を求めているので、have を使います。May I have 〜? 「〜を頂戴できますか」と訳すと、感覚をつかみやすいかもしれません。名前 name の代わりに電話番号 phone number や、メールアドレス e-mail address を入れて対応することがあるかもしれませんね。give は相手の行動を指していますから、丁寧な依頼には使い方も注意が必要です。覚えておくと使えそうな May I have〜? を使った例をいくつかここで紹介します。
(4) 初対面の方や、部署名が変わった方に
May I have your business card?
お名刺頂けますか。
(5) もう一杯頼みたいとき
May I have another glass of wine?
ワインをもう一杯頂けますか。
(6) 機内やホテルで寒いとき
May I have a blanket, please?
毛布を一枚お願いできますか。
最後に pleaseをつけると、「お願いします」のニュアンスがさらに加わります。電話で相手の名前を聞く、頼みにくいことをお願いする時などに使うとより丁寧です。
may, can, will それらの過去形である miqht, could, would などは「助動詞」と呼ばれ、文字通り動詞を助けます。動詞の持つ意味合いにニュアンスを加えることで、英語での敬語の役割を果たします。日本語の敬語が難しいのと同様に英語の助動詞を使いこなすのは難しいですが、配慮のある表現の幅が広がります。
でもまずは伝えることが第一です。たどたどしく話している人が敬語が使えなかったとしても、一生懸命話してくれたという印象が伝われば、失礼ということはありません。日本にいる外国人がー生懸命日本語で話してくれたら、それだけで嬉しいですよね。まずは自分の言葉を増やして、自分で伝える努力をしましょう!
by あきりんご🍎
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