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2022年4月18日のTOKYO854の放送内容です|Blooming Days -日々是好日-|倉嶋桃子
みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。
私が定期的に通っている病院には、院内にコンビニやチェーン店のコーヒーショップがあって、ひと息つくために時々利用しています。
そこで飲むものと言えば、豆乳ベースの「ソイラテ」や「カフェオレ」、コンビニで売っている少し甘めで牛乳の割合が多めの「コーヒー牛乳」。
少しだけ頑張って筋力トレーニングした後に豆乳やミルクがたっぷり入った少し甘いコーヒーを飲むと、心も体もホッとするものです。
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ミルクたっぷりのコーヒー牛乳と言えば、4月20日は「珈琲牛乳の日」。
1923年(大正12年)4月20日、東海道線国府津(こうづ)駅にて「珈琲牛乳」の販売を開始した日として、日本で初めて「珈琲牛乳」(コーヒー牛乳)を製造・販売した神奈川県平塚市の守山乳業株式会社が2015年(平成27年)に制定した記念日だそうです。
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この「珈琲牛乳」、牛乳とコーヒーが組み合わさった飲み物として、今では当たり前に飲んでいますが、発売され全国に広まるまでには様々な企業努力があったようです。
「珈琲牛乳」の誕生は、守山乳業株式会社創業者の守山謙氏と住田商会(現エム・シー・フーズ(株))初代社長の住田多次郎氏の偶然の出会いがきっかけでした。
守山氏が東京の商店にバターを納品しに出かけた際、同じ商店にハワイのコーヒー豆の売り込みに来ていた住田氏から、日本でコーヒーを広める方法を考えて欲しいと依頼され、商品開発が始まりました。
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初めて飲むコーヒーの苦さに驚きながら、「ハワイではコーヒーにクリームを入れて飲むこともある」という話を聞いた守山氏は、クリームの代わりに牛乳を混ぜることを発案。
コーヒーと牛乳が半々の割合になったとき、コーヒーの苦みと牛乳の甘さが程よく合うことがわかると、さらに守山氏の奥様からのアドバイスで砂糖を入れ、今までにない美味しい飲料が完成。早速「珈琲牛乳」として商品化することになりました。
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しかし、当時の保存方法では牛乳は一日しか持たず、「珈琲牛乳」を商品化するには「日持ち」が問題となったのです。
試行錯誤の中で、医者である弟さんから「注射器の煮沸消毒法が応用できるのでは…」というアドバイスをもらい、瓶入りの「珈琲牛乳」を煮沸消毒してみたところ、一週間日持ちする「珈琲牛乳」が完成。
そして、1923年(大正12年)4月20日に、東海道本線国府津駅の駅弁店である東華軒(とうかけん)売店で販売を開始することになりました。
その頃の駅弁の資料によると、上等弁当がひとつ35銭で売られていたということですが、「珈琲牛乳」はひとつ20銭とかなり高額だったにもかかわらず、飛ぶように売れたそうです。
発売後も守山氏は研究を重ね、「珈琲牛乳」の保存期間を3~4ヶ月まで伸ばすことを実現。これによって、1927年(昭和2年)鉄道省販売品の認証を受け、全国に販売されるようになり、日本中の駅で販売されるようになりました。
ちなみに、発売当時は、瓶入り「珈琲牛乳」の王冠部分以外を全て自社で作っていたとのことです。
折角小田原市まで所用で出かけたので、東華軒のお弁当を買いに国府津駅に立ち寄りました。
— 柾木 太郎 (@TAROMASAKI) March 28, 2021
東華軒は、明治21年に小田原市国府津村で旅館を営んでいた飯沼ヒデが東海道本線国府津駅構内で竹の皮に包んだ握り飯を販売。これが東海道本線最初の駅弁とされる老舗であります。 pic.twitter.com/IvyKVdmxzt
その後、1943年(昭和18年)には、コーヒーが眠気覚ましになるということで、この守山乳業株式会社の「珈琲牛乳」は、軍需品と指定されたこともあったとのこと。
戦争によって、工場は甚大な被害を受けたものの、戦後再び「珈琲牛乳」は作り続けられ、瓶の王冠部分が紙製の蓋となり、瓶の形も広口へと変化。
1963年(昭和38年)には、容器を紙パックに変更。その後もしばらくは生産が続いていましたが、大手メーカーの市場への参入や瓶の供給減などを理由にから次第に守山乳業(株)は小売市場から距離を置くようになり、やがて「珈琲牛乳」は販売を終了いたしました。
おはようございます✨
— 酒粕嬢(社長令嬢) (@sakekasujyo) April 19, 2021
本日4月20日は #珈琲牛乳の日 です😄
1923年(大正12年)の今日、王冠で栓をした瓶入りの「珈琲牛乳」が、東海道線国府津駅で販売を開始されました🥛
「珈琲牛乳」は1920年(大正9年)に守山乳業が開発したそうです!
