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【夜廻三 考察 小説版ネタバレ注意】夜廻三あれこれ考える-第1回:アレについて

夜廻三、どうにかハッピーエンドを妄想したい。
そんな訳で、ハッピーエンドへの分岐点を探すため、第1回は一番興味引かれるアレについてのあれこれです。

①アレについて
②アレについてから考えられるあれこれ他

について考えられたらいいなって思ってます。【幕間】は閑話です。調べた情報というより私の感想とかなので読まなくても大丈夫です。読んでくれたら嬉しいです。

さて、タイトルにもある通り、バッチリと小説版のネタバレなので、その辺気にしてる方は引き返してください。
大丈夫な方だけ、すすんでください。



では。

①アレについて


小説発売前からいろいろ考察は出ていましたが、モチーフは太歳星君かなって思ってます。木星で考察してた方が多い印象ですが、ちょっと派生的な。とはいえ、私は太歳は知っていましたが木星の謂れとか関係を知らなかったので、太歳の線を追わずに皆さんの考察で木星説を信じて楽しんでました。
①では、元凶である『アレ』について考えることで、夜廻三全体の不明点を洗い出したり、考察のための材料を探していきましょう。

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>幕間①-1    マウントじゃないですよ。
太歳(&太歳星君)について知ったのはあるゲーム(以下、某ゲーム)をプレイしたのがキッカケです。そのゲーム内で語られた太歳の特徴は、
・地中に埋まっている肉塊
・食べると不老不死
・災いの兆候
・一族郎党を呪う
・紅を食べる(紅に惹かれて集まる)
・時を超えて移動する(今思えばこれ超重要じゃん)
というものでした。
こういうお話が好きな私は即ネットで検索。それで太歳星君の名前を知りました。木星とかのことも書いてありますから、見ていたはずなんですけどね……。木星云々は某ゲームでは関係してきませんでしたから、まったく記憶してませんでした。某ゲームで特に取り上げられた性質は上記の内の「食べると不老不死」「紅を食べる」「時を超える」でした。「時を超える」は某ゲームでも夜廻三でも重要な要素ですが、某ゲームをプレイしていた時、これはネットでは太歳の特徴として記載なんてされていませんでしたから、某ゲーム内でのオリジナル設定だと認識していました。「紅を食べる」もですね。実際の太歳の特徴にはありません。
まぁそんな訳で、小説発売前時点、コトリとユズ姉妹説が好きだった私は、
【森の遺体はコトリの母 →ということはユズの母】
から、
・母、コトリ、ユズが呪われた
    →一族郎党おのろいの特徴キてる!
・森は空にあるけど、その森の地中にいる
    →埋まってるじゃん!
という感じで、うっすら「太歳じゃね?」って思った訳です。「時を超える」は先述の理由のため考慮してませんでした。
ただ、
・夜廻三側の要素「鳥」「鈴」「空」「異空間」
は某ゲーム+現実の太歳には無く、
・某ゲーム側の要素「時を超える」
は現実の太歳に無く「紅を食べる」は両方に無い。
という点から全然ショーコ不十分で釈放って感じでした。他の方の夜廻三の考察はきちんとしてますからね。独りこの妄想でシコるのが関の山です。
──だったのですが、今回の小説版でOKが出ましたので、ベラベラ語りたくなった訳です。キモい性根ですね、えぇ。
何が言いたいのかといいますと、フーダニットが妄想できてたからマウントしたい、自慢したい、じゃないのです。犯人の正体が固まったからこそ、この夜廻三について他の人とあーでもないこーでもない言い合いたいのです。小説版が出ても謎は多く残っています。そこについて、語り合いたいのです。
これは建前とかそーゆーのではなく、本心からです。
正体がある程度わかったからこそ、他の不明点についてあれこれ考えましょう。そしてあわよくば、姉妹のハッピーエンドに繋がる分岐点を見つけたいです。
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#1    『太歳』という惑星

太歳とは、木星の鏡像となる仮想の惑星

古代中国天文学では、木星の位置で年を記録していました。天球(空を地球を覆う球体と見る、とイメージする感じ?)を天の赤道帯(天球の赤道的な)に沿って12分割してそれぞれに名前を付け、どこに木星があるかで年を示したのです。
これには運用方法が2種類あります。

○西から東に分割した『十二次』
●東から西に分割した『十二辰』

木星は西から東へ動きます。当時からよく使われていた『東から西へ』の考え方とは運行方法が逆です。
だから、昔の人々は、木星の円軌道に1本の直径直線を引き、その直線を軸に、木星と線対称の位置に鏡像の惑星を想像し、名をつけました。
それが『太歳』です。
『十二次』では木星の位置で年を示しました。
『十二辰』では太歳の位置で年を示しました。

──『太歳』とは、木星の鏡像。現実には無い。


#2    『太歳』という神

太歳星君とは、太歳の神。八神将の一柱、太歳神。木星の精

陰陽道の神様たち──八神将の一柱で、3柱の吉神のうちの1柱。方位吉凶図では吉方位を担っています。
吉の神です。移転普請は吉です。しかし、訴訟と伐木は凶です。移転普請の普請は土木工事、建設工事です。建物を建てるの、️⭕️なのです。
地雷を踏まなければ、吉の神なのです。
……。
…………。

