2050年W杯優勝に必要な4つのこと
こんばんは。
現在JFA(日本サッカー協会)は2050年のW杯優勝を目標に掲げています。今回はその為に何が必要か、見解を述べていきます。よろしくお願いします。
*ご覧のデバイスによっては不自然な改行になっていることがあります。ご了承ください。*
自分は4つの「質」の向上が必要だと考えています。それは以下の通りです。
①選手の質向上
②監督の質向上
③協会の質向上
④国内の質向上
「選手の質向上」
ワールドカップで試合をするのは選ばれた代表選手達です。よって彼らの質
が高くないと優勝することは難しくなります。1993年にJリーグが発足して
以降、日本サッカーは成長を続けてきました。1990年代に海外でプレーして
いた選手は皆無で、2000年代になってから中田英寿や中村俊輔など少しづつ
代表において海外組と呼ばれる選手が登場してきました。今回ワールドカッ
プに召集された26人のうち、海外でプレーする選手は19人おり過去最多で
す。国外で主力としてプレーする選手が増えてきたことは明るいことです
が、グループリーグで対戦するドイツ、スペインと比較するとまだまだ所属
クラブの強さに差があります。所属クラブは各選手のステータスを表しま
す。基本的に優れた選手は優れたクラブでプレーしまた移籍しますからその
点で日本はまだ不十分です。日本がW杯で優勝するためには各選手がアーセ
ナルの冨安健洋レベルまで上り詰める必要があります。確かにサッカーは個
人によるスポーツではありません。チームによるスポーツです。時にネーシ
ョンズリーグにおけるハンガリー代表のように個人の技量で劣るドイツ相手
にチームとして戦い、勝つことは可能です。しかし、歴代優勝国を見てみる
と選手のほとんどがビッククラブで主力として活躍し、結果を残していま
す。優れた選手が集まることでより優れたチームを作ることができます。今
の日本にメッシやロナウドが来ても恐らく勝てないでしょう。今の日本には
1人の王様的な存在の選手ではなく、日本選手全体の質の向上、底上げが必
要になるのです。
「監督の質向上」
今の日本代表において最も解決しなければならない問題だと思います。現日
本代表監督は森保一が勤めています。ロシアW杯をもって西野監督が退任
し、後釜として就任しました。過去にサンフレッチェ広島をリーグ戦3連覇
に導いた実績があります。さて代表ではどうでしょう。明確なコンセプトを
持たず、戦術の決定はほぼ選手に任せて自分は何もしていません。メダルを
取ると宣言した東京オリンピックでは自力の差でスペインに敗れ、目標達成
とはなりませんでした。信頼感を強調し新規の選手発掘を怠ったことで、有
効なオプションを見つけることなくW杯へ突入することになりそうです。森
保ジャパンの最大の難点は「何をしたいのか分からない」ということです。
通常監督がコンセプトを選手に提示し、それを選手が実行することで初めて
チームの戦術が明らかになります。しかし、森保監督はコンセプト自体を持
っていないため個々の選手のクオリティに頼り切ったサッカーをしてしまっ
ています。アジア予選では伊東純也と三笘薫のサイドアタック頼みで、予選
敗退の一歩手前まで追い込まれました。また修正力の無さも致命的です。実
際に逆転勝利した試合は一つもありません。先に失点すると挽回ができずに
そのまま破れてしまうのです。戦況を判断し、最善策を考えチームを勝利へ
導くことが監督の任務ですから戦術を選手に任している森保監督は実質的に
任務を放棄していることになります。森保監督への批判は代表OBからたくさ
ん出ていますが恐らく無視をしているのでしょう。監督就任から約4年経ち
ますが、プロセスの成果は全く見えません。代表監督としては失格の烙印が
押されても仕方ありません。問題はこのように優秀な日本人監督が育ってい
ないことです。日本人プレーヤーは次々に海外へと移籍していますが、国外
のトップリーグで監督を務める日本人はいません。監督の質の差は選手の質
の差よりはるかにスペインやドイツと比べて深刻な問題だといえます。よっ
てこの問題を解決するために監督の質向上が必須なのです。ただ現在の日本
ではS級ライセンスを取得するためには実質的なコネが必要であり、このシ
ステムが有能な指導者の輩出を妨げていると感じます。第一歩として、誰で
も一流指導者を目指せるようなフォーマットの構築が必要になると考えています。
「協会の質向上」
上記では監督の質について言及しました。今の日本サッカーの人気低迷には
リーダーである監督に大きな責任があります。しかし、監督と同様むしろそ
れ以上にその監督を選んだ協会側に責任があります。JFAには監督人事の際
様々な選択肢があります。そしてあまたの候補から森保監督を選んだ結果、
悲惨な現状となっています。世論では協会批判する人も珍しくありません。
ただ代表OBをはじめとする協会内部の人間からJFAを批判する人は見たこと
がありません。正しく言うと、批判をしていない人がいないのではなく、批
判できない状態にあるのです。彼らは代表戦の際、解説やゲストとして呼ば
れます。もしその場で協会批判をすると仕事がもらえなくなり干されてしま
います。OB達はそのことを恐れているのです。これは重大な問題です。今の
日本サッカー協会は独裁政権のようになっています。トップに座る人の機嫌
を伺い否定的な考えを提唱できない、批判すると発言者は冷ややかな目で見
られてします。今そんな状態にあります。サッカー識者の中には監督と会長
の同時退任を求めている人がいます。JFAは日本サッカー界の大本となる組織
です。その組織が健全でなければ悪影響が選手たちに及びかねません。これ
から日本サッカーが発展していくためにはできるだけ悪弊を取り除く必要があります。
「国内の質向上」
国内の質向上はJリーグのレベルをもっと高めようという意味です。一度ドイ
ツ代表のメンバーを見てみましょう。今大会のドイツ代表は26人のうち20人
がブンデスリーガ所属の選手です。クラブ単位で見てもバイエルン所属が約
25%を占めています。ブンデスリーガは4大リーグの一つで世界的なリーグ
です。自分は日本代表がW杯で優勝するためにはこのレベルまで引き上げる
必要があると考えます。ドイツだけでなくイングランドやイタリアも同じ
で、代表チームが強い国は自国のリーグが強いという共通点があります。自
国内の選手育成と選手強化の仕組みが確立されることで絶え間なく良質な選
手が誕生します。日本代表選手は非常に質の高い選手ばかりです。ただ冨安
選手のように世界トップレベルで活躍している選手が10人、20人いるかとい
われると答えはノーです。ではどうすれば良いのか。日本サッカーの土台と
なるJリーグを強化することが必要です。現在国内で活躍した選手がどんどん
海外へ移籍していますが、Jリーグが5大リーグのレベルまで高めることがで
きればわざわざ海外移籍をする必要がなくなります。国内クラブに代表選手
が多く在籍することで代表監督からすると代表チームのクラブ化が容易にな
ります。国内の地盤を強化することで国全体のレベルが自然と上がります。
世界最高のリーグであるプレミアリーグは1890年代に始まっています。一方
Jリーグはその約100年後に始まっています。物理的にその年月を埋めること
は不可能ですから海外リーグのペース以上にJリーグが進化する必要がありま
す。現在内田篤人に代表されるように世界レベルで戦ってきた選手が引退
し、指導者の道を歩み始めています。世界レベルに追いつくためには世界を
知る人たちの存在が不可欠です。Jリーグの強化・進化のためには世界で戦っ
てきた選手たちの知恵や経験を育成年代の選手たちに継承していく必要があると思います。
ありがとうございました。
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