偉大なピボーテ
長年ラ・ロハを支えてきたセルヒオブスケッツが代表引退を発表しました。今冬でのバルセロナ退団も噂されており、一つの時代が終わったのだと思います。
2010年大会ではイニエスタとシャビと共にゴールデントリオを形成し、ティキタカの心臓として優勝に大きく貢献しました。今大会はキャプテンとして臨み、ペドリとガビを後方から支えました。
ポジショニングの教科書といえるような選手で、ビルドアップには欠かせない存在です。相手に寄せられても冷静な駆け引きで相手を出し抜き、ボールを前に運びます。
スピードはありませんが、状況判断に以上に優れているため肝を抑えた守備が可能です。エンリケ監督は彼以上のピボーテはこの世にいないと述べており、スペイン代表は少なからず方針転換を強いられます。彼の定位置には恐らくそのままロドリが入ると思いますが、やはりブスケッツ程の極意は持っていません。
地味ながらバルセロナとスペイン代表を支えてきたブスケッツの代表引退は一時代の終焉を意味します。彼を超える選手が出てくるとしてもだいぶ先の話になるでしょう。
試合を俯瞰的に認識することで生まれるプレーを代表で二度と見れないのは残念ですが、いつかは終わりが来てしまうものですから致し方ありません。これからはペドリとガビの時代です。長年ピボーテの第一人者として君臨してきた彼の功績をたたえたいと思います。
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