見出し画像

2024年に企業ブログ運営で注意するポイント11選

ブログ歴20年、デジタルマーケティング歴9年の高木優(ゆうさん。)です。これまで、個人事業主や中小企業と幅広いクライアントに対して、デジタルメディアを通じたマーケティング支援を行ってきました。また、東京都DXリスキリング支援講座の講師や企業向け研修ウェビナーも務めています。

企業ブログを始めることは、ビジネスにとって大きなプラスになりますが、間違った運営方法では効果を十分に発揮できません。この記事では、中小企業がブログを運営する際に避けるべき失敗や、気をつけるべき11のポイントを具体的に解説します。

1. 一貫したメッセージの欠如

企業ブログにおいて、一貫したメッセージやトーンが欠如していると、読者は混乱し、信頼感が低下します。特に中小企業の場合、ブログの目的やメッセージがぶれやすいことがあります。例えば、ある記事ではプロフェッショナルなトーンで、次の記事ではカジュアルすぎるトーンになってしまうと、読者は企業のイメージを統一して受け取れなくなります。

対策:

  • ブログ全体を通して、企業のブランドイメージやメッセージを一貫させる。

  • 記事ごとにトーンやスタイルを変えないように、執筆ガイドラインを作成し、複数のライターが関わる場合でも統一感を持たせる。

  • 読者が企業の声を一貫して感じられるように、文章のトーンやフォーマットを統一する。

これにより、ブログ全体としての信頼性やブランドの一貫性が保たれ、読者にとっても「このブログなら有益な情報が得られる」と感じてもらいやすくなります。


2. ターゲット層を定義しない

ターゲット層を定義しないブログは、メッセージがぼんやりしてしまい、読者に響きません。誰に向けて書いているのかを明確にしないと、ブログが混乱し、効果が薄れます。

対策:

  • ペルソナ(理想的な顧客像)を設定し、そのペルソナに向けた内容を作成する。

  • 顧客の悩みや興味を意識し、読者が「この情報が役に立つ」と思えるようなコンテンツを提供する。


3. SEO最適化なし

ブログを運営する際にSEO対策が不十分だと、せっかく書いた記事も検索結果に表示されにくくなります。キーワード選定やメタタグ、内部リンクなど、基礎的なSEO対策を行わないと、どれだけ良い内容でも読者に届きません。

対策:

  • タイトルや見出しにターゲットキーワードを含める。

  • メタディスクリプションを最適化し、検索結果でのクリック率を高める。

  • 内部リンクや外部リンクを積極的に活用する。


4. ブログのコンテンツを宣伝しない

宣伝をしないブログは、いくら良いコンテンツがあっても読者に知られることがありません。ブログを多くの人に見てもらうためには、SNSやメールマガジン、他のプラットフォームでのシェアが欠かせません。

対策:

  • SNSで新しい記事を告知し、幅広い読者にリーチする。

  • メールマガジンで最新のブログ更新情報を配信する。

  • 他のウェブサイトにゲスト投稿することで、ブログへのアクセスを増やす。


5. 価値の低いコンテンツ

単に投稿数を増やすことだけを目指し、価値の低いコンテンツを提供すると、読者は離れていきます。読者にとって有益でない情報や、使いまわしの内容では、関心を引くことができません。

対策:

  • 読者の問題を解決できる具体的な提案やアドバイスを提供する。

  • 情報の質にこだわり、リサーチをしっかり行うことで信頼性を高める。

  • 最新のトレンドや業界ニュースに敏感になり、常に新しい情報を提供する。


6. 内部リンクを無視する

ブログの成長において、内部リンクは重要な役割を果たします。内部リンクを使わないと、読者が他の関連コンテンツを見つけづらくなり、滞在時間も短くなります。また、内部リンクはSEOにも影響を与えるため、無視するべきではありません。

対策:

  • 関連する過去の記事や製品ページへ積極的にリンクを貼る。

  • トピックが広がる際に、他の記事へのリンクを導入することで、読者に追加の情報を提供する。


7. キーワード調査をしていない

キーワード調査をしていないブログは、SEOの視点から見ると致命的です。キーワードは、読者がどのような言葉で情報を探しているかを理解するための手がかりです。これを無視して書いた記事は、読者に届きにくくなります。

対策:

  • Googleキーワードプランナーなどのツールを使って、関連キーワードをリサーチする。

  • 検索ボリュームがあり、競争率が低いキーワードを選び、効果的に使う。


8. 継続されていない

ブログが継続されていないと、読者は「このブログはもう終わったのかな」と感じ、再訪することがなくなります。ブログ運営は長期的な取り組みが求められるため、一度始めたら定期的に続けることが大切です。

対策:

  • 書く内容やテーマが見つからない場合でも、小さなトピックで記事を更新し続ける。

  • ブログ記事のストックを作っておくことで、急なスケジュール変更にも対応できる。


9. 読者を理解していない

読者を理解していないブログは、どれだけ良い内容であっても反応が薄くなりがちです。ターゲットとなる読者が何を求めているのかを理解し、それに応えるコンテンツを提供しなければなりません。

対策:

  • アンケートやコメント、アクセス解析を通じて、読者の関心やニーズを把握する。

  • 読者にとって価値のある情報や提案を定期的に提供する。


10. アウトラインなしで書く

アウトラインなしで書くと、文章がまとまりに欠け、読者にとって読みにくい記事になります。最初に記事の構成を考え、それに基づいて書くことが大切です。

対策:

  • 記事を書く前にアウトラインを作成し、見出しごとに何を書くのかを明確にする。

  • 読者が読み進めやすいよう、段落や小見出しをしっかり設定する。


11. 宣伝過剰

宣伝ばかりのブログは、読者にとって魅力がなくなります。読者は有益な情報を求めているため、過剰なセールス色は避け、価値提供を優先することが大切です。

対策:

  • 記事全体の80%は情報提供やアドバイスに充て、残りの20%で自社の製品やサービスを紹介する。

  • 読者が必要としている情報やノウハウを優先的に提供し、信頼関係を築く。


まとめ

企業ブログを運営する際に、気をつけるべきポイントは多くありますが、特に大切なのは一貫性読者視点です。ターゲット層をしっかりと定義し、SEO最適化を意識しながら、価値あるコンテンツを提供することで、ブログをビジネスの強力なツールに育てることができます。上記の11の注意点を避けて、効果的なブログ運営を実践してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?