だけではないのです。

日本の陰陽道における『木星』の精、八神将の一柱──太歳神。
中国の道教に伝わる『太歳』の神──太歳星君。
『太歳』を冠する神様は2柱いるみたいです。太歳星君は『太歳神』と呼ばれることもあるみたいですが、『太歳神』を太歳星君と呼ぶことはないみたいです。

太歳星君は祟り神で、天上の木星と呼応して、地中を動く肉の塊と考えられ、住居を建設するときには決して犯してはならないとされていました。これを信じず地中から掘り起こしたために一族滅亡となった説話が残されています。

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>幕間①-2    『太歳』というモノ
太歳とは、不老不死の霊薬。地中を動く肉の塊。

とまぁそんな訳で、①-1で話した不老不死の物体は、神ではなくモノであり、木星と太歳、太歳星君と太歳神のような密接な関係があるものではありませんでした。ただ、太歳についての逸話には、
・地中を動く肉の塊
・凶事が起こる場所の地下に現れる
    →掘り当てたら不幸が訪れる。
というものがありました。
『地中を動く肉の塊』は太歳星君に、
『掘り当てたら不幸』は太歳星君と太歳神の両方に当てはまります。
……肉の塊ではなく菌の塊(キノコ)かもしれないらしいですけどね。
太歳星君が肉塊と表現されていたから、地中のぶよぶよが太歳と呼ばれるようになったのか。はたまた逆か。凶事も同様。どちらが先かはわかりません。
ともあれ、これで『食べると不老不死』『紅を食べる(集まる)』は神とは別の太歳の要素(+某ゲームオリジナル要素)とわかりました。
というか調べながら書いてるのですが、#1も#2も、夜廻三に通づる要素があってヤバい!    学のない私ですが、こういう神秘とか民話?とかそういうのめちゃくちゃ好きなので、さらにあれこれ考えていきますよ!
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【#2 追記】
調べている時どこかのサイトで太歳星君の容姿について『沢山の目があるとも言われています』という旨の記載を見ました。#2の文章を書いているときにそのサイトがどこかわからなくなってしまいました。知っている人いらっしゃいましたら教えてください!

②アレについて考えられるあれこれ他


アレとは、『太歳の存在』?
『空から見ている神(木星の神)』の『対称』の存在?
対称だから、太歳は木星と同じく空にいる?
太歳星君だから地中にいる塊?
太歳星君だから祟りをもたらす?
現実には『無い』太歳がいるのは想像の中=現実では『ない』異なる次元の空間?
年(時間)を示してくれる存在=時間を司る?

『空』『地中』『時間』『異空間』の要素は回収できそうですね。あとは神社に埋葬されたムギに手を出せなかったのも、別の神様の領域だから手が出せなかったということでしょう。神社とムギについては小説発売前から考察されていましたが、別の神であること・何の神であるかを明確にできたのでよかったです。
目の要素ホントにどこで見たんだろ……。
それにまだまだわからないことが多いですね。
『鳥』『鈴』『記憶』という今作最大の要素が全然分かってない!

・なぜ今は森に行ったら呪われてしまうのか。
    『帰ってこれた者は記憶喪失』であり、
    怪物になる、などの記載ではありませんでした。
    →鈴が奪われたから?
        しかしすべての時間を捜索しているはず。
        つまり全ての時間で鈴は奪われているはず。
・廃ビルのカラスは何の祟り?
    アレの祟りである疫病や飢饉と比べて軽くない?
    →しかしカラスが鈴を持ち出しているわけで。
        怒りは買っていそうですけど……。
・なぜ大切な記憶を忘れさせるのか。
・なぜ鈴が奪われたのか。
エトセトラ……。全然わからないですね。

#1    鈴の所有者

小説にて、始まりは母が鈴を拾ったことだと判明しました。ですが、鈴を回収しただけ(神域(森)から持ち出したわけではない)の母が夢でうなされたりした理由はわかりません。鈴を持つだけで影響を受けるのでしょうか。
カメラと鈴を回収した警察は?    カラスが加えていたときの鈴、気に引っかかっていたときの鈴はどうしてお化けたちに回収されなかった?
謎は尽きません。

母は鳥居の前に紋章のように羽を広げて落ちていたカラスの嘴に加えられていた鈴を拾いました。
そこからこの家族に関する夜廻三の事件は始まりました。
鈴を持つと、悪夢(もしくは夢遊夜廻の実体験)にうなされ、記憶が蝕まれていきます。
『アレ』の祟りの範囲はいかほどなのでしょうか。鈴の所有者をまとめます。

1.カラス──2つ持ち出す。くわえていたカラスは死亡。カラスの亡骸が大量に落とされる件は、カラスが持ち出す前から起きていた可能性が高いので因果関係は不明です。

2.母──廃ビル屋上にて2つ拾う。本編の1年前以上の時点で死亡。拾ってから死亡までの時間については詳細は不明だが割とあったようです。。
>以降母が鈴を二手に分けるので、それぞれA、Bと呼びます。

2.5A.不明──学校屋上で落下した母から鈴とカメラを回収し、廃ビル近くの休憩所の木に届けた何者か。素性、所有時間、生死などすべて不明。手段も不明です。

3A.警察官など──休憩所の木に引っかかっていたカメラとともに回収。回収して即座に母の遺留物だと判明してコトリに返却する、なんてことはないと思います。失踪届が出ている以上調査はするでしょうし、描写的にその前段階として確認に来たようですが、その間に『所持』した人はどうなったのでしょうか。カメラと鈴を見つけたということは、町も捜索が行われたということです。捜索が行われたということは、カメラと鈴を見つけ、町の中で鈴を『所持』していた人間がいるということです。コトリのように町の外だから、とはいきません。また、生前の母が引越し先でも悪夢or夜廻をしていたことと忘却の効果があったことは確定なので、町の外なら影響は無いとは言いきれないです。

4A.コトリ──警察から返却され、その後(町の外で、ではあるが)1年以上所持していた。高1の夏休み初日に町に来て、その日の夜に森入り。以降は言わずもがなですね。
3Aの警察官の項目と同じく、町の外でも母が影響を受けていたことから、この1年間無事だったのはどうしてなのかという疑問が出ます。もしくは『町の中で最初の影響を受ける』ことを回避できれば、町の中に入るまでは大丈夫だったでしょうか。
町入り〜森入りまで1日での出来事ですが、ゲーム本編でもわかる通り、夕方・日没・夜と活動しています。その間、コトリ(怪異)をはじめとしてお化けに追われなかったのでしょうか。夜の休憩所・学校での少しでは目を閉じるなどしてお化けを躱した描写はありませんでした。よね?

5A.ユズ──省略。

3B.ムギ──母によって首輪に付けられてから最期まで所有。神社まで持ちこたえた英雄。所有している間はお化けに襲われていた可能性が高いです。忘却の効果は受けていたりしたのでしょうか。

4B.ユズ──省略。

こうして並べると、呪いの条件・効果・効果範囲などの鍵はAルートにありそうではありますが、母の発言によれば強度が違うようなので一概にはなんとも、といった感じになりそうです。
・追われる&忘却:母
・追われる:ムギ
・不明:コトリ(森入り前)、警察官など
ただ、怪異化後のコトリが呪いのことを『ルール』と表現していますから、『アレ』にもルールには一応は則っているとは思います。思いたいですね。
また、ユズは唯一『呪いを受けた後に鈴を所有した存在』というのもわかりました。そして、鈴を持っていなくてもお化けに襲われましたね。

#2    『アレ』の怒りの矛先

ゲーム版ではコトリ。小説版ではユズ。本当に狙われていたのは誰?

某考察者様がすごい気づきをしていらっしゃいました。ゲーム版のラストダンジョン&鈴返却シーン、狙われていたのはコトリです。
しかし小説版での鈴返却シーンではユズです。
この違いはどういうものなのでしょうか。
ここでは①の内容も使って考えてみます。

太歳星君の怒りの条件は『掘り起こされること』
アレの怒りの条件は『地上に生やした自身の大木の伐木』と、そして『鈴の持ち出し』

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>幕間②-1    森への侵入
ユズが最初に森入りした際、本当に怒りを買ったことで呪いを受けたのでしょうか。
ユズに『呪われてしまったんだ』と言ったのはコトリです。
『スズをカエセ』と言ったのは怪異コトリです。
条件は森に来ることだとコトリに言ったのは母です。
ユズだけが汚れたこいしを貰えています。
元々ハマっていた1つは不明です。

鈴→森入りの母とコトリはこいしを貰えていません。
そして、ユズは記憶を奪われていません。忘れたのはユズ自身です。ムギの真相を思い出さないためのロックとして。

ま、鳥化したので呪いは受けてますけどね。
それに、小説版の返却シーンで狙われていたのはユズですから、この妄想は意味を成しません。この返却シーンの変更は設定や真相にあまり影響ないからなのでしょうか。第三者(プレイヤー)視点とユズ視点の差異の可能性もあります。
怒りは買っていない可能性があるので、一応外してます。
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皆さんのおっしゃる通り、学校の焼却炉脇のあれは大木ですよね。切られてますから、怒りは買ってますよね。では誰が怒られてるのかという部分です。
木を切った人か、この町となります。
人は特定できませんが、町には痕跡がありますよね。
→あれを抑えたのが行者と鈴だった?

ちょっと逸れたので戻します。
といっても戻し先がありませんね。

・汚れたこいしの条件
・返却と忘却の矛盾
・木星を『呼ぶ』とは?

謎が謎を呼ぶ……。

──と、いうことで、夜になってしまったのでここで終わりにします。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
皆さんの考えなどもたくさん聞きたいです。みんなXとかで発信しようね!    よろしくお願いします。

……シャンプーと洗顔のとき怖くなるよー泣

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