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BLOCKS FRIENDS インタビューvol2_003 2023年度 成果発表会プレゼンター 三浦国土建設株式会社 豊田 采加さん
■自分から男性に話しかけるその一歩が踏み出せなくて
豊田さんは人見知りだ。高校時代は仲の良い女友達だけと過ごし、男性とのコミュニケーションを避けてきた。そんな豊田さんだから、学校からの紹介で土木・建設業の三浦国土建設株式会社に内定すると、友達や親が心配した。「男性が多い職場になじめるか、私も心配でした」。さいわい、同社には高校の先輩が勤めていた。「ここの会社に怖い人いないよ」。そんな先輩の優しい声掛けと、会社訪問で感じたアットホームな雰囲気に背中を押されて入社。管理部に配属され、工事関係書類の作成を任された。主な仕事は現場の写真の整理。現場経験のない豊田さんは、工事部から渡される写真が何なのか、どの順番に並べるのが正解なのかわからなかった。「工事部の負担を減らすための仕事なのに、工事部の人がやった方が早いんじゃないかって、現場で仕事中の先輩に電話をかけられない自分を責めていました」。工事部に聞かないと仕事が進められない。そして、この仕事をこなさないと、次の仕事は任せてもらえない。
豊田さんは勇気を出して自分から質問した。すると、強面の男性上司はどんな質問にも答えてくれた。嫌な顔をひとつもせずに。自分のことを気にかけてもらっていることがわかった。会社訪問で感じた「アットホームな会社」の第一印象は間違ってはいなかったのだ。質問して知識が増えると、施工計画書に工事の流れをすらすらと書けるようになった。仕事に手ごたえがある。もっと自分にできることはないか。豊田さんに社会人としての責任感が芽生えた。
■大勢の前での発表が人前で話す大きな自信に
その後、豊田さんはBLOCKSに参加した。社内の仕事だけでなく、現場にも出たいという意欲で。1年目はSNSによる情報発信、2年目はドローンの運転、そして3年目は土木の積算を学び、資格も取った。なかでも、SNS用の写真の撮り方は、会社の広報活動ですぐに役立つ知識となった。「会社の日常をインスタグラムで発言しています。学生に土木・建設業に興味を持ってもらいたくて」。豊田さんは、男性中心の業界に抵抗があった数年前の自分を思い出しながら、どうすれば女性にこの業界の魅力を伝えることができるか知恵を絞った。そして、人前に立つことを避けてきたにもかかわらず、何かを変えたくてBLOCKSの成果発表会に登壇。
忙しい仕事のかたわら、大好きなK-POPのライブを楽しむ日常を紹介し、若い女性たちの興味をひいた。「こんな大舞台で発表することは今後ないと思うと、人前で話すことも苦手ではなくなりました」。大勢の前での発表は豊田さんの自信になった。そして後輩ができると、自ら率先して挨拶したり、男性に話しかけたり、笑い話をしたり、積極的にほかの人と交わるようになった。「今後は早い段階からエ事部と連携して、竣工書類に携わっていきたい。業務効率を上げて、工事部の役に立ちたいんです」。豊田さんの成長はまだまだ続く。
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▼三浦国土建設株式会社
◯HP:https://miurakokudo.jp/
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