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BLOCKS FRIENDS インタビューvol2_004                    2023年度 成果発表会プレゼンター             公益財団法人大分県建設技術センター 中野 和奏さん


■地元・日田市の豪雨災害が土木業を目指すきかっけに

中野さんが地元である日田市の豪雨災害を目の当たりにしたのは中学3年生の頃。友達から一本の電話が入った。震えながら話す友達は、2階の部屋から迫りくる1階の浸水に怯えていた。中野さんはただ話を聞いてあげることしかできなかった。通っていた中学校が浸水し、思い出のある河川プールが土砂に埋もれても、大自然がもたらす破壊力になすすべがなかったのだ。「自分にも何かできることがあるかもしれない。地域に貢献したいという思いから、土木業界を目指しました」。その後、中野さんは大分工業高等専門学校に入学。都市・環境工学科で学び、大分県建設技術センターに就職した。
まだ入社2年目だが、橋梁の積算業務を通じて、日田市でインフラの整備に貢献した。「自分が積算した現場が動いているところを見た時は感激しました」。
地域を助けるという夢を早くも実現した中野さんだが、同時に寂しさもあった。
同じフロアに女性はいない。ひとりで戦っている気持ちがしたのだ。志を分かち合える仲間がほしい。そう思っていた時に出会ったのがBLOCKSだった。「同じ業界で働く女性たちと定期的に
LINEで連絡を取り合うようになってから、”ひとりじゃない”と思えるようになりました。今はみんなで土木業界を盛り上げていけたらと考えています」。

■企業の垣根を越えて業界の魅力を伝えたい

中野さんが勤務する(公財)大分県建設技術センターでは、土木・建設業界が抱える大きな問題のひとつ、担い手不足の解消に取り組んでいる。「作り上げた物が何十年も地図に残る。自分たちの仕事を誇りに思います。だからこそ業界の魅力を多くの学生に知ってもらいたいんです」。その手段として中野さんが選んだのはインスタグラムによる情報発信だ。今度はひとりではなく、企業の垣根を越え、大分県の建設産業で働く女性を巻き込こんで事業を進めていく。「BLOCKSのメンバーからも『絶対に実現してほしい』って言われてます。女性が働きやすい仕事環境であることを伝えていきたい」。現在、中野さんは職場で紅一点だが、周りの男性は優しいと言う。上司たちと現場近くの美味しいお店を巡る、趣味であるサウナの情報を交換するなどが楽しみでもあるのだ。「男性職員は女性の私への発言に気をつかってくださるので、私の方から積極的に話しかけますね」。そんなシャイな男性職員も、イベントに女性職員がいると周りに声をかけやすいと、中野さんの存在を喜んでいる。「女性だからこそ、現場で役に立つことがあると思います。それが何かを仲間と一緒に探したいですね」。建設業界で流行っている”女性活躍”という言葉の正解は何か。中野さんはこれから答えを探しに行く。ひとりではなく、みんなと一緒に。

▲こちらのQRを読み込むと中野 和奏さんの発表動画、会社PVをご視聴いただけます

▼公益財団法人大分県建設技術センター
◯HP:https://www.contech.or.jp/

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