お風呂上がりに、クイッと飲みたくなるあの子が大好き😊 pic.twitter.com/h6RFojxAB2
2000年に起きた雪印集団食中毒事件以後、2001年(平成13年)には飲用乳の表示に関する公正競争規約が変更され、2003年(平成15年)以降は生乳100%のものしか「牛乳」と表記してはならないことになったため、コーヒー牛乳は正確には「コーヒー入り乳飲料」と変わり、商品名には「カフェ・オ・レ」、「カフェ・ラッテ」、「ミルクコーヒー」などの外来語や、単に「コーヒー」といった表記に変更されました。
コーヒーではなく、コーヒー飲料でもなく乳飲料でした。(そう言えばって感じで)
— 放牧豚の人 Yu Kawase (@kawase_yu) August 17, 2021
食品表示の観点からコーヒーより牛乳の割合が多いということです。
2口飲んで娘に渡しました。
さて、コーヒーでも淹れよ。 pic.twitter.com/4PbJj9ypCp
私が今も大好きなコーヒー牛乳、カフェオレと言えば、地元福島県の酪王協同乳業株式会社(旧酪王乳業)の主力商品でもある「酪王カフェオレ」。
福島県産の新鮮な生乳を50%以上使用していて、しっかりコーヒーの風味を残しながら優しい甘みを感じられる点がお気に入りです。
最近は通販サイトよりお取り寄せできたり、関東地域のスーパーでも購入できる機会も増えてきました。
そう言えば、TOKYO854のスタジオがある最寄り駅西武池袋線東久留米駅すぐの「スーパーヤマザキ」にも、牛乳コーナー近くに並んでいて嬉しくなり購入したこともがあります。
普段コーヒーを飲まれる方もこの機会に、牛乳をたっぷり使ったコーヒー牛乳を味わってみてはいかがでしょうか?
アイスの前に!原点・酪王カフェオレの魅力、販売店などを紹介 (過去記事) https://t.co/c93nw2e23s
— 林田卓夫 (@AfIttumiii) April 13, 2022
さて、4月18日のTOKYO854では、1930年の4/18にBBCがラジオで「『今日はニュースがない』と報道した」という出来事があったことから、「ニュース」をテーマにお送り致しました。
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本日の放送
番組内のトークの合間に挿入された楽曲は、Spotifyのプレミアムプランのユーザーであればフル再生、無料プランのユーザーは30秒まで聴く事が可能です。また、スマートフォンもしくはデスクトップアプリからのみ再生が可能です。ブラウザでお聴きになりたい方はプレリストをおためしください。
本日のプレイリスト
皆様からのメッセージをお待ちしております
番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。
番組で取り上げた内容のご感想など、ぜひお聞かせください。
番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない場合がございますが、なにとぞご容赦ください。
今週も皆様にとって素敵な1週間になりますように。
参考資料
珈琲牛乳の日(4月20日 記念日) | 今日は何の日 | 雑学ネタ帳
https://zatsuneta.com/archives/104208.html
日本初「瓶入り珈琲牛乳」 販売開始は国府津駅だった | 小田原・箱根・湯河原・真鶴 | タウンニュース
https://www.townnews.co.jp/0607/2021/05/08/573547.html
コーヒー牛乳 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/hyrp
コーヒー牛乳の誕生秘話!日本発祥・歴史を探る | 国内最大級の東京カフェ情報サイトTEAM CAFE TOKYO
https://teamcafetokyo.jp/coffee-milk/
はじめて物語|乳業メーカーのパイオニア|守山乳業株式会社 MORIYAMA
https://www.fujimilk.co.jp/company/story.html
駅弁掛紙の年代推定|ウェブサイト駅弁資料館|Ekiben Dating
http://kfm.sakura.ne.jp/ekiben/ebbasic11.htm
日本初、コーヒー牛乳を作った乳業メーカーのパイオニア「守山乳業」とは? – [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト
https://hamarepo.com/story.php?story_id=5391
酪王協同乳業 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/1le3
酪王協同乳業株式会社
https://rakuou-kyodo.co.jp/
酪王カフェオレ | のむのむヨーグルト | 福島 | 通販 | 酪王オンラインショップ
https://blooming-days.njs.xyz/un8o
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