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ホルモン治療から急遽手術へ!ジェットコースターの行く末は?

なんと、3ヶ月ぶりの投稿になりました。
前回の投稿で「忙しさはまだ続く」と書きましたが、その忙しさをやっと抜け出してホッとしたところです。

先月まで研修の担任講師の仕事をしながら、母の乳がん治療の山場を迎えていました。

今の母はというと、認知症は少し進んだ感はありますが、今までと変わらず元気にしています。
いや、それ以上に元気かもしれません。

この間なんて、敬老の日のお弁当を坂道上って区民館まで一人で取りにいっちゃうし。。全然違う日だったので寂しく背中を丸めて帰ってきたようですが、体調がよくなければ一人では出歩きません。

で、どんな経過を辿ったかというと、結局全摘手術を受けました。

ホルモン治療薬の副作用で寝込むことが多くなり、でも癌が小さくなる様子はまるでなくやはり痒みを訴えていて、いわゆる「花咲がん」になりそうだと医師や看護師にも再度言われ、ようやく決心したのです。

そこに至るまでの背景や思いなどは後々書くこととして、結果的には「手術を受けてよかった」と言えます。

高齢だし糖尿病でもあるので、傷口がうまく塞がらないかもしれないと心配されていましたが、術後1週間後に私が見た時には、きれいに塞がっていました。お風呂に入ることも既にOKが出ていました。

やはり内臓を切るような手術と違って乳がん手術は患者への負担は低いのでしょうが、それでもリンパ転移、胸筋を削るような手術を免れ奇跡とも思えた結果でした。

リンパ節を取ってしまうと切った側の腕の排泄物が外に出られずに腕がパンパンになるそうです。また手術の後遺症で引き攣ったような感覚が残ったりもするそうですが、「私、手術したの?」と聞くぐらい後遺症はありません。片方の乳房が明らかにぺちゃんこなのに、手術や入院した記憶が全くないらしく何度も聞いてきます。

高齢者は手術するのは避けた方がいいと思っている私が踏み切った理由は以下のことが挙げられます。

1)この先介護施設にお世話にならないと立ち行かないが、花咲がんになったら受け入れてくれる施設が限られてしまいそうだったこと

2)花咲がんの方の毎日の手当(塗り薬、ガーゼを替える)の前に痛み止めを毎回飲まないといけないという動画を観たこと。それほど容易なケアではなさそうだし、何よりも本人が痛いのは避けたい

3)ホルモン治療薬をこれ以上飲ませたくなかったこと。副作用は個人差が大きいようですが、母の場合、寝込むことが多く足腰がさらに弱ってしまう可能性が高かったこと

4)母の直近のアルブミン値が4.2と高かったこと。おそらくタンパク質不足でこれよりも実際はもう少し低いと考えられますが、傷口を治すには十分な栄養状態であったこと

手術にも様々なリスクはありましたが、認知症の母のこれからのことを考えると放置するリスクの方が上回ったように思えたのです。

これから再発する可能性もありますが、花咲がんに毎日怯えるような日々からは解放され、「無事に手術ができてよかった」と言うところです。

「これで一つ不安なことが無くなったね」と言う言葉を何人かの方からいただきました。

その通りなのですが、しばらくは安堵の時間を過ごさせてほしい。

そしてまた自分を整えながら、次のことを考えていこうと思います。

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