6.生きる力を取り戻してほしかった
※こちらの記事は連載記事です。
はじまりはこちらから↓
昨日の記事で、
娘がうつになった経過とその様子を書きました。
今日は、病院へ行きたがらない娘に
生きる望みを見つけるために、セッションをした経過を書きます。
セッションをはじめて、半月で変化が!
娘がうつになる5年以上前から、
受講生の問題や課題の解消や、目標達成を伴走するために、
心のことに興味を持ち、
心理学やコーチング、潜在意識、リーディング、ヒーリングなどを学び、
実践していました。
この頃は特に、娘が家にいるので、
私もオフィスにはいかずに、オンラインでセッションをすることが増えました。
普段、私がクライアントへのセッションをしている様子を
隣の部屋で聞いている夫から、
「(娘に)カウンセリングしてあげたら?」と言われます。
私のメインはカウンセリングではありませんが、
「私はカウンセラーではないから、できない」
とは思いませんでした。
私の講座で、解消できる自信がありました。
娘には
「動画教材を作りたいから、バイト代を払うから生徒さん役して
とオフィスに連れ出します。
外に出ることで、身支度を整え外の空気を吸うきっかけにもなって、
自宅ではなくオフィスで収録しました。
動画教材収録と称した娘へのセッション
娘は生徒役として、講座を受け、ワークに取り組みます。
これを始めたのが高1の8月の終わりのこと。
私「内容は講師としての在り方についてやけど、
これは生きる上ですべての人に大切なことを伝えてるから、
あおい(仮名)も、そのつもりで受けてな」
というと、
娘「わかった、大切なことはメモをします。」
といった後、
私「この講座、普段いくらでやってんの?」
娘「1回〇万円」
私「ほな、〇万円のつもりで受けるわな」
と真剣に取り組みました。
(心得ておられる・笑)
動画撮り進めているうちに、
だんだん生徒役というよりは、ディレクターみたいになってて、
演じるのが得意な娘は
「お母さんより上手にできる気がする」と言いながら、
講師役交代・笑
関西弁バージョン
標準語バージョン
USJのクルーバージョンとかしてくれて、
めっちゃうまい・笑
笑いながら楽しく動画教材収録という名の、
セッションを進めていきました。
こんな感じで最初は、ちょっとお遊びモードでしたが、
2回目くらいから、「自分にとって必要なことだ」というのが伝わったもよう。
途中、しんどくなって、
「こんなん意味わからん」と投げやりになることもありましたが、
でも、しばらくすると自分から、
「ちょっと待つて。何も出てこないってことは、
自分の中で何か蓋してるってことやから、時間ちょうだい」
と自ら申し出て真剣にワークに取り組みました。
この時は、学年主任の「が」の字も出てこず(封印してるから)、
「嫌いとかはないけど、しいて言うなら…」と
ちょっと合わないお友だちのことが出てきたので、
その子との関係性を捉え直すセッションをしたりして。
親子関係の誤認も解消できたのが大きな収穫
「お母さんに対してもなんか思ってることとかあったら全部出してな」
っていうたら、
お母さんに
「お母さんとあおい、似てるな」って言った時に、
お母さんから、
「そうかー?さくら(次女)の方が似てるって言われる。
あおいはお父さんそっくりって生まれた時から言われてたわ。」
って言われた時に、
「お母さんは自分のことよりも妹のことがかわいいと思ってるんやなって、悲しくなった」
といったことも話してくれて、
この誤認が解けただけでも大きな収穫でした。
他にも、感情のメカニズムを伝えていた時に、
「小さい時に怒られたことは、全部自分が悪いって思うわ」
って言い出したり、
徐々に感情の蓋が開いて、
いろんなことを話してくれて、それを聞きながら、私も泣いて、
二人でワンワン泣きながら、まずはネガティブな感情を出し切りました。
毎日とか、毎週とか決めていたわけではないのですが、
本人が「今日する?」って聞いてきたタイミングで全部で16本の教材を撮りました。
私が講座でしているのは、
心のメカニズムをしりありのままの自分を認める
↓
感情のメカニズムを知り他者から自分に気づく
↓
過去の経験から来るネガティブな感情や思い込みを解消する
↓
エネルギーの法則を活用し願いが叶いやすい状態を作る
↓
本来の望みに気づく
(その後、コーチとして活動するための講座として、
傾聴力や直感力を磨く内容に入っていきます)
どれくらいの間隔でしていたかは思い出せないのですが、
前半の動画は撮り終えた時点で、
長女の将来のホントのホントの夢が浮き彫りになりました。
本当は〇〇になりたいけれど、私なんかがこんなことを望んではいけない。
というブロックを解消することで、本当の望みを望むことができました。
これが9月終わりごろ。
人は、生きる望みが見つかると生きる力を取り戻す
課題を解消する際に、
原因論(うまくいかない原因を追求する方法)と
目的論(目的を持つことで解消する方法)があり、
私はそのどちらも使いますが、
原因論に時間はかけません。
今回も短時間で変化が出たのは、
「どうなりたいか?」にフォーカスを当てることで、
自ら行動を起せるようになりました。
人は、生きる望みを見つけた時生きる力を取り戻す
というのを目の当たりにした瞬間でした。
その後、自分の夢に挑戦するために、
娘自ら、人生設計をし始めます。
生きる望みを失って、
起き上がることすらできなかった状態からの大きな一歩。
長くなったので、続きは次の投稿で。