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ドリップコーヒーの侵食現象【vol.17】

今回は【浸食】についてやっていきましょう。

浸食

侵食現象は、自然界では土壌や岩石から養分や微粒子が取り除かれる浸食という現象があります。

ドリップで言う浸食は、抽出工程でいうと抽出したら少し休憩させて、またさらに注ぐ。そしてまた注ぐ。
このことを指します。

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海岸沿いにある岩の表面が波によって削られる浸食の例もありますが、
コーヒーの場合、スポンジの例えがよく挙げられるので紹介します。

泡だらけのスポンジから出来るだけ早く泡を洗い流そうとしているのを想像してください。

流しっ放しの水道の下にスポンジを置いたとしたら、多量の水がスポンジの表面を通り抜けますよね。

ですが、これでは泡を取り除くことはできないですよね。

もしスポンジに切り込みをたくさん入れたら水が効率よくスポンジ内を通り抜け、より多くの泡を取り除くことができます。

この過程は、ドリップコーヒーやエスプレッソにおいて浸食が果たす役割に似ているとされています。

ドリップする際は1投目で全ての液体を落とすより、複数回お湯を注ぐとコーヒーの成分を引き出す効率性も上がります。

つまり何度も数回に分けてお湯をコーヒー粉に注いでいるのは、お湯をかけることで、粉を削る、浸食現象をして抽出効率を上げていた。
という事です。

侵食現象について説明しました。


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