BLOCKS FRIENDS インタビュー_003 2021年度 成果発表会プレゼンター 三浦国土建設株式会社 城土 遥華さん 2022年度 成果発表会プレゼンター 三浦国土建設株式会社 小野 亜由美さん
【一通のラブレター】
女性社会が得意でなく、男性の多い会社の事務職を探していた。建設業を志したのにはそんな理由があるという。
ところが会社の求人票には事務職の募集はなく、「施工管理」と書かれていた。「事務職はありませんか?」と訪ねた印象が残っていて、後日社長は自ら書いた手紙を学校に届けた。
そこには「あなたがこの会社に来たら、こんな仕事をやってもらいたい」という内容が事細かに記されていたという。
入社してみると、技術職であっても商業高校で学んだことが大いに生かされたと感じている。女性だからできるきっちりとした事務処理の能力をかわれて、デスクワークで現場を支える新しい部署を立ち上げることとなった。
建設業界における新しい働き方。最近は管理部のチーフディレクターに昇進もした。
【趣味はカメラやライブ】
写真撮影が好きで、自分で撮った現場や職場の写真をフォトブックにして、会社に飾ったりする。
みんなに好評だが「オレの写真が少ない!」という声も(笑)。音楽フェスやライブが好きでよく行く。理解のある職場でプライベートの楽しみも大切にしている。
【BLOCKSに参加して】
BLOCKSでは初めはものすごく人見知りで会話も苦手だったのが、2年目には慣れてきて、積極的にコミュニケーションをとれるようになった。
専門コースでは「積算や広報など基礎から学ぶことができ、今では現場でバリバリ自分でできるようになっています。」
【私たち管理部の仕事】
所属する管理部はバックオフィス業務を担う部署で、女性ならではの丁寧さや感性を期待されている。
現場をパトロールし、「安全面では大丈夫でも、地域の住民の方がどう思うか?ここにモノを置いてたら通りにくいのでは?」と、忙しい現場の技術者が気づかないような細かいことに気を配る。
現場に女性がいると、地域の方々からも声をかけられたり興味を持ってもらえることも多い。会社の名前を覚えてもらい、イメージアップにつながるよう心がける。
工事看板を作る時は、地域の住民に興味を持ってもらえるように、工夫して作成する。高校の向かいが現場だった時には、人気アニメになぞらえて工事に関するクイズを出す看板を立てた。
QRコードから回答できるよう SNSと連携したところ、反響も大きかった。「建設の会社で、こんな面白いこともできるんだって高校生に知ってほしかった」と語る。
【未知は武器】
パソコンを使い書類を作成する仕事。そこはすんなり取り組めたが、男性ばかりの職場にはなかなか慣れず 1年目はうまくまわりの社員たちと話せなかった。
「自分は会社の役に立っているのか?」と疑問がよぎったが、「まだできることがあるはず」と出社を 30分早め工事に向かう技術職の社員たちに挨拶をした。
ちょっとしたコミュニケーションで話せる人が増えたら、どんどん楽しくなっていった。
【BLOCKSに参加して】
自信もついたし、まわりからも期待されたり、挑戦させてもらえる機会が増えました。
*推し活とは
自分にとってイチオシのアーティストやキャラを応援する活動のこと。
小野さんにとっての推しはKPOPのアイドル。ライブコンサートに参戦するために、東京や大阪などの県外に泊りで行くことも多いという。
商業系の高校から就職を考えるときに、「給料が圧倒的に高くて、休みの都合をつけやすい」と建設業を選んだ。すべては推し活のためだ。
社会人になると学生時代と違って、推し活にかけられるお金も増えたという。「言えないくらいの金額を推しに使っています!」と笑う。