見出し画像

美しいクアンシーの滝と神聖なプーシーの丘/ラオス・ルアンパバーンDAY3

NYタイムズ紙で「世界で一番行きたい国」1位に選ばれたラオスの世界遺産の街、ルアンパバーン3泊4日の旅、3日目のハイライトは、クアンシーの滝の上流で天国のような風景を見たこと、プーシーの丘で言葉が降りて来たことです。 << DAY1DAY2 

いよいよ最終日。前日の象との散歩ツアーで味をしめた私は、またどこかに行きたくなりました。ルアンパバーンからの日帰り旅の行き先として有名な「タムブン洞窟」と「タムティン洞穴」は少し遠かったため、断念。
乗り合いバンで50分程度で行けるクアンシーの滝に向かうことにしました。
(ホテルで紹介されているクアンシーの滝へのツアーは、US$70でした。街中のバンで向かうと1500円くらいで行けます。もっと安く行ける場合もあるようなので、調べてみてください)

11:30 クアンシーの滝に出発

出発までの時間に、カフェで大好きなココナッツウォーター持ち帰りを頼んだら、”実”で来たw。
いやいや、この状態での持ち帰りは.... と心の中でツッコミつつ、
カップに移してもらう時間もなかったので、これを両手で抱え、滝行きのバンに乗り込みました。 膝が冷たかったです…

12:30 クアンシーの滝 到着

クアンシーの滝の下流には、ツキノワグマの保護センターがあります。

絶妙な埋め込まれ具合と腕の角度

保護センターを超えて、滝の方へ登って行くと、底がエメラルドグリーンの美しい水流が見えて来ます。

場所によって遊泳可能です。
水着は一応持っていたのですが、肌寒かったのと、ひとり旅で荷物を見張れないので断念。

しばらくいくと、滝の全容が見えました!

美しい…
連なった岩の段に沿って、白糸のように繊細な水流。上の方は結構高いです。

「あんまり大きい滝ではないよ」と聞いていましたが、その姿は偉大で、大きな木や森に囲まれた空気と光がすばらしく、本当に美しい滝でした。

跳ねた細かい水滴に太陽の光が反射し、柔らかな光を纏った空気が気持ちいい。マイナスイオンが充満しています。

クアンシー滝の上流に登る

滝を思う存分眺めた後、その脇を歩いていたら、"濡れています。滑るので注意”と書いた看板が。

もしや上に登れる!?

フランス人らしきご夫婦が登って行くのを見て、私も登ることにしました。
想像したより急な坂道や階段が続きます。

石でできた急な階段

濡れているというより、むしろ階段の上に水が流れている。。。

この時私は、かかとが留まるサンダルで、たくし上げられるパンツを履いていたので、かろうじて登れましたが、そうでなければ厳しかったかも。
アクアシューズかスポーツサンダルと、短パンか濡れてもいいスパッツなどが適切な服装です。

上流に近づいた時、少し風景が抜けるところがありました。
こんなに登っていたのか!
と嬉しくなりましたが、滝に行き、山登りするとは思っていませんでした。 結構汗をかいています。

そして、また少し登り、平らなところに出るとびっくりするほどPeacefulな景色が。

水が森の奥からさらさらと流れて来ているのが見えます。
光に当たる水面は、下流と同じようにエメラルドグリーンで、ひと気がいない分、より神秘的。

座れそうなところがあったので、足だけ水につけてみました。
クリアでピュアな水の力に癒されます。

しばらく水の中に足をつけていたら、魚がつっつきに来ました。
天然のドクターフィッシュ?(ちょっと怖い。。。w)
ひんやりとした水を足で十分楽しんだあと、さて、と、振り返ると、若い僧たちが、泳ぎだした。

