『嫌われる勇気』
「どうすれば人は幸せに生きることが出来るか」
人間にとっての永遠のテーマの一つかもしれない。
欧米を始め、日本でも絶大な支持を誇るアドラー心理学を対話形式でわかりやすく解説したお話。
この世界はとてもシンプルで、複雑にしているのは「あなた自身」である。
全てのことは自分で選んだことなので、逆にいうと全てのことが「あなた」が決められることである。
過去も人も関係なく、今現時点での自分の一歩「勇気」で人は変われる。
人と比べることは無意味。人の悩みは、全て対人関係の悩みである。
人には上下はなく、ただ平坦な道を歩いているだけ。他者との競争ではない。赤ちゃんや老人も一人の人間として対等平等に存在している。劣等感はただの自分への言い訳にすぎない。自慢する人も同じ。
「あなた」の人生は、今、ここで決まっている。変わらない、変われないのは人のせいではなく、自分自身のせい。自らの課題をこなすことが大切。
誰かに認められたり、人の期待に答えるのは他者との優劣や他人の課題をやっているだけ。
縦の関係ではなく、横の関係を築こう。自分に過剰に関心を持つのではなく、他に関心を持つ。共同体に貢献するべし。
本当の自由=他人から嫌われることを恐れないことで得られる
本当の幸せ=承認欲求ではなく、他者への貢献感で得られる
叱る、褒めるでは上下関係が発生するので、「ありがとう」などの言葉だけで良い。褒めるという行為は、上に立ってその人を「操作」しようとしているにすぎない。
ここに存在しているだけで、価値がある
銀行からお金を借りるときに必要なのが「信用」、何もなくても信じられるのが「信頼」
人生とは連続する刹那である
人のことに関して(例え子供でも)介入してはいけない。褒めたり叱ったりするのではなく、援助することが大切。それを「勇気づけ」という。
人に大切なのは能力ではなく、「勇気」である。
⭐️まとめ
人は変わりたくても変われないと、自分で無意識に決めてしまっているので、変わりたいと思うその時「勇気」を出すことで、変わることができる。そこには人の顔色を伺った結論ではなく、自分で考えて自己責任で決めることが必要。
話の中でなるほど〜と思ったのは、仕事をする上で上司だからと違和感があっても意見しないことは、最終的には自分で責任を取りたくないという自分の意思であるということ。無責任な自分を選んだということを学んだ。例え上司でも敬意は必要だが、対等な人間としてきちんと意見を言うべきだということだ。
ついつい何かのせい、人のせいにしがちだが、自分の決断一つで変われるし、人との比較は無意味なことだと腑に落として、これからいろんなことにチャレンジしていきたい。
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