物流関連ニュース(11月18日): 「霞ヶ関キャピタル/冷凍保管サービスで荷物の受け入れ開始」「ラピュタロボティクスの自在型自動倉庫がNVIDIA Jetsonで高速化」他
BLINK株式会社の浅井です。本日のnoteでは、物流関連の気になったニュースをまとめていきます。
霞ヶ関キャピタル/冷凍保管サービスで荷物の受け入れ開始
霞ヶ関キャピタルは、子会社のX NETWORKが提供する冷凍保管サービス「COLD X NETWORK」において、荷物の受け入れと出荷予約のサービスを開始した。このサービスは、ユーザー専用サイトを通じてパレット単位での保管スペースの予約、荷物の入出荷依頼、在庫管理などをオンラインで行えるものである。従来の賃貸型倉庫とは異なり、必要な期間とスペースだけを柔軟に利用できる点が特徴である。現在は中長期で固定期間を借りる「スペース確保型」のプランを提供しており、1パレット1日単位から利用可能な「従量課金制」プランは2025年1月以降に開始予定である。
不二家/50億円投じ、生産ラインと自動倉庫備えた天然水工場新設
不二家は、静岡県裾野市の富士裾野工場敷地内に約50億円を投じ、天然水ボトリング工場を新設する。この工場は、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫して行う生産ラインと、自動倉庫を備える予定である。同社は、これにより飲料事業の拡大と災害時の飲料水供給体制の強化を図る。着工は2024年11月、稼働開始は2025年12月を予定している。
ラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタ ASRS」がNVIDIA Jetsonで高速化 2023年の自動倉庫市場は87億米ドル
Eコマース市場の拡大に伴い物流市場も成長しており、日本国内の物流ロボット市場は2025年までに約600億円に達すると予測されている。その中でラピュタロボティクスが開発した自在型自動倉庫「ラピュタASRS」は、柔軟性の高い設計と効率的な「群制御」技術を活用し、物流倉庫の生産性向上に貢献している。この自動倉庫はアンカーレス構造により導入コストを抑え、事業拡大に対応可能である。また、NVIDIAの技術を活用し、AIによるロボット制御やデジタルツインによる全体最適化を目指し、物流効率化を進めている。
人とロボットが共存する未来の物流現場を創造
レックスプラス(LexxPluss)は、自律搬送ロボット「Lexx500」を開発し、物流現場の部分的な自動化を実現している。同ロボットは人や障害物を自動で検知し、既存の倉庫環境に適応可能である。また、回転半径38センチメートルと小回りが利き、狭い倉庫内でもスムーズに動作する。レックスプラスは他社との協業を積極的に行い、物流業界全体の変革を目指している。
日本郵政G 中間決算 最終利益16%増も郵便物流は営業赤字拡大
日本郵政グループの2023年4月~9月期の最終利益は金融2社の好調を背景に前年同期比16%増の1394億円となった。ゆうちょ銀行では利上げによる国債利息収入の増加、かんぽ生命では資産運用収益の向上と保険販売の好調が寄与した。一方、郵便・物流事業は人件費や物流コスト増加により947億円の営業赤字となり、赤字幅が前年より拡大した。ただし、郵便料金値上げの効果で2023年度通期では黒字転換を見込んでいる。
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