まるで天国のよう

この景色がこの旅で一番急いで写真をとったシーン(iPhoneだけど)。

グリーンの水に零れ落ちる木漏れ日、水面の色に映える鮮やかなオレンジ色の袈裟、その景色は、まるで天国のようでした。

急な坂を気をつけながら下り、また滝をたくさん眺めて、乗合バスの場所へ。

クアンシーの滝の周りは少しだけ、おみやげ屋さん(といってもナイトマーケットで購入できるような衣服が中心)や飲食する場があります。
焼きバナナだけ食べて、街に戻る。ブラジルで食べて感動したのですが、小さいバナナって美味しい。。。

15:30 Khaiphaenで遅めのランチ

Khaiphaenというレストランで、カシューナッツがかかった揚げたお魚をいただきました。(メニュー名は忘れてしまった。)

この旅に持って行った『人間の頂』をここで読了。カメラマンとしてインドで人間の真の姿を追いかけた後、チベット仏教の僧侶になられた野口法蔵さん。インド、チベット、日本の死生観と、精神と肉体、命について書かれています。この旅にとてもマッチした本でした。

ラオスに行くと言ったら「お供本はなんですか?」と問い、何も考えていなかった私にこの本を勧めてくれた友人に感謝。

17:00プーシーの丘に登る

プーシーの丘(Phu si)はルアンパバーン王宮博物館の正面にある小高い丘。アマ・ルーシーとニョティカ・ルーシーという2人の仙人が神の導きによりこの丘にたどり着き、ルアンパバーンの町をつくったという伝説が残されていることから「仙人(ルーシー)の山(プー)」と名づけられたそう。

登り始めたところにある入り口で20000Kipを支払い、328段の階段を登ります。
急なところもありますが、15分程度で上までいけます。頂上は観光客でごった返していましたが、そのわりに騒がしくはなかったです。もちろん地元の方や僧侶も訪れていました。

道の途中にいらっしゃる仏像はどれも体型も、体勢も、個性的。
頂上の寺院の中で20分程度佇み、旅を振り返ります。ここでいただいた言葉はとても心に染み入りました。

プーシーの丘の頂上からルアンパバーンの街並みを一望

ラオスの古都、ルアンパバーン。1975年までラオスの前身である、”ランサーン王国の首都”だった場所。
手付かずの自然にコロニアル様式の家屋の白い壁が美しいです。

20:00 KAMU SPAでカム族のマッサージをうける

マッサージ好きの私。
クアンシーの滝、プーシーの丘での山登り(どちらも”山”ではないのに)で、脚がパンパンだったので、街なかのマッサージやさんをを探したら「カム族」のマッサージを見つけました!

ガイドブックを見ると、王家に仕えたルアンパバーンの二大民族でもある「カム族」のマッサージは、農作業などの重労働から身体を労わるために編み出されたもの、とのこと。

お値段もお手頃で、迷わず、入店。

若い青年が施術してくれましたが、”重労働から身体を労わるために編み出した”というのが頷ける、家庭的なマッサージで、なんだか青年のお父さんになったような気分でしたw。
もちろん、揉み出し方や力の入れ加減は十分で大変満足できるマッサージだったのでチップをお渡しして退店。

最後に乗り慣れたホテルのママチャリで街を一周して、宿に戻りました。

最後の夜、とても名残惜しかったです。

DAY4となる出発の日は、ルアンパバーン王宮博物館を見学して空港に向かいました。

いろんなインプットがあり、とても充実した時間を過ごせたルアンパバーン。

今度は1週間くらい滞在したいです。

DAY3 ”美しいクアンシーの滝と神聖なプーシーの丘”を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
「あせりを解け」/ラオスが教えてくれたこと。世界遺産の街ルアンパバーンDAY1
托鉢と象散歩とカオピヤックセン/ラオス・世界遺産の街ルアンパバーンDAY2、DAY3の旅程、そしてこのルアンパバン滞在で得た学びや降りてきた言葉をまとめた、意味からの解放/ラオスが教えてくれたことの4つの記事でこの旅をまとめています。
旅の背景の一つ>>自分自身の時間を作るということ


最後まで読んでくださり、ありがとうございます! いただいたサポートは、”新しい発見”のための活動に充てます。