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ステルスマーケティング的誘導tweetを絶滅危惧種で代替してみる
実験内容
9月上旬頃、SNSやニュースサイトでは、毎日のように『エイリアン ロムルス』が話題に上っていた。『エイリアン ロムルス』はフェデ・アルバレス監督による『エイリアン』シリーズ最新作である。しかし、映画の中の異生物より現実の絶滅危惧種のほうが大事なのではないかと考えた私は、昨今流行りのステルスマーケティング手法を参照し、レッドデータブック(RDB)及びレッドリスト(RL)に掲載された動植物へと誘導する8つのtweetサンプルを制作し、時間をずらして投稿してみることにした。
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sample1
今朝、駅前のガレージが閉まる音を聴いた時、ふとリュウキュウイノシシさんの声を聴いたような気がして、学生時代にエゾオコジョさんとコラボした時、彼がいっていたことを思い出していた。「街角でぼくの声が聴こえたとしたら、それは単なる君の勘違いだ。君の耳が悪くなったと思ってくれ」。
sample2
夜、ヘゴシロカタハさんの個展に合流。なんと、ナガボノケンガタムシタケさんとチチシマシメジ君もいる! 豪華すぎて寿命一年くらい縮んでもいいと思った!
sample3
オオウラギンヒョウモンさんのご家族から、生前の貴重な資料を預かる。一時期不仲説もあったオガサワラアオゴミムシさんとの生々しい遣り取りなども記録されていた。が、今の目線で見ると、根底においてお互いへのリスペクトがあり、翻って今の言論界の仲良しごっこぶりの何と酷薄なことか。
sample4
友達に誘われて、「ウフアガリゴマオカチグサ」っていう舞台を観に行ったんだけど、全然覚えられなくて、「ウフ」が「ウフ」がって言ってたんだけど、帰り際、「お前、それはさすがにないだろ。略すならせめて「ゴマオカ」だろ」ってブチ切れられた。未だに「ゴマオカ」の何処がいいのか分かんない。
sample5
二三日まともに寝てなくて、身体は疲れているのに神経が立ってしょうがない時に、偶然『キリシマタヌキノショクダイ』というチャンネルを観て、マジで癒された。キリシマのイケボとタヌキちゃんとショクダイ君の掛け合いがマジですごくて、聴いているうちに爆睡できた。面白くて眠れるって最強かよ。
sample6
今日はアバタフスキデアの命日。鬼才と言われたアツバイワノリですら、後年は映画らしい映画を撮れていないのに、アバタフスキデアは、死の数時間前まで編集を続けていたという。現在の映画業界で、彼のハングリー精神を引き継いでいるのは、おそらくイシバイキノリ一人だけだろう。
sample7
アバタフスキデアを経ずにゴダールを語る輩を私は信用しない。シオバラノリも言っていたではないか。「誰も私の映像を観ていない。彼らが観ているのは、私の業績だけだ」。 アバタフスキデアの孤独は、彼の華々しいキャリアによっては癒されない類のものだった。
sample8
イカリビルとスクナビルが閉鎖と聞いて、残念な気持ちと、嬉しい気持ちが半々になった。使いやすさでいうならドウシグモのほうが圧倒的にいいし、ブロックチェーンによるマネタイズにも可能性を感じる。唯一の欠点は、シオマネキ経由での連動ができないことくらいだけど、これはそのうち解消されそう。
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実験結果
日時を決めず、『エイリアン ロムルス』関連の記事を見かけた際に投稿したりしていたが、反応は殆どなく、当然のことながらバズりもしなかった。
参考資料
環境省レッドデータブック・レッドリスト
RL/RDB:環境省 (biodic.go.jp)
The IUCN Red List of Threatened Species
http://www.redlist.org/