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妹と敵の闘い②

「お姉ちゃんはいつも、私の世界を広げてくれる」
「お姉ちゃんみたいになりたいってずっと思ってる」

妹に会う前はいつも、少し、緊張する。
メイクと服装はばっちり仕上げる。
なぜなら、妹にとって”憧れのおねえちゃん”でありたいからだ。

今回も、妹が私に会いたいと言い出して、家族で来てくれたらしい。

私は何も家族の力になれていないと思っていたけど。
妹から逃げていると思っていたけど。
私が、妹にとって頑張りたいと思える存在であり続けようと努力することも、妹にとっての支えとなる方法の一つかもしれないと思えた。

とはいえ妹よ!そんなこと思ってくれてたなんて
家族とは言え、思ってることは口に出さないと伝わらないんだな。
私も、妹の素直なところとか、自分に無い部分にはあこがれることが多い。

私に会いに来ている間、妹はふと精神が不安定になって(例の敵が現れて)しまった。

「大丈夫。進んでるよ」
ずっと思っていたことを、そのとき、伝えた。
妹に倣って。

これは、ずっと一緒にいるわけじゃない私にしか気づけないこと。
私にしか言えないこと。


家族から離れて暮らしている自分は、逃げいてると思っていた。
だけど、一緒にいられるわけじゃない私だからこそできる関わり方があって、それは妹にとっても家族にとっても大きな支えになっているのだと感じた。
勿論、私にとって家族が大きな心の支えになっていることは言うまでもない。
私は家族の味方で、家族は私の味方だ。

妹は、今日も闘っている。そして、少しずつ進んでいる。
長女 私、今日も笑顔でがんばります。


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