キッチンの灯り
自分たちで模様替えを行う前は、
キッチンの明かりはシンク上に2つと、天井に蛍光灯があるだけでした
天井付の蛍光灯は部屋全体を明るく照らすタイプ
事務所にあるタイプで電灯がむき出しでした。
白色の強い光は、明るくはなるけれども、どこか寒々しさを覚えました
キッチンの床や壁のDIYが終わり、ダイニングテーブルなどの家具を置いてみたのですが、やはり蛍光灯をつけると何とも残念な気がしました。
出来上がったキッチンは、主に三つのスペースからできています
ひとつは料理を作るシンク回りのスペース
もう一つは料理を運ぶための、一時置きのカウンタースペース
そして料理を楽しむためのダイニングスペース
シンクの上にある蛍光灯は、料理を作るときに手元を明るく照らしてくれるので、とりあえずはそのままに。
天井付の蛍光灯は外して、夫に配線を組みなおしてもらいました。
カウンタースペースの上には、スライドできるタイプの電球を3つ
電球は裸電球の上にホームセンターで買ったカバーを付けました。
ダイニングテーブルの上には吊り下げの電灯をつけました。
これは私がずっと使っていたもので、30年前に買ったものです。
それぞれ電球色にして、暖かい雰囲気になり、居心地も良くなったような気がします。
灯りもその部屋を印象付ける重要なアイテムです。
他の部屋はまだ天井に一つだけの照明です。
昔の家なので畳が主で、寝るときのためのひもがついている場所もありました。
機能としてだけの部屋は、居心地のよさから遠ざかってしまいます。
便利だけを追求していくと、結局は心の負担が増えるように感じるのです。
キッチンの灯りはそれを証明してくれたような気がします。
家の中で大切なのは「居心地」だと改めて感じることができました。
居心地の良しあしは、そこに住む人の心にも影響を与えます。
ずっと同じ空間、変化のない部屋にいるばかりでは、居心地を感じることすら忘れてしまいます。
DIYやリフォームは負担が大きいと思うときは、せめて家具の位置を変えたり、灯りを変えたりするだけでも居心地は良くなります。
その空間に住む人の心、もっと良い空間にしたいという意識が、その家の雰囲気を作り出していると私は確信しています。
ダイニングスペースは食事をするだけでなく、本や新聞を読んだり、パソコンをしたり、お茶を飲んだりと様々な用途で使っています。
食事が終わって少し話をするのでも、寒々しい灯りが強く照らす影を見るより、テーブルの上にスポットの灯りがある方が、穏やかに話せるような気がするのです。