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シンプリシティ

再びnote記事を書く生活をしようと考え、アカウントのプロフィール欄のリフォームを行っている。文章のヘッダー画像の選び方を含め、これまでいろいろ試行錯誤してみたが、どれもしっくりこないので、黒の筆ペンで書いた無意味な線や図をiPhoneで撮影したものを用いることにしてみた。これは割と気に入っている。

アカウント名やプロフィール画像は、その人の価値観や生き様を反映している。自分はと言えば、結局はシンプルなものが好きで、余計なものを身につけたくない。服装は黒を基調としたモノトーンが多く、MOLESIKNEの手帳を愛用し、これを書いているMacBook AirをはじめApple製品で身の回りを固めている。無駄を削ぎ落とすヘミングウェイの文章が好きだし、意味を拒絶するフランツ・クラインの抽象画も好きだ。余計なことをしない一方で、勘所を押さえた蕎麦屋や居酒屋を好む。

私は内面でクリエイティビティが暴れている方なので、外見に関してはなるべく作為を拭い去り、シンプルでありたいと考えている。などという意図や我執が、無駄な作為となって優美さを奪っていくから難しいのだが。

長きにわたる試行錯誤を経て、徹底的に考え抜いた挙句、たどり着いたシンプルな答え。そういうものを結局は愛している。川で拾った流木や、その辺に転がっている石のフォルムを眺めているだけで楽しいのだ。自然体で、無駄がなく、含蓄があり、シンプルで、クールで、面白いものを私は愛している。

そうなると、結局は、無作為な墨の線形でいいのである。


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