🇸🇪スウェーデン留学記録-2ヶ月目

2024年11月18日 05:11

“いつも通り”を見つけた2ヶ月目

来て二ヶ月も経つと、最初の頃感じていた目新しさやワクワクはだいぶ薄れ、“いつも通り”の基準が出来てきました。いつも通りのご飯、いつも通りのベッド、いつも通りの通学路、景色、友達、生活…。
もちろん日本と同じ“いつも通り”ではなく幾分かスウェーデン化されてはいますが、それでも私らしい“いつも通り”がいろいろな場面で見つかってきています。
来て１ヶ月くらいは病みも無ければハイな日もない、ミディアムテンション人間として生きていたのですが流石にあれは仮初の現象だったようです。最近は浮き沈みの激しい毎日を過ごしています。いつも通りのことなので、特にこれにがっかりしたり驚いたりすることはありません。

また、”いつも通り”が見つかってきたこのタイミングで、今悩んでいることと日本にいるときに悩んでいたことが同じであることに気づきました。このことは私に、環境の変化で自分が劇的に変化するわけではないということを教えてくれます。

スウェーデンに来たってプレゼンは苦手。
社交の場も苦手。
自分の気持ちを伝えることも苦手。

結局同じところでつまづいている自分には少しがっかり。
でも環境がこれだけ変わっても変わらない自分の弱みはきっと、この先どんな環境にいても向き合わなきゃいけないものであるはず。
日本にいたときと同じ体験をすることよって逆に視野が少し広がるという、少し面白い発見をしたのでした。

安い食材同士の掛け合わせでできた丼。
私の好きな味。見た目は気にしない。
これぞ私らしい"いつも通り"

寮での共同生活

最初は馴染めるかな？と不安になっていた寮生活でしたが、幸いにも素敵なコリドーメイトに恵まれ、毎日楽しく過ごしています。
住む場所の一部分を共有してるって少し不思議で、約束しなくても会える彼らには他の友達には無い安心感を感じますが、かといって他の友達ほど彼らの普段の生活について知りません。
心強い親戚が増えたような気持ちです。みんな大好き。

寮のみんなとの思い出を書き記していきます_φ(･_･

まずは楽しい思い出から！
ストックホルムのあるクラブで先日、ノスタルジッククラブという2000年代をコンセプトにしたクラブイベントがありました。
私の寮には二人のダンスクイーンがおり、彼女たちが前々からこの日を楽しみに、キッチンで盛り上がっているのを目にしていました。
「2000年代の曲がクラブで聴けるなんて！」
「何着ていこうかな！」
といった感じで。
「はなも来なよ！」と言われましたが、すぐにはイエスと言えず。。色々なハードルが頭に浮かんでは消え、消えては浮かびました。
上げだすとキリがないですが、
ダンスは好きだけど上手くないから人前でするのが恥ずかしいし、人が多いのがあまり得意ではない、音が大きいのがあまり得意ではない、そもそも何を着たら良いのかわからない、、など
でも私、テイラーが大好きで、2000年代の服も大好きなんです。
前日まで迷いました。迷いに迷って、意を決して前日
「行く！！！」と伝えると、こんなにめんどくさいムーブをしたのにも関わらず彼女たちは
「はなが来てくれるの嬉しい！！」と言ってくれ、服も貸してくれました。
服もダンスもクラブも、私にとっては大きなチャレンジでしたが、彼女たちのおかげで安心してチャレンジに飛び込めました。チャレンジできた達成感も含め、さいっっこうに楽しかった！！

貸してもらった服たち。当日はよりチャレンジングな左を着ました。
気分までドレッシーになれて最高のチョイスだった！

次に、どん底まで悩んでいた時のこと。

先日人間関係で悩み、気分がどん底まで落ちたことがありました。
ふとした瞬間に涙が出てきて、思考の整理が追いつかない。

「誰かに会いたい。話さなくても良いから一緒にいてほしい」
そう感じて、とりあえず共有のキッチンに向かいました。するとコリドーメイトが一人いました。
そこで３時間ほど一緒にいて色々な話をしましたが、自分の弱みを開示するのが苦手な私、肝心な悩みについては話せませんでした。
彼女と別れて部屋に戻った後、涙がまた出始めました。
「彼女になら、話せる気がする」
勇気を出してその日の夜、彼女に悩み相談に乗って欲しい旨を伝えました。
すると彼女は、「もちろん！！」
といって日付が変わるまでずっと一緒にいてくれました。

「二人の関係の中で何があっても自分を責めてはだめだし、あなたを責めるような人を選んじゃだめだよ」
自分の全てに対して自信をなくしかけていた時にこの言葉をもらい、「私が私の人間関係を選ぶんだ」「私は私のままで素敵なんだ」と思えるようになりました。
この言葉のおかげで強くなれた。ありがとう！
（自分にとって色々と考えるきっかけになったので、悩みについても後述します_φ(･_･）

最後に、体調を崩して気分もダウンしていた時のこと。

最近、原因不明の体の痛みに悩まされていました。
痛みがひどい時は歩けない・眠りにつけないなど日常生活に支障をきたすほどで、「これは病院に行かなければ」と思ったわけですがここは海外。
スウェーデンの医療システムについて知らないため、どのような病院を受診すればいいかわからないし高額な医療費を請求されたら怖いし、そもそも英語で今の症状について説明できる自信もないし。
不安が募れば募るほど痛みがひどくなっていくように感じられました。

奇跡的に、こちらに来る際に加入していた海外保険の中に24時間電話相談のシステムが含まれてたことを思い出し、
そこに電話、一般のクリニックに行くことになりました。
しかし私の不安はまだまだ募り続けます。

日本でもたくさんの病院にお世話になってきましたが、科の選び方を間違えると薬を処方してもらえなかったり、色んな病院をたらい回しにされたりするイメージがありました。
今回に関しては痛みの場所や症状からどの科を受診すべきかは明白だったのに、この国の医療システムの決まりのせいで”一般の””クリニック”にいかなければならない。それを知った時は「この痛みから解放されるのはまだ先になりそうだ・・・」と悲しくなりました。
また、痛みがまだ治っていないのに自分で病院まで移動しなければならないというのも、すごく不安でした。

モヤモヤした気持ちのままとりあえずキッチンに向かうと、偶然コリドーメイトとすれ違いました。
「どこいくの？」と聞かれ
「ちょっと病院に！」
と伝えると色々と詳細を聞いてくれました。
そして話終わると、
「不安なら、病院まで着いていくよ！」と言ってくれました。

この瞬間、全ての不安がふっと消えていくのを感じました。
一人じゃない！
心強くて、嬉しくて、涙が出そうになりました。
すごく不安だった道中も、彼と話ながら移動できたのでとても楽しい時間でした。
そして無事病院に到着、薬もゲットすることができました。
ストレスが原因の病気だったようで、今はほぼ完治しています。
甘党の彼にはお礼に、チョコのお菓子をたくさんプレゼントしました🎁

二人が教えてくれたこと

不安で押しつぶされそうになっている時や、何を信じたらいいのかわからない時、最後に頼れるのは自分です。
今回私の支えになってくれた二人は、それを知ってか知らずか、
私が最後は自分で困難を乗り越えるために、ただそばにいてくれました。
でもただそばにいてくれること、一人じゃないと思えることが、どれだけ心強かったか。
二人のおかげで最後は自分で向き合って、乗り越えることができたと思います。
私も誰かが不安に押しつぶされようになっていた時、彼/彼女の背中をそっと押せるような存在になりたいです。

最近悩んでいたこと（留学関係ないけど自分には大切な経験だったので記録💾）

上述した人間関係の悩みについて。
この悩みはそもそも、私が自分の感情を「本人に」伝えるのが苦手なことに起因していました。最初は気づかなかったけど。
関係の中で積もりに積もった疑問や不安、不信感などといった感情を、伝える努力をせずに我慢し続けた結果、大きな恐怖となって自分の上にのしかかってきて、「もうこの人から離れたい」となりました。
身勝手極まりないのですが、そうなってしまえば伝えることができるので「離れたい」と感じている旨を本人に話したところ、
「急すぎる、どういうこと？」といった返事をされました。そりゃそうだ。

もともと弱っているところを人に見せることが苦手で、無理して大丈夫なフリをしがちな私ですが
この件に関しては更に色々な障壁があり、自分の感情を伝えることがより難しくなっていました。
言語の壁、文化の差異、そもそもの考え方の違いなど・・・
でも幸いにも、相手が「なぜそう思うのか」「何が悩みの種なのか」みたいなことを知ろうとしてくれる人だったため、
私もそれらの質問に答える中で自分で「自分の感情をもっとこまめに伝えられれば、改善される問題なのかもしれない」と気づくことができました。
今は意識してそれをするようにしているので、私も関係性も成長🌱

ちょっとした目標と、キャッチコピーと

今回これを書くにあたって、毎日記録している日記を読み返してみたり、印象的だった出来事を思い浮かべたりしたのですが
この１ヶ月（２ヶ月？）は、自分の心と向き合う機会が多かったように感じます。

日本で父と話している時に「はなの人生のキーワードを一つだけ挙げるとしたら、”人”だと思う」と言われたことがあります。

日本を離れスウェーデンに来ても、
悩みの種も　
悩んだ時支えてくれるのも　
新しい気づきをくれるのも、私にとっては周りにいる”人”らしいです。
決して強くもないし、未熟な部分の多い私ですが
沢山の人のおかげで自分の人生が豊かになっていることを忘れずに、
自分のもらった愛を返していけるような人でありたいです💖

あ、ちなみに全然関係ないですが、最近のキャッチコピーは「おばあちゃんとギャルを心に住まわせて生きる」です。
穏やかに、落ち着いて自分の時間を楽しみつつ、元気でポジティブなマインドを心がけていきます👵💖

ここまで読んでくれてありがとうございました！