BLOCKS FRIENDS インタビュー_002 2020年度成果発表会プレゼンター 角栄建設工業株式会社 秋好 杏美さん
成果発表会プレゼンより
高校では化学科に在籍したが、その道で仕事に就くことに興味を持てなかった。家族に相談したところ現在の会社に縁があり、卒業後は初めての女性社員として採用される。
全く知識のない状態で入社したが、現場で工事にたずさわると土木の仕事が楽しくなった。むしろパソコンでの書類作成がおっくうで、ついつい後回しにしがちだったという。
物おじせず、なんでも思ったことは積極的に発言する。「下っ端なりに、黙っているんじゃなくてアイデアはどんどん出します。」幸い会社の雰囲気は、失敗してもいいからやってみよう、ダメだったら一緒に考えようという空気があり、なんでも相談でき挑戦させてくれるのだとか。
【建設業は男性が多い業界だからこそ女性視点が活かされる】
仕事では女性の細やかな視点と、「POPなものが好き」という個性を生かしている。設計どおりの施工では段差にベビーカーがひっかかるのではないかと指摘したり、工事の砂や汚れが一般の住宅に入らないよう、掃除をするように注意を払う。
広報活動を任されていて、「家の前でやってる工事の内容をお知らせして、住民のみなさんに安心してもらいたい」と、インスタグラムや LINEも取り入れた工事看板を作成した。
自社の認知をひろげることや、地域住民へのイメージアップのために、会社のキャラクター「かっくん」も発案した。会社に遊びに来るオレンジ色のトラ猫がモデルだ。「かわいい」と評判も良く、グッズ化も検討しているという。
「床がほげそうな社屋では、高校生たちがこの会社に入りたいと思わない。人が見学に来て恥ずかしくない社屋にしたい!」そんな思い切った進言をうけて、社屋の新築が決まった。
新しい社屋では、女性用トイレや更衣室がある。ワガママを言える社風があるから「シャワー室もつけてほしい!」という要望も近い将来叶うかもしれない。
今後は、今与えられている仕事をカンペキにこなせるようになりたいと言う。「まだまだ上司のほうが抱えている仕事量も多い。その負担を一緒に担えるようになりたい」と屈託なく笑った。
【BLOCKSに参加して】
他の会社がやっているいい取り組みを持ち帰って、自社に生かすことができています。ドローンの免許もとって、空撮写真をSNS運用に活用しています。そして、何より同じ業界の女の子と仲良くなりました!