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忙中閑あり
気づいたら前回の投稿から1ヶ月が経っていました。
これまでも1ヶ月に1〜2回の静岡の往復の交通費もバカにならず、さらにフコイダンを母に飲ませたいので、仕事を新たに始めていたのです。
「芸は身を助ける」と言いますが、会社員時代の資格や経験が助けてくれました。製薬会社のIT時代のプロジェクトマネージャの経験が買われIT系の研修センターで新入社員研修のクラス担任のような仕事を先月末からフルタイムで働いていたのです。
慣れてくればそれほど大変でもないのですが、最初は慣れないツールや受講生に合わせた育成のためのアクティビティを考えたりと毎日翻弄されていました。
仕事を始める直前の5月26日に母に診てもらっていた大学病院を訪ねました。かかりつけを地元の市立病院に戻すためです。
前回の投稿から色々考えて、ホルモン治療薬を試そうということになったのですが、姉が地元の病院に戻してくれというのです。
ごもっともではあるのですが、母を一人暮らしさせることを認めることでもあるので、後ろ髪を引かれつつも先生にお願いしました。
先生もごもっともだと思ったのか二つ返事で紹介状を書くとのことで、ほんの数分で診察室を後にしました。
母が東京の私の家に住み続けるのも、診察のために東京に来るのも、もはや現実的ではないと実感したので仕方がないのだと何度も自分に言い聞かせました。
やれることはやった。
もはや母に対する私の目標はそれだけかもしれない。
全くもって思うようにならない・・・。
母が私の作品だと謳いつつ、遠くにいたらできることは限られるし、近くにいれば簡単なことでも難易度が数倍にも上がります。
だからこそ書き続ける意味があるのかもしれない。
私のように離れて暮らす親の介護のためにできることを。
ホルモン治療薬を始めてから度々横になることがあると聞いて心配で、金曜の夜まで仕事をして家族に食事を作り胃袋に5分で収めると家を後にして、電車を乗り継いで母の家に着いたのは22時半。
母はすっかり寝ていたけれどネットで取り寄せた美空ひばりのDVDをチラつかせたら夢中になって観ていて、肩を揉みながら昔話に花が咲きました。
3分前の会話が延々とリピートされるだけなんだけどね。
母にとっては新鮮な会話。
初めて聞いたと言わんばかりに私は何度でもうなづく。
私ができる数少ないことのうちの一つだから。
月曜の朝からまた仕事だけど、今回は通院もないしゆっくりしよう。
ご飯も外で食べよう。少しは私も休もう。
この忙しさはきっとまだまだ